お城で一番注目するのは天守閣だ。ドーンとした構えからちょこんとしたものまで、様々な天守閣がある。
その中でも現存している全国にある12箇所の天守閣は、人生いや城生の荒波を乗り越えて今があるだけに歴史を感じさせる。
12の天守閣とは、北から青森の弘前城、長野の松本城、福井の丸岡城、愛知
...続きを読むの犬山城、滋賀の彦根城、兵庫の姫路城、島根の松江城、岡山の備中松山城、香川の丸亀城、愛媛の松山城、高知の高知城だ。
2004年まで個人の所有物だった城がある。それが犬山城だ。日本最後の城主、成瀬正俊氏は2008年まで存命だった。
国宝犬山城 (inuyama-castle.jp)
今では、財団法人「犬山城白帝(はくてい)文庫」(2004年設立)が管理している。初代理事長は、城主だった正俊氏の娘の成瀬淳子氏が就任。
1891年に濃尾大地震が起きて城に大打撃を与えて、天守だけが半壊で何とか残った。その当時、管理していた愛知県は修理を断念して壊そうとしたが、最後の藩主だった成瀬正肥(まさみつ)氏が修理することを申し出た。それ以来、犬山城は成瀬家の個人所有という珍しい形になった。
個人所有といえば、宇和島城もかつてそうだった。1871年、宇和島城は兵部省の管轄となり、1873年に存置城扱いになった。しかし、1889年に伊達家に払い下げれて、1949年に伊達家から宇和島市に寄贈された。宇和島城がかつての城主の子孫が所有していたことは知らなかったので驚きだ。
宇和島城 - 宇和島市ホームページ | 四国・愛媛 伊達十万石の城下町 (city.uwajima.ehime.jp)
天守閣にまつわる歴史を知るといろいろなことが分かる。機会があれば実際に行ってみたいなあ。