あらすじ
おいでやす、千年の闇が生む、
微笑みの裏の恐怖へ。
京都話の名手とご一緒に。
◆怖い場所リスト・地図付き
微笑みに隠された得体のしれぬ怖さ──
それこそが京都の魅力であり、真骨頂だ。
情念と怨念が積もった都で飄々と暮す人々だけが知る恐怖を、
生粋の京都人がご案内。
都の魔と人の業が結晶し《異形》、
大路小路に潜む《伝説》、
京都人も畏れる《寺院》ほか九章からなる、
美しくも恐ろしい京都「百物語」。
解説=井上雅彦
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
京都の身近な寺社仏閣の怪奇な民間伝承や地元民の慣習などを紹介し、それらを京都人の目線で掘り下げていくが、地元目線で隣近所の小さな寺社仏閣での出来事をテーマにしていることから、京都人の感性や日常感をリアルに体験できた。徹底して地元目線で書かれているため、千年以上の歴史が日常に溶け込む独特な気風の京都を日常として体験できる本であった。また話の展開から京都人の気質にアプローチしており、京都人の本音が見え隠れするところにもリアリティを感じた。
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 怖いこわい 異形
第2章 怖いこわい 伝説
第3章 怖いこわい 寺院
第4章 怖いこわい 神社
第5章 怖いこわい 奇妙
第6章 怖いこわい 人間
第7章 怖いこわい 風景
第8章 怖いこわい 幽霊
第9章 怖いこわい 妖怪
<内容>
虚仮威しとみるか信憑性を取るか、多くは想像だと思うが、京都の"どこそこ"と書かれると、そこに信憑性が増す。「ゾクゾク」はしないが、ピリッと山椒のように怖かった。
Posted by ブクログ
年末忙しくしてるのに怖い話ばかり読んでる(抜粋)
とりわけ霊感が強い一人が言う。「霊がなに考えてるとか、憑かれたらどうしたらエエとか、そんなんぜんぜんわからへん。ただ、あ、あの人もう死んだはるやん…って、気がつくだけやねん」ちょうどゲイたちがお仲間を見分ける目を持っているのと同じだと彼女は説明した。なら、どのくらいの割合で霊が混じっているのかと訊いたら、大きめのスクランブル交差点でわーっとすれ違う中にニ、三人くらいということだった。瞳が艶消しみたいになっていたり、表情から感情が読み取れなかったり、あるいは独特の匂いとかで判断できるとか。意識していれば、そのうち「誰でも目が利くようになる」そうだが、いらんいらん、永遠に欲しくない能力だ。
Posted by ブクログ
京都の恐怖スポット紹介と言った感じの本。
筆者が怖い目にあっててもあまり怖がってない。かまいたちの話が印象的。京都の浅い知識しかないからふむふむという認識だが、詳しかったらもっと楽しめる?
今後は身の丈にあったお願いごとにしなければと思う。