来楽零のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1巻完結。面白かった。
シェイクスピアのセリフがそこかしこで現れ、文化祭での『ロミオとジュリエット』の上演が舞台裏のドタバタも含め、これぞ"舞台"という感じの高校演劇部ライトノベルの快作ではなかろうか。最後のカーテンコールにちょっとジーンとした。いつもだらけている前部長の先輩が締める時は締めるのがしびれる。この依子先輩良いキャラ。
"好き"という思いが目茶苦茶にこんがらがったドタバタラブコメなんだけど、それぞれの想いが相手に届かなくてそこが切ない。ジュリエット役の女の子が切ない。舞台の上でのキスシーンいじらしい。マキューシオ役のメインヒロインの雛田、超絶 -
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購入済み
アニメが好きだったので、もっとK作品を見たいと思い購入しました。
アニメの内容を知っているため、どうしてもやるせなさが拭えず、これがアニメへと繋がるのだと思うと、とても切なく感じました。
でも、笑いあり、涙ありで、吠舞羅ではこんな幸せな時間を過ごしていたのだなあとしみじみ。
十束さんが好きだったので、たくさん十束さんが描かれていてよかったです。
K作品が好きな人にぜひ読んでもらいたい作品です。 -
Posted by ブクログ
短編連作でホラーめいた作風が好き。
全体的に「世にも奇妙な物語」のような、日常から非日常に迷い込んでしまった人の話みたい。
個人的に一番好きなのは、「クックロビンの埋葬」。
普通に考えたら、壱の言動はネクロフィリア的で愛情も歪んでいるように思うのに、ラストを読むと、別に歪んでないじゃんみたいに思える。
むしろ歪んでいるのは死体の女性の方なんじゃないかと。
都和のおばあさんが話していた、「腐敗というのは、生物の死を最も確かな形で思い知らせる現象だよ」というのなら、腐敗しない死体の女性は死んだことにはならないのだろうか?
それだったら彼女はいったい何者なのだろうか?
「Who killed Co -
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Posted by ブクログ
デビュー作なのに、ここまで書ける人もいるんだなぁ、と思わず感心。
非常に面白かったです。
ある日突然、人間以外の存在と同化してしまった四人の若者。
たまたま予備校のエレベーターで乗り合わせただけの彼らが、この世でたった四人だけの同胞になる。
衝撃的な運命に翻弄されるわりには、比較的淡々と物語は進んでいきますが、それが逆に彼らの精神状態を表しているようで、圧迫感があります。
自分はまだギリギリの所で『人間』に留まっているつもりだった。
でも実際には、もう引き返せない場所まで来ているのに、目を背けているだけだった。
変に泣き喚いたり、錯乱したりするより、リアルに感じました。
凄いな -
Posted by ブクログ
電撃小説大賞受賞作、金賞受賞のこの作品。私的には大賞より好きな作風でしたね。いや、シリアス好きってこともあるんですが、ラストが好き嫌いの多少分かれ目だと思うんですよ。そこが上手く気に入って、文章力が高く、すぐにひきつけられました。ベタで途中から展開が読めましたが、それでも面白い。特に人がモノに変わるまでの描写にリアリティがあり、思わずぞっとしました。missingに匹敵する暗くらい良質なホラー(?)だと思います。これはこれですごく素敵な話だし、十分綺麗に終わっていると思うから、無理に引き伸ばしたりはしないで次の作品に向けて頑張って欲しいです。期待しています。
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ネタバレ 購入済み
アニメを見た後の方がオススメ
アニメ第一期を見た後に見ると、赤の王 周防尊にとって、十束さんの存在がかけてはいけないものだったとわかる。赤のクラン好きは読んだ方が良いかも