谷口研語のレビュー一覧
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本書を手に入れたのは、今まで断片的な知識のみであった近衛前久について、麒麟がくるでの活躍を見て、俄然興味がわいたためです。本書はその期待に充分に答えてくれます。それは、序章 天下一統世代の誕生~第一章 戦国時代~第二章 織田時代~第三章 豊臣時代~終章 天下一統の完成迄前久は全ての時代に積極的にかかわり、生き残ります。
特に織田信長と親しく、本能寺の変により『前久が主体的に政治活動をする道は閉ざされ』直後に出家するほど大きなショックがあったとあります。当然ながら著者は前久が明智光秀と共謀する説には組みしていません。変後、前久を妬む公家の讒言により、一次徳川家康に身を寄せます。
果たして -
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朝廷の、家系も官職も最高に位置する、近衛前久。
しかし世は戦国時代。公家でありながらも武家に伍して、
奔走する、近衛前久の生涯を綴る。
序章 天下一統世代の誕生
第一章 戦国時代 第二章 織田時代 第三章 豊臣時代
終章 天下一統の完成
近衛家略系図、近衛前久略年譜、参考文献有り。
戦国時代、近衛家は天皇家よりも将軍家と密接でしたが、
前久が関白に就任した頃、朝廷最高の地位は政治でも、
京の政情に対しても無力でした。
数度にわたる京からの出奔と7年間の放浪。その中での
島津氏や家康等の交流は、伝統文化の師範であり、
また馳走や官途の斡旋。彼はそれらを生かし、
多くの縁を作り、以後の活動に役 -
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ネタバレメッチャ面白い貴族を知りました!近衛前久
PC漢字変換の都合で「まえひさ」と覚えてしまった
前久(さきひさ)くんは若くして関白になったため
常識と権勢のバランスが崩れてしまったようだ
謙信と気が合い、血の盟約まで行い越後から関東に下向する行動力は、天皇即位の礼をすっぽかそうとする危うさも持ち合わせていた(笑)
そのためかわからないが、義昭と衝突して33歳の時に京都を出奔する羽目になる(関白は免官、所領も没官)
7年もの流浪の日々を救い出してくれたのは信長だったが、この二人【気が合う】
趣味が合うのか、気難しく、朝廷の使者すら面会せず追い返すクセのある信長は前久だけは必ず会う
天正四年、公卿に逢 -
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犬の歴史について知りたくて読書。
犬を中心に日本史を知ることができる。引用資料等が豊富。
興味を持ったのは日本人が犬を食用していた歴史。狂犬病の歴史。いわゆる日本犬についての歴史。
日本人が犬を食べていたという明確な資料や本をあまり読んだ記憶がなかったので勉強になる。現代は、日本人が自覚している以上に敗戦を契機に価値観が大きく本当に大きく変わったんだなと思う。
世界では、いまだに死者を出す狂犬病。昔、昔から存在するのに完治撲滅ができないは不思議だ。
今、多くの人が日本犬と思っているのは狩猟犬であり、日本犬の一部に過ぎない。本来の存在していた街の犬などは絶滅してしまったとすると寂しい。 -
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歴史はミステリーの最高傑作だ。
諸説ある信長の最後、女性による関ヶ原ルポ。
戦国を代表する合戦の舞台裏ではいったい何があったのか?本書では、桶狭間から大坂の陣まで、主に信長・秀吉・家康の三大天下人に関連した17を厳選。通説や俗説に埋もれた戦国合戦の意外な真相に迫る。
2008年の刊。文庫書き下ろし。
引用史料は載っているものの、参考文献の表記が無く、先行研究に言及されていないのが残念なところである。14章から構成されている。
全体的に、ウラ読みとは言い過ぎの感がある。
桶狭間合戦
勘気をこうむった前田利家が帰参を望み手柄を立てたものの首は打ち捨 てという軍令があったため -
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ネタバレ[ 内容 ]
地名は、わたしたちの祖先が生み出し、育て、数百年、千数百年にわたって守りつづけてきた貴重な「文化財」である。
本書では地名の表記用字に着目し、漢字表記に使われる事物を用いて地名を分類・解説するというユニークな試みを行う。
「獣」「身体」「位置」「数」の用字を読み解くなかから、それぞれの地域の豊かな歴史が見えてくる一冊である。
[ 目次 ]
第1章 「獣」篇(犬;狼;牛;馬;猪;鹿;猫)
第2章 「身体」篇(身体;頭;目;口;手;足)
第3章 「位置」篇(上下;東西;南北;内外;中間;遠近)
第4章 「数」篇(数;一;一桁;二桁;三桁;千;万)
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