フリーダマクファデンのレビュー一覧
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うおー、騙された。本の半ばのあるポイントで普通に、え、あれ?!おー!!となった。ところどころで、あれ?っていう違和感があったはずなのに、軽快かつぐいぐい読ます文章だからするするとどんでん返しポイントに連れて行かれ、まんまと、うおーとなった。こういう読書体験は好きだ。
話は、刑務所から仮釈放で出てきたばかりのミリーが、富豪の家に住み込みの家政婦として雇われるところから始まる。そのミリーの目から見た、ヒステリックな女主人、嫌味な子供、そして、ダンディで紳士な夫の住む家での日々が描かれる。翻訳版家政婦は見ただ。
時折不穏な空気が流れる。英語が分からない庭師が何かを警告してくる。ミリーにあてがわれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ前科持ちのミリーが得た住み込みのハウスメイドの仕事。裕福なウィンチェスター家は理想的な家庭に思えたが、妻ニーナの不可解な言動と態度、反抗的な娘セシリアらにミリーは困惑する。寝室として与えられた外側からのみ施錠できる屋根裏部屋、英語が話せない庭師エンツォが告げた"Pericoro(危険)"という言葉。穏やかで魅力的な夫アンドリューの気遣いがいつかミリーの安らぎになっていくが―。
言行の一致しないニーナの行動は次第にミリーを陥れるいじめのようになっていくが、この仕事を失うわけにいかないミリーは黙って耐えるしかない。さらにはニーナの友人からは彼女の衝撃的な過去を聞かされる。精