谷口研語のレビュー一覧
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本書を手に入れたのは、今まで断片的な知識のみであった近衛前久について、麒麟がくるでの活躍を見て、俄然興味がわいたためです。本書はその期待に充分に答えてくれます。それは、序章 天下一統世代の誕生~第一章 戦国時代~第二章 織田時代~第三章 豊臣時代~終章 天下一統の完成迄前久は全ての時代に積極的にかかわり、生き残ります。
特に織田信長と親しく、本能寺の変により『前久が主体的に政治活動をする道は閉ざされ』直後に出家するほど大きなショックがあったとあります。当然ながら著者は前久が明智光秀と共謀する説には組みしていません。変後、前久を妬む公家の讒言により、一次徳川家康に身を寄せます。
果たして麒麟がくるでは本能寺の変とのかかわりを何か描くのでしょうか?楽しみです。
2020.3再版
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Posted by ブクログ
朝廷の、家系も官職も最高に位置する、近衛前久。
しかし世は戦国時代。公家でありながらも武家に伍して、
奔走する、近衛前久の生涯を綴る。
序章 天下一統世代の誕生
第一章 戦国時代 第二章 織田時代 第三章 豊臣時代
終章 天下一統の完成
近衛家略系図、近衛前久略年譜、参考文献有り。
戦国時代、近衛家は天皇家よりも将軍家と密接でしたが、
前久が関白に就任した頃、朝廷最高の地位は政治でも、
京の政情に対しても無力でした。
数度にわたる京からの出奔と7年間の放浪。その中での
島津氏や家康等の交流は、伝統文化の師範であり、
また馳走や官途の斡旋。彼はそれらを生かし、
多くの縁を作り、以後の活動に役立つことになります。
上杉謙信との蜜月、足利義昭との確執、そして織田信長!
とりわけ、鷹や馬等での趣味が親交を深めます。
信長の信頼は厚く、様々な場面で活躍する機会を与えられます。
本能寺の変後、挫折し出家し徳川家康の元へ。
再び京に戻れば、官位に目覚めた羽柴秀吉に利用された挙句、
武家の公家成りが遂行されてしまいます。憤る子息信伊は配流に。
そして徳川家康の覇権確立。
公家官位と武家官位は分離されましたが、朝廷は隔離され、
幕府による干渉が強められていきます。
出家してからは島津家との深い交流の日々。
ふともらした“武家の真似事をしている暇に、もっと公家としての
教養を深めるべきであった”という述懐。
武家にはなれなかった挫折感。
しかし、交渉、講和に奔走した前半生の情熱は大したものでした。
公家でありながらアグレッシブな行動力には驚きです。
また、戦国時代の歴史の流れと、武家と公家の関わりについて、
当時の公家社会の所領や官位、家礼の存在、社交等について、
詳しく書かれていて、得る事が多い内容でした。 -
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ネタバレメッチャ面白い貴族を知りました!近衛前久
PC漢字変換の都合で「まえひさ」と覚えてしまった
前久(さきひさ)くんは若くして関白になったため
常識と権勢のバランスが崩れてしまったようだ
謙信と気が合い、血の盟約まで行い越後から関東に下向する行動力は、天皇即位の礼をすっぽかそうとする危うさも持ち合わせていた(笑)
そのためかわからないが、義昭と衝突して33歳の時に京都を出奔する羽目になる(関白は免官、所領も没官)
7年もの流浪の日々を救い出してくれたのは信長だったが、この二人【気が合う】
趣味が合うのか、気難しく、朝廷の使者すら面会せず追い返すクセのある信長は前久だけは必ず会う
天正四年、公卿に逢わず前久子息信伊12歳とだけ語る
天正五年、信伊元服式を新築二条屋敷(信長加冠)
天正六年、大船検分する信長に4日間帯同
天正七年、足軽隊模擬戦に馬廻りたちと同行
天正九年、安土の左義長・京の馬備えに参加
天正十年、家康(と梅雪)もてなし猿楽に陪席
とにかく私信も多く馬・鷹・鱈など贈答多数
鷹狩や馬・馬具など貴族らしからぬ卓越した知識を共に語らい、茶飲み友達のような親しさだった
本能寺の変の後、重しが取れた貴族たちは前久を誹謗し、暗殺に使用された近衛邸に疑惑を持つ秀吉に狙われ、家康の所へ避難している
貴族たちは前久の所領を狙ったのかもしれない
一度、すべてを失った前久の所領復活させたのも信長だったので、ソコに軋轢を生じたのかもしれない -
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犬の歴史について知りたくて読書。
犬を中心に日本史を知ることができる。引用資料等が豊富。
興味を持ったのは日本人が犬を食用していた歴史。狂犬病の歴史。いわゆる日本犬についての歴史。
日本人が犬を食べていたという明確な資料や本をあまり読んだ記憶がなかったので勉強になる。現代は、日本人が自覚している以上に敗戦を契機に価値観が大きく本当に大きく変わったんだなと思う。
世界では、いまだに死者を出す狂犬病。昔、昔から存在するのに完治撲滅ができないは不思議だ。
今、多くの人が日本犬と思っているのは狩猟犬であり、日本犬の一部に過ぎない。本来の存在していた街の犬などは絶滅してしまったとすると寂しい。秋田犬の歴史が意外にも浅いことは初耳。
先の大戦で、軍用犬として推定10万匹が中国大陸へ送られて返ってきていないらしい。そうすると今もその系統が中国で生きているとなるのだろうか。
読書時間:約50分
本書は日本領事館大連出張所でお借りしています。有り難うございます。 -
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歴史はミステリーの最高傑作だ。
諸説ある信長の最後、女性による関ヶ原ルポ。
戦国を代表する合戦の舞台裏ではいったい何があったのか?本書では、桶狭間から大坂の陣まで、主に信長・秀吉・家康の三大天下人に関連した17を厳選。通説や俗説に埋もれた戦国合戦の意外な真相に迫る。
2008年の刊。文庫書き下ろし。
引用史料は載っているものの、参考文献の表記が無く、先行研究に言及されていないのが残念なところである。14章から構成されている。
全体的に、ウラ読みとは言い過ぎの感がある。
桶狭間合戦
勘気をこうむった前田利家が帰参を望み手柄を立てたものの首は打ち捨 てという軍令があったため、信長に無視されたという視点は面白かったが
桶狭間合戦の結果、武田信玄は織田・徳川連合の強大化を脅威に感じ、駿
河侵攻を図ったという見方は飛躍があるように感じた。(駿河侵攻の結果
北条、上杉を敵に回した事を考えると、信玄が本当に名将であったのか、
疑問を感じてしまう。)
川中島合戦
信玄の影武者の話、「信玄の急死以来、甲府の武田家重臣たちは、その
秘匿工作に忙殺されていた。そんなところへ、同盟関係にあった相模小田
原の北条氏康から、病気見舞いの使者が派遣された」というエピソードに
ふれられているが、氏康の方が先に死んでいるので、氏政の代であろう。
元史料がそうなっているのかもしれないが、残念な感じがする。
舞台裏として、善光寺争奪戦に触れられているのは、面白かった。
姉川合戦
新しい見方として、浅井氏は朝倉氏の一部将であったという説を紹介
しているが、深く掘り下げている訳ではないので物足りない。また、この
説のもとも明示されていないのは残念。
姉川合戦自体を深くウラ読みしている訳ではなく物足りない。
三方ヶ原合戦
特にウラ読みしている感じはない。
長篠合戦
甲陽軍艦を用い、武田軍の軍議の模様を記している。真偽は不明として
いるものの、実際は長坂釣閑斎が居なかったことには、触れられていな
い。些細な事かもしれないが残念。
石山戦争
本願寺が東西に分かれた訳は面白かった。
本能寺の変
山崎合戦
賤ヶ岳合戦
小牧・長久手合戦
小田原の陣
石田三成の忍城水攻めを秀吉の真似としているが、秀吉の強い意志に
より水攻めされた事には触れられていない。
関ヶ原合戦
関ヶ原が古来よりの要衝であり、合戦が行われていたという視点は面
白いが、ウラ読みというほどの内容は無い。
大坂の陣
その他の合戦
合戦そのものを深く考察している訳ではないし、疑問に対し納得出来る答
えを提示している訳でもない。読んだら豆知識が増えるといった感じかしら。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
地名は、わたしたちの祖先が生み出し、育て、数百年、千数百年にわたって守りつづけてきた貴重な「文化財」である。
本書では地名の表記用字に着目し、漢字表記に使われる事物を用いて地名を分類・解説するというユニークな試みを行う。
「獣」「身体」「位置」「数」の用字を読み解くなかから、それぞれの地域の豊かな歴史が見えてくる一冊である。
[ 目次 ]
第1章 「獣」篇(犬;狼;牛;馬;猪;鹿;猫)
第2章 「身体」篇(身体;頭;目;口;手;足)
第3章 「位置」篇(上下;東西;南北;内外;中間;遠近)
第4章 「数」篇(数;一;一桁;二桁;三桁;千;万)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]