入江敦彦のレビュー一覧
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年末忙しくしてるのに怖い話ばかり読んでる(抜粋)
とりわけ霊感が強い一人が言う。「霊がなに考えてるとか、憑かれたらどうしたらエエとか、そんなんぜんぜんわからへん。ただ、あ、あの人もう死んだはるやん…って、気がつくだけやねん」ちょうどゲイたちがお仲間を見分ける目を持っているのと同じだと彼女は説明した。なら、どのくらいの割合で霊が混じっているのかと訊いたら、大きめのスクランブル交差点でわーっとすれ違う中にニ、三人くらいということだった。瞳が艶消しみたいになっていたり、表情から感情が読み取れなかったり、あるいは独特の匂いとかで判断できるとか。意識していれば、そのうち「誰でも目が利くようになる」そうだ -
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ネタバレいかにも京都人な先輩に勧められて購入。
エッセイをもとにした単行本ということですが、京言葉の解説数ページ、その言葉に関連する写真が1枚、そして関連するお店の紹介、という構成で、読みやすく面白いです。
当方は市外の京都出身ですが、全体のうち、分かる・理解できる言葉が8割、実際に使うのが3割といった印象です。
本書は、京都人が使う京言葉の含意を易しく解説している一方で、これを読んで京言葉が分かった気になっているような「イキリ」こそ京都人が最も嫌う人種だから、本書に記載のあった言葉をいきなり使い出すような愚はしまいと思わせる毒もない混ざっています。これもやはり京の流儀なのでしょう…。 -
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タダの本の続刊のようです。中村軒についてはネタを追加しています(P102)。土産物も著者の手になると、本当に持ち帰るべき土産物や【みやげばなし】となります。坂田靖子さんのイラスト付きなので、ファンは必携! えっ、どっちのファンだって?
この本の味付けでS28が利いています。
大島弓子の『綿の国星』(P60)、木原敏江の『アンジェリック』(P94)、もちろん、坂田靖子の『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』(P124)。
でも、驚いたのはシモーヌ深雪さんの写真付き(P107)。上御霊神社のコンサート(2010年5月)で一人ゴージャスだったのを思い出しました。 -
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京都人はけして意地悪を言っているわけではない、イケズなのだ! と
そんな内容なのですが…最後まで読んで言える事はただひとつ。
知人に持ちたくない、です。
どうして京都人はあんな意地悪な事をいうのか、という説明は
よく分かりましたし理解はできましたが、それはそれこれはこれ。
構えていても、分かっていても、こんな事を日常茶飯事で言われると
精神的に参って、閉じこもりたくなるかと思われます。
故に、自分自身のために結論を出すのなら
京都人とは知己にもなりたくないです。
やってる事の意味とか、理解できるし、それは当然県外人が悪い、と
思う所も多々ありましたが、いいです。
京都人だけとは遠慮します。 -
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筆者は西陣の髪結いの亭主の息子。42才前後の時の作品。ロンドン生活10年なのでどの程度故郷の文化を客観的に紹介しているのかということで手に取った。
おもしろおかしく書きすぎ根拠に欠けるかな。滋賀、京都、奈良、三重、大阪文化の血が流れる私だが正直イケズが京都から発祥しているとは思えない。神戸、大阪、奈良、京都でもイケズはいる。家族、身内、親戚、友人と近畿地方がほどんどだかこの本からすると家族や身内の普段の発言、そぶりがどうやら京都人の行い、ということになる。それに自分では長所は「優しい」と本気で自己紹介カードに記している。筆者は御伽噺的に関西全体にもいえる特異な文化、人の特長を根拠なく京都人と