あらすじ
悪口けなし言葉が世に溢れるなか、相手を的確にほめる言葉をいくつ知っているだろう。ほめたいのにほめられないのは、言葉を知らないから。「折り紙付き」「圧巻」などよく耳にする言葉から、「口果報」「柳絮の才」のように現代ではそう使われることのなくなった言葉まで、語源を遡り解説。心から感動したとき、後輩を応援したいとき、その気持ちを素直に伝える言葉を紹介する。言葉をうまく使いこなすことで人生が豊かになる日本語練習帳。
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Posted by ブクログ
ほめられるということは、嬉しいこと。だから、ほめことばは「ことばの贈り物」である。しかし、日本人は世界の中でもほめることが苦手な民族である。「ほめる」の語源は「秀(ほ)む」または「祝(ほ)ぐ」。つまり、「おめでとう」も「よかったね」も立派なほめことば。また、あいさつで使う「おはよう」は、「お早いですね」、「こんにちは」は「今日はあなたに会えて嬉しい」、「こんばんは」は「今晩はとても綺麗ですね」などが省略されたもので、元来はほめことばである。
人は、自分が幸せでないときは、他人を祝福したりほめたりすることができない。だから逆に、人をほめれば幸せになれるというのが著者の一番強調したいところだ。「悲しいから泣くのではない、泣くから悲しくなる」「怖いから震えるのではなく、震えるから怖くなる」と言った心理学のジェームズ・ランゲに倣って、「素晴らしいからほめるのではなく、ほめるから素晴らしくなるのだ」と。
Posted by ブクログ
ほめ言葉の練習をして上手になりましょうという主旨のものではありません。ほめ言葉という素敵な贈り物を集めた六つの引き出し・・(「はじめに」より)
1.心地よさを素直に感動を伝える
2.関心をもつ、敬意を表する
3.潤滑油としての役割
4.自分を磨く、魅力を引き出す
5.人を育てる、人生を応援する
6.無意識に使っている、幸せになる
本書を読むだけで、ほめ言葉の練習になるわけではないが、「あら探し」とは逆の「ほめポイントを探す」意識につながりそうな素敵な言葉たちとその語源や関連する言葉などが紹介されており、前向きで豊かな心を養う情報と感じられた。
19-133
Posted by ブクログ
ほめことばを知りたくて読書。
練習帳と言うよりは褒め言葉の歴史を学ぶ本。江戸時代には今と反対の意味だったり、江戸時代に生まれた言葉も多いことが分かる。
おはよう、こんにちは、こんばんが全て褒め言葉に由来することは初めて知った。
それぞれ、お早い、今日はよい日和ですね、今晩はご機嫌いかがですかが省略された言葉なんだそうだ。
毎日使う言葉なのに歴史を知らなかったのは恥ずかしくなる。それにしても褒め言葉が挨拶の国って素敵だな。
「成る程ですね」は文法的に正しいのか。単独の感嘆詞だから「ですね」を付けるのは正しくないと認識していた。
もっとボキャブラリーを増やして惹きこませる文章を書けるようになりたい。
読書時間:約35分
本書は在大連領事事務所でお借りしています。有り難うございます。
Posted by ブクログ
ほめことばの”練習帳”というよりは、”辞書”といった感じで、ほめことばを色々と並べてその意味や由来を載せている。国語辞典よりも詳しいので、辞典で物足りなくなった時に再読したい。