【感想・ネタバレ】哀しみキメラのレビュー

あらすじ

エレベーターが止まった。閉じこめられてしまった矢代純は、乗り合わせた三人の男女、十文字誠、水藤深矢、早瀬綾佳と共に、狭い箱の中で異形のものに襲われる。その不可思議な体験以来、純たちの体に変化が起こり始めた。傷つかない体、突然回復した視力、幽霊が見える目、そして、いくら食べても満たされない飢え。戸惑う純たちの前に、モノ祓い師であるという七倉和巳が現れる。そして彼は告げる。エレベーターの中で遭遇したのは、人間を喰って生きる“モノ”であり、彼ら四人の体は今、その“モノ”と融合してしまっているのだと―。第12回電撃小説大賞“金賞”受賞。

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Posted by ブクログ

一気に読みふけってしまうほど、引き込まれる作品です。
4人の男女がエレベーターに閉じ込められ、そこから物語が始まります。
タイトルと雰囲気の差異に、とても惹かれてしまいました。
読み終わった後には、人生を深く考えさせられました。
自分の境遇を受け入れ、幸せになる、それが大切であると学んだ作品です。
全四巻。

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2012年02月04日

Posted by ブクログ

デビュー作なのに、ここまで書ける人もいるんだなぁ、と思わず感心。
非常に面白かったです。
ある日突然、人間以外の存在と同化してしまった四人の若者。
たまたま予備校のエレベーターで乗り合わせただけの彼らが、この世でたった四人だけの同胞になる。
衝撃的な運命に翻弄されるわりには、比較的淡々と物語は進んでいきますが、それが逆に彼らの精神状態を表しているようで、圧迫感があります。
自分はまだギリギリの所で『人間』に留まっているつもりだった。
でも実際には、もう引き返せない場所まで来ているのに、目を背けているだけだった。
変に泣き喚いたり、錯乱したりするより、リアルに感じました。
凄いな〜。デビュー作ってのは大抵、『まあ、新人さんだから、多少はね。今後に期待だな』と言う作品が多いんですが、この作品は、そうゆう妥協点を感じずに読めました。次回作に期待大!です。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

電撃小説大賞金賞作品。
あらすじと表紙イラストで選んだけど、
超 ツ ボ で し た 。
勢いで二回読んだ。
個人的には今まで読んだライトノベルの中で5本指に入る良作だと思う。
キャラクターも立っているし、話の展開も面白い。
これはこれで綺麗に完結しているので、続編とかは期待できないだろうけど、あったら是非読みたいなぁ。
シリアスな一冊が読みたい貴方にお薦め。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

電撃小説大賞受賞作、金賞受賞のこの作品。私的には大賞より好きな作風でしたね。いや、シリアス好きってこともあるんですが、ラストが好き嫌いの多少分かれ目だと思うんですよ。そこが上手く気に入って、文章力が高く、すぐにひきつけられました。ベタで途中から展開が読めましたが、それでも面白い。特に人がモノに変わるまでの描写にリアリティがあり、思わずぞっとしました。missingに匹敵する暗くらい良質なホラー(?)だと思います。これはこれですごく素敵な話だし、十分綺麗に終わっていると思うから、無理に引き伸ばしたりはしないで次の作品に向けて頑張って欲しいです。期待しています。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

切ない本が読みたいと言って友達に薦められた本。
なんと言うか本当に切なかった。けれど救いがないわけでもなくて、「誰のせいでもなく」「仕方ないことだった」というさじ加減が絶妙。
この後どう続けるのか、続刊も読んでみたいです!

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2012年12月10日

Posted by ブクログ

悪霊はまずくて化け物はおいしい?
基準がよく分からないけど、このこともあとで重要な話になるんだよね。
水藤深矢が好き。

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2010年07月26日

Posted by ブクログ

心理描写がもう少し深いと良い作品になったかなと思うものの、ラノベとして、異形モノとして、良い作品だと思う。キャラクターが多いのに、ほぼ全員がちゃんとキャラ立ちしているのが良い。

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2012年10月05日

Posted by ブクログ

エレベーターで偶然乗り合わせた4人に起こった事。
それを悲劇ととるか、日常ととるか、幸福ととるか…。
どこに属するか、よく分からないのは紅一点の彼女だけ、です。

誰の主張が一番納得できるか、と言われれば
十文字だ、と言いきれます。
その立場になって、初めて拾ったり捨てたりするかも知れませんが
大事で生きたくて仕方がないですから。
きれい事で生きていければいいですが
それと自分と、と言われれば、迷わず自分をとります。

全員、自分の思う通りに全員を守り通そうとするのが
色々無茶をするなぁ…と。
完璧ではないにしろ、守り通せたのは
よかったのか悪かったのか…微妙です。

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2010年10月27日

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