立花実咲のレビュー一覧
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ネタバレお話の注目すべきポイントはヒーローとヒロイン2人の一途さや愛らしさが綺麗に表現されているということです。
双子の妹として生まれたクリスティナは姉のため、政治的な理由から存在を隠され、存在しない、一部の人しか存在を知らない人として育てられました。そして、この双子は何かあると入れ替わっていました。これを聞くとよくある双子の物語のような気がしますが、そういった作品たちとは一線を画す点は、姉の性格がかなり悪いという事です。姉の振る舞いを見ているとイライラさえしてしまいます。
しかしそんな姉とは大違いの妹クリスティナは人を疑わずそんな姉さえ受け入れているのです。影として日陰を生きそれを受け入れているクリスティナにも実は忘れることが出来無い男性が居ます。なんとその後その男性となんとも運命的な出会いをします。
この話はシンデレラストーリー的な側面が強いのですが、一方クリスティナのように優しい人間は必ず報われるという救いの話でもあるように思えます。一方の王子はというとクリスティナと昔結婚する約束をしたのにクリスティナはなかなか思い出してくれないという事にくよくよして不機嫌になる姿はなんとも微笑ましいです。そんな心優しい2人が紡ぐ暖かなストーリーは観ている方もふわふわとした暖かな気持ちになれる作品でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本の冒頭で突然エステルと王子アルフレッドのHから始まるので衝撃がすごいです。それと同時にこの2人はどういう関係なのだろうと気になり物語を読み進めます。
エステルは貴族であるために政略結婚をしなくてはならずそのことに憂鬱になっていました。さらにエステルの兄が失踪していることもエステルを苦しめています。さらに加えて兄が失踪してから胸元に薔薇の模様がでて、体が火照ってしまう発作が起こると言う始末です。
そんななかエステルに求婚してくる王子が来ます。それこそが冒頭に出てきたアルフレッドです。この物語はエステルとアルフレッドがくっつくのが決まっているのです。しかしそんな運命なのに2人は無事結婚できるのかと不安になるほどすれ違ってしまいます。しかもエステルはいつも兄の事ばかり考えアルフレッドを怒らせてしまいます。
けれどそれを乗り越え互いを信頼し合えた時は感動ものです。この物語の最大の見せ場はクライマックスの兄の失踪・薔薇の紋章についての謎が解けるシーンです。詳しくは言えませんがその時のアルフレッドの勇ましさには注目です。 -
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ネタバレ読み終わって最初に思ったのは、憎しみと愛は何よりも強い気持ちという点では変わらないんだなーということです。
穏やかで平和な国の見目麗しい王子と王女。幸せを体現したような世界に存在する昏い感情の相反する感じがとても良かったです。
自分の憎み、絶望させたいという企みなど知らず純粋に慕う可哀想な妹だ、とほくそ笑む兄サディアス。
どこにもぶつけられなかった苦しみに耐えられず、可愛く純粋に自分を慕う妹を憎むことでしかその感情を堰き止められなかった兄。
私は後者の方が可哀想だと思いました。
感じる強い執着心の中身が憎しみとは逆のものに変化していることに気づくことも出来ず、戸惑うたびに大切な妹の心も体も傷つけてしまう。
それをアシュリーのとめどない愛でやっと気づけて結ばれて良かったです。心中エンドもあると覚悟していたので良かったです 笑
さすがに最後の方でアシュリーが病んできたときはほんとにヒヤヒヤしました…どうなるかと。
でもそういう出来事がなかったら二人はくっつかなかったんだろうなとも思って複雑ですw
ソーニャ文庫のコンセプトが「歪んだ愛は美しい」だとあったんですが、読み終わった後不思議な魅力にまた読みたくなりました。 -
購入済み
まあ、面白かった
双子の王女。何処かで読んだ感じのお話ですが、1人は影武者のように隠されて生活していたと言うのは、面白かった。最後の展開には驚きですが、まあ、面白かった。
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ネタバレ過去の事件で兄が行方不明になり、記憶を失ってしまった王女エステル。そんな彼女の前に求婚してきた隣国の王子アルフレッド。
エステルが気にしている兄の情報を小出しにするアルフレッドなのに、真相はなかなか明かさないので、兄の情報が偽なのか、兄の状態がやばいのか、気になっていましたけど、兄との再会シーンは普通?
あれ?気にしすぎ?って思ったところで、兄の凶暴性が発揮されて、ああ、なるほどねー。だからアルフレッドはエステルの記憶が戻るのかをあんなに気にしてたんだって。
エステルもあまりの衝撃から自分を守るために、記憶を封じていい思い出だけにしちゃったんだろうなぁって。
残念なのは、イラストかなぁ。
SHABONさんのイラストって、あんまり好きじゃないから、そこが気に入らなかった点でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ昼は大企業の受付嬢として働きながら、実家の旅館を支えるため、夜は別の仕事もしている梨花。
ある夜、思いがけないトラブルに巻き込まれた彼女を助けてくれたのは、昼間働いている会社の社長・拓海でした。
以前から拓海に密かな想いを抱いていた梨花にとって、それだけでも驚きの出来事。
しかも、女性が苦手だと噂されている拓海は、なぜか梨花にだけは少しずつ心を開いていきます。
最初は「友だち」として始まった二人の関係ですが、互いに今まで誰にも言えなかったことを打ち明けるようになり、次第に特別な存在へと変わっていきます。
実家のために頑張るヒロインと、過去の出来事によって恋愛に臆病になっているヒーローという設定自体は王道ですが、読みやすくまとまっていて楽しめました。
梨花はとにかく健気。
自分が大変な状況にあっても必要以上に前へ出ず、相手の気持ちを考えながらそっと支えようとする優しさが印象的でした。
拓海に対しても、自分の想いを押しつけるのではなく、彼が抱えている傷を少しでも軽くしてあげたいと考えて行動します。
その優しさに拓海が惹かれていくのも自然に感じました。
そして拓海も、普段は女性との距離を置いているのに、梨花のことになると少しずつ態度が変わっていくのが良かったです。
最初は警戒していたはずなのに、気づけば梨花のことを気にかけ、彼女が困っている時には必ずと言っていいほど手を差し伸べてくれる。
過去にも現在にも、梨花が辛い時に拓海が現れてくれるので、ヒーローらしい頼もしさがありました。
「女性が苦手」という設定だった拓海が、梨花にだけは特別な感情を抱き、どんどん大切にしていく過程も見どころだったと思います。
一度心を許してからは、かなり深く梨花に惹かれているのが伝わってきて、タイトル通り「溺れている」という表現がよく似合うヒーローでした。
また、梨花と拓海それぞれの視点が交互に描かれているので、「この時、相手はこんなことを考えていたんだ」と分かるのも読みやすかったです。
二人とも不器用なところがあるので、一方の視点だけだと誤解してしまいそうな場面でも、それぞれの気持ちを知ることで関係の変化をじっくり見守ることができました。
一方で、脇役はかなり強烈でした。
特に拓海のそばにいる人物の存在感がとても大きく、二人の恋愛以上に「この人、何をするんだろう……」と少し怖くなる場面もありました。
ただ、単純に優しいライバルが登場するよりも、少し危うい人物がいることで物語に緊張感が生まれていたとも思います。
梨花が追い詰められる場面ではハラハラしましたが、そんな時に頼りになる人がそばにいてくれたのは救いでした。
途中に登場するお見合いの話などは、思ったより早く展開していったので、「もう少しここが大きな障害になるのかな」と想像していたぶん、少しあっさり感じるところもありました。
それでも全体的には大きく引っかかることなく、二人の関係に集中して読むことができました。
梨花が一度大きく傷つく場面もありますが、その後の拓海の行動にはしっかりとヒーローらしい格好良さがあって、そこで一気に胸のつかえが取れるような爽快感がありました。
それまで少しもどかしく感じていたぶん、「そう来たか!」と思える展開だったのも良かったです。
華やかな会社や街並み、おしゃれなカフェやアロマなど、物語全体に少し憧れを感じさせる雰囲気があるのも印象的でした。
その中で、一生懸命に家族を支えながら頑張る梨花が、社長である拓海と距離を縮めていく流れは、まさに王道のシンデレラストーリー。
でも、ただ立場の違う二人が結ばれるだけではなく、拓海の過去や心の傷、梨花の健気さがきちんと物語に絡んでいたので、最後まで楽しく読むことができました。
そしてラストは、二人がここまで歩いてきた時間を思うと、とても幸せな気持ちになれる締めくくりでした。
最初は誰かを好きになることにさえ戸惑っていた拓海が、最後には梨花を心から大切に想っている。
梨花も、ずっと叶わないと思っていた恋を手にしていく。
苦しい場面もありましたが、最後にはしっかり幸せになってくれて良かったです。
健気で優しいヒロインと、彼女にだけ心を開いて深く惹かれていくヒーロー。
華やかさと少しの緊張感を楽しみながら、最後は安心して幸せな気持ちになれる恋愛物語でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ赴任してきたばかりの保健室の先生との出会いをきっかけに、ヒロインの日常が少しずつ変わっていく物語。放課後の音楽室や彼の家で過ごす時間を重ねるうちに、距離は縮まり、やがて秘密の関係へと発展していきます。さらに彼にはもうひとつの顔があり、その秘密が明らかになることで物語は学園の枠を超えて広がっていきます。
全体としてはかなり糖度の高い甘口のストーリーで、ヒーローの独占欲や情熱的なアプローチが印象的でした。少し意地悪さを含んだ「オオカミ」らしい一面と、ヒロインを大切に想う優しさのバランスがよく、溺愛系が好きな人にはしっかり刺さる作品だと思います。ヒロインにだけ見せる素顔や距離の詰め方も魅力的で、秘密の関係ならではのドキドキ感が最後まで続くのも良かったです。
また、ふたりの過去や家族の背景が物語の中で繋がっていく構成になっていて、単なる恋愛だけでなくストーリーとしても楽しめる要素がありました。テンポも良く、イベントが次々と展開されるので読みやすく、エンタメ性の高さを感じました。
一方で、ヒーローの設定がかなり多く盛り込まれている点は少し好みが分かれるかもしれません。保健室の先生でありながら御曹司で、さらに芸能関係の要素も加わるなど、それぞれは魅力的なのですが、情報量が多く感じられてしまい、物語に集中しづらい場面もありました。もう少し軸が絞られていれば、より感情移入しやすかったように思います。
それでも、終始ヒロインがしっかり愛されている安心感と、甘く濃密な恋愛描写がしっかり楽しめる作品で、秘密の恋や溺愛系が好きな方には満足度の高い一冊でした。気軽にキュンとしたいときにぴったりの作品だと思います。