山下景子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
4月1日から、3月31日までの366日分の素敵な日本語が集められた一冊。
例えば、
「身を美しく」と書いて、「躾」。
語源の1つ、「仕付く」は「やり慣れている」ということ。もう1つの語源の「習気(じっけ)」は繰返し行われる様々な行動の結果、身に付く趣味や嗜好のこと。
無意識にしている事の積み重ねが人の美醜を決めるー。
こういった言葉の他、空や月、草花の異名とその言われだったり、人の言動を自然のものになぞらえた言葉だったりを学ぶことができます。
時は経ち、もう見ることのできないものもありますが、眩しい光を放つモニターから目を離せば、喧騒から逃れる為のイヤホンを外せば、昔の人が見聞きした、自 -
Posted by ブクログ
これ、めちゃいいです!!
癒される。
普通に万葉集とか読んでて鳥が出てくるだけでも、
ほわーんと萌えますが。
これ、鳥の出てくる和歌をぎゅぎゅっと集めていて、
挿絵もすてきだし、
まあ、和歌の現代訳は好みがあるのでアレですが、
ちょっと添えてある文章も邪魔にならんで、ええ塩梅。
そして、万葉集で鳥といえば、
我が地元の和歌浦の片男波で山部赤人が詠んだ歌が超有名ですな。
赤人推しの私です。
万葉がなではこんな感じ
若浦爾 鹽滿來者 滷乎無美 葦邊乎指天 多頭鳴渡
書き下すと、
若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴(たづ)鳴き渡る
あああ〜〜〜
心は故郷に飛んでいくぅぅぅ -
Posted by ブクログ
日本人として、美しい日本語が話せるようになりたい…!
猛烈に、そう感じた時期がありました。
世界コーチ会議で、海外のみなさんと触れ合った頃でしょうか。
私が考える「素敵な大人」とは、萬田久子さんなのですが……10年後、20年後を考えたときに、すてきな大人へ向けて何ができるだろう?
~そう考えて取り組み始めたのが、美しい日本語のバリエーションを増やし、日常の中で生かしていくこと。
この本の中には、365日 四季の変化やちょっとした豆知識的に素敵な言葉が一つずつ、エピソードとともに紹介されています。
結果的に、講座の中で受講生から「先生の話す言葉がきれい」と評判も聞こえるようになり、嬉しい -
Posted by ブクログ
ほめられるということは、嬉しいこと。だから、ほめことばは「ことばの贈り物」である。しかし、日本人は世界の中でもほめることが苦手な民族である。「ほめる」の語源は「秀(ほ)む」または「祝(ほ)ぐ」。つまり、「おめでとう」も「よかったね」も立派なほめことば。また、あいさつで使う「おはよう」は、「お早いですね」、「こんにちは」は「今日はあなたに会えて嬉しい」、「こんばんは」は「今晩はとても綺麗ですね」などが省略されたもので、元来はほめことばである。
人は、自分が幸せでないときは、他人を祝福したりほめたりすることができない。だから逆に、人をほめれば幸せになれるというのが著者の一番強調したいところだ -
Posted by ブクログ
お城で一番注目するのは天守閣だ。ドーンとした構えからちょこんとしたものまで、様々な天守閣がある。
その中でも現存している全国にある12箇所の天守閣は、人生いや城生の荒波を乗り越えて今があるだけに歴史を感じさせる。
12の天守閣とは、北から青森の弘前城、長野の松本城、福井の丸岡城、愛知の犬山城、滋賀の彦根城、兵庫の姫路城、島根の松江城、岡山の備中松山城、香川の丸亀城、愛媛の松山城、高知の高知城だ。
2004年まで個人の所有物だった城がある。それが犬山城だ。日本最後の城主、成瀬正俊氏は2008年まで存命だった。
国宝犬山城 (inuyama-castle.jp)
-
Posted by ブクログ
ネタバレほめ言葉の練習をして上手になりましょうという主旨のものではありません。ほめ言葉という素敵な贈り物を集めた六つの引き出し・・(「はじめに」より)
1.心地よさを素直に感動を伝える
2.関心をもつ、敬意を表する
3.潤滑油としての役割
4.自分を磨く、魅力を引き出す
5.人を育てる、人生を応援する
6.無意識に使っている、幸せになる
本書を読むだけで、ほめ言葉の練習になるわけではないが、「あら探し」とは逆の「ほめポイントを探す」意識につながりそうな素敵な言葉たちとその語源や関連する言葉などが紹介されており、前向きで豊かな心を養う情報と感じられた。
19-133 -
Posted by ブクログ
ほめことばを知りたくて読書。
練習帳と言うよりは褒め言葉の歴史を学ぶ本。江戸時代には今と反対の意味だったり、江戸時代に生まれた言葉も多いことが分かる。
おはよう、こんにちは、こんばんが全て褒め言葉に由来することは初めて知った。
それぞれ、お早い、今日はよい日和ですね、今晩はご機嫌いかがですかが省略された言葉なんだそうだ。
毎日使う言葉なのに歴史を知らなかったのは恥ずかしくなる。それにしても褒め言葉が挨拶の国って素敵だな。
「成る程ですね」は文法的に正しいのか。単独の感嘆詞だから「ですね」を付けるのは正しくないと認識していた。
もっとボキャブラリーを増やして惹きこませる文章を書けるよう