村上陽一郎のレビュー一覧

  • 科学の現在を問う

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    研究者やその支援者は、多くの場合、グラントの獲得と交付の維持に日夜関心を持ち続けている。「国家が科学研究の成果を、国家目的のために収奪」(p.26)していることの裏返しなのだが、当然それによるメリット・デメリットの双方を我々は享受している。この意味で科学研究は、社会の一部を構成するシステムともいえよう。

    また意外に、研究を行う場である大学における教員に対する注文が厳しい。この点が他の科学史家、科学社会学者より目立つと思った。

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    2016年08月16日
  • 科学の現在を問う

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    東海村での核燃料製造会社JCOの臨界事故や、クローン羊ドリーの誕生、日本初の脳死者からの臓器移植など、出版当時に話題になったニュースを取り上げながら、社会の中での科学・技術のあり方について論じた本です。幅広い題材を扱っているために、個々の問題点についての掘り下げは足りないようにも思えますが、それぞれの問題について考えるための入口の役割は果たしているのではないでしょうか。

    科学は元来、自然を探求したいという研究者の純粋な知的関心を追及する活動として生まれたと著者は言います。それはいわば、クライアントを前提としない活動であり、そのような科学の性格は、内部倫理だけを考慮すればよいような科学の世界を

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    2015年07月07日
  • 人間にとって科学とは何か(新潮選書)

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    リテラシーの大切さと、文化上意識しなければならない科学の在り方についての初心者本。
    リスクについての、解説が分かりやすい。
    良書ではあるが、好みは分かれると思う。

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    2014年11月03日
  • 人間にとって科学とは何か(新潮選書)

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    つい先日、小飼弾氏が「科学的とはどういう意味か」という本の書評をしていた。

    小飼弾氏による科学の定義とはたったの一行。
    「科学とは、知をもって信をおきかえること」
    つまりは、純粋な真理の探究としての科学研究について語っている。

    しかし本書は、"人間にとって"科学とは何かというタイトルであり
    社会の中における科学のあり方をテーマとしている。

    今日の体系だった科学というものの歴史は、意外にもそれほど古いものではなく
    始まってからまだ200年程度しか経っていない。
    だが、科学から生まれた力は
    良くも悪くも社会を大幅に変革するようになってしまった。

    地球

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    2013年08月28日
  • 新しい科学論 「事実」は理論をたおせるか

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    ネタバレ

    新しい科学論についての本。著者である村上の主張が示されている。
    常識的な科学論の説明も丁寧で、かなり読みやすいと思う。

    著者自身は中高生にと言っているが、読めなくはないが難しいんじゃないかと思う。

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    2014年12月19日
  • 人間にとって科学とは何か(新潮選書)

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    「生命経済学」のテキスト。社会の中の科学の位置づけについて述べている。後半は要点がつかみづらかった。

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    2012年06月08日
  • 科学の現在を問う

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    書中でも触れられていたが、「科学者の集団にはクライアントが不在(だった)」。この言葉に全てが集約されている気がする。思えば不思議な特別扱いだが、責任を曖昧にされては困る。

    現在の科学には公的なお金が降りていたり、あるいはその影響がこれまでにない広く大きな範囲に渡ってしまうためにクライアントとしての市民の存在が重要になってくる…というのは至極真っ当な流れだと思うのだが、どこから手をつけるのか、というのが問題になってくると思う。その点でどうにも浅い分析しかなされていないのが残念。

    現在でも「サイエンスカフェ」のような市民と専門家の垣根を取り払う試みは行われている。「知っている」という意味で

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    2011年07月27日
  • 科学の現在を問う

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    [ 内容 ]
    科学と技術の発展は人間を幸福にしたか?
    原発・医療・情報化など様々な角度から問い直す。

    [ 目次 ]
    第1章 科学研究の変質
    第2章 技術と安全
    第3章 医療と現代科学技術
    第4章 情報と科学・技術
    第5章 科学・技術と倫理
    第6章 科学・技術と教育

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
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    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参

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    2010年11月23日
  • 生命を語る視座 : 先端医療が問いかけること

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    ヌクレオチドという4つの塩基。神の領域にまで踏み込んだ先端医療の息つく先は、人としての「違和感」を感じるかどうかという、極めて微妙な世界。代理母には最高裁は民法を適用したが、このままでいいのかという疑問をも呈した。

    また借り腹を提供する側の心、借り腹かっら生まれた者の心についても考えなければならない

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    2009年10月04日
  • 科学者とは何か(新潮選書)

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     この本は,科学者が考えなければならない,科学者(研究者)としての倫理や価値観について書かれています。内容は,歴史的な変化のなかで,科学者がどのようにして共同体を形成して,そのなかでどのような倫理や価値観が作られてきたのか等が述べられています。
     私は,ソーシャルワーカーというアイデンティティを持ちながら,大学の教員であるわけです。以前より,ソーシャルワーカーの倫理や価値についてはその重要性を実感しているところですが,科学者(研究者)としても同様に考えていく必要があります。
     ソーシャルワーカーは科学者(研究者)というより,実践者としての側面が強いと思いますが,科学的な方法によってソーシャルワ

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    2009年10月04日
  • 科学の現在を問う

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    科学・科学者の役割について。これまでどうだったか、今後どうあるべきかをいくつかの事例(原発事故等)を元に考察する。

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    2009年10月04日