高橋啓のレビュー一覧

  • ルーム・オブ・ワンダー

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    人生は有限だしいつ終わるか誰にもわからないし、生きていく上でどう優先順位をつけてくか考えさせられました。一気に読んじゃった。すぐ映画化しそう。 #ルームオブワンダー

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    2018年08月31日
  • エディに別れを告げて

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    訳者あとがきに思ったことが全部書いてあった。
    初体験の場面が衝撃。ゲイに幻想を抱いているワタシも立派な差別主義者なのである。

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    2015年05月10日
  • 7

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    おフランスの哲学者による藤子F不二雄SF(すこしふしぎ)風短編集。取り扱うテーマがあえて順不同で、胡蝶の夢あるいは高い城の男、若き日の自分による断罪、個人主義の行き着く先、信仰の行き着く先、既に確定した未来、持つ者と持たざる者のゼロサムゲーム、百万回生きた猫あるいは人生やり直し機。現代フランスのアイデンティティの危機を反映してか、登場人物は常に揺らいでいる。アイデンティティの危機とそれをもたらすテーマを様々なガジェットを用いるため、読みやすくなっているのも事実。なお、冒頭に述べた通り藤子F不二雄のすこしふしぎだなぁ、と思ったため、すべての話があの絵柄で脳内を流れていった。

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    2026年01月06日
  • ヨーゼフ・メンゲレの逃亡

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    ノンフィクションのような記録文学。

    積極的に受け入れていた南米を逃亡先に選ぶ犯罪者が多かったのにまず驚く。

    国の施策として研究と銘打ち、個人的趣味での手術をしていた人物と認識していたが、その最後は怯え隠れ卑小な姿で描かれていた。

    頑なに罪を認めず自身を肯定しながら人生が終わったが、それならば逃亡せず法廷で堂々と主張すれば良かったのにね。

    都市伝説のような羽ぶりの良い生活では全くなく、落ちぶれてゆく姿に人間の業のような醜態を見た気がします。

    後味が良いわけではないですが、読んで良かった一冊です。

    翻訳が読みやすくその点も好印象。

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    2025年12月07日
  • 7

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    哲学者でもある著者の紡ぎ出す、ファンタジーともSFとも幻想小説とも読める7つの物語。それぞれは独立した短篇でなんの関連もないが、最後に収められた「第七」ですべてが繋がる驚愕の仕掛けがある。
    二段組500ページの大作で、本文は改行もほとんどないみっちり詰まった内容にめげそうになるが、あきらめないでよかった。フランスという国について知識がないと完全に理解するのは難しそうだが、単純に物語として楽しめればいいのかなと思う。
    訳者あとがきの解説(ぼやき?)もとても参考になった。

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    2025年11月02日
  • HHhH プラハ、1942年

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    歴史史料から話を紡ぎ出す方法について、作者がいわば種明かしをしながらフィクションとしての「歴史」を書いている実験的な作品。
    途中、核心である事件になかなか至らないし、ハイドリヒの細かいエピソードの掘り起こしが続くので辛いところもありつつ。その分、クライマックスから最後のシーンは想像力に訴えかける迫真性があったと思う。
    チェコ、スロバキア、ドイツと周辺国の歴史の理解にも役立つ。
    HHhHをあしらった本の装丁がかっこいい。

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    2025年05月10日
  • HHhH プラハ、1942年

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    ネタバレ

    ナチスのユダヤ人大量虐殺の責任者であったハイドリヒがチェコで暗殺された事件を描くお話

    ハイドリヒの生い立ちや、暗殺に至るまでの過程を大量の資料や、過去の小説、映画などを参照しながら書いていくのだけど、それを書いている作者の視点が随所に織り込まれて、歴史を小説という形で創作することについての考察が並行して語られていくという構成

    映画「ハイドリヒを撃て」を見ていて、暗殺計画の行く末は知っていたので、歴史的な部分よりも、歴史を創作することの是非を考える部分の方をとても興味深く読みました。

    読んでいて、これはあまりにドラマチックに描きすぎではないかと思っていたら、直後に作者自らがそのことをつっこ

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    2024年12月18日
  • HHhH プラハ、1942年

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    徹底して史実に忠実であろうとする姿勢と細部へのこだわり。またフィクションでもノンフィクションでもない語り口によって、歴史を過去の出来事として語り直すのではなく、今再び立ち上がらせ読み手に体感させる熱意と文体に脱帽した。読むのが少し時間かかってしまったけど、じっくり読めて良かったです。

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    2024年11月28日
  • 言語の七番目の機能

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    ネタバレ

    記号学者ロラン・バルトの交通事故(史実)について、事故直後の身体から、ヤコブソンの唱えた言語の6つの機能に加え、超絶的な7番目の機能の存在の秘密を盗み取られるというフィクションを建て、フランス思想、言語学、記号論から、ジスカール・ディスタンとミッテランとの政争が絡み、学究的かつ思考演習が積層するサスペンス・ミステリー。実在の人物が多数、虚構を散りばめ語り尽くし、縦横無尽に渡り歩く。これでビネの小説は邦訳3作全部読んだことになるが、自分にとって本作が一番の難物だった。1980年代欧州の思想に全然詳しくなく、本筋ストーリーはすごく奇想で面白いのだが、エーコの「薔薇の名前」も未読だし、繰り返される思

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    2024年10月16日
  • HHhH プラハ、1942年

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    チェコスロバキア人の青年2人によるナチ高官暗殺を描いた歴史小説
    あらためてナチスとは何だったのか、そして1世紀も経ってないことに気付かされる

    そして史実を小説にする葛藤をそのまま文章にする奇抜さと、物語とその葛藤が融合していくラストは痺れる

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    2024年03月16日
  • HHhH プラハ、1942年

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    フランス・パリ出身のローラン・ビネのデビュー作であり、2009年に本国で出版、2013年に邦訳が出版された本作、『HHhH』。この謎めいたタイトルが渦めく装丁に興味を惹かれて書店で購入したのだが、その感覚がは大いにあたり、ストーリーテリングの面白さと、極めて技巧的・意識的な仕掛けに溢れた一作。

    タイトルの奇妙な4文字はドイツ語の「Himmlers Hirn heißt Heidrich」という文章に由来しており、”ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる”という意味になる。そのヒムラー、すなわちナチス・ドイツの親衛隊(SS)のトップであったハインリヒ・ヒムラーにその頭脳として仕えたラインハルト・

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    2023年09月09日
  • HHhH プラハ、1942年

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    ユダヤ人問題の最終的解決問題の実質的推進者で、「金髪の野獣」と呼ばれたラインハルト・ハイドリヒ暗殺計画のエンスラポイド作戦を描いた小説。

    短い区切りの章が次々と繰り返される、ちょっと面白い形式で書かれています。その短い章も著者の現代や、物語の時間が入り乱れていますが、意外に読みにくくありません。書いた著者が上手いんですね。

    暗殺実行者が立てこもった教会で戦う最後のシーン。「なんかこの描写、何かの映像作品で見た気がするな??」と思ったら、この作品を映画化した『ナチス第三の男』を見ていましたw

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    2023年06月29日
  • HHhH プラハ、1942年

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    Himmlers Hirn heißt Heydrich.
    訳:ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる。
    タイトルは上記の単語の頭文字をとったもの。

    ヒトラーが生み出したナチという思想を、そのまま具現化したかのような金髪の野獣、死刑執行人、ハイドリヒ。

    ユダヤ人大虐殺の首謀者である彼を暗殺すべくイギリスから飛んだチェコ人、スロヴァキア人の青年二人を主人公に据えた史実に基づく小説。

    訳者あとがきに言いたいこと全てが書かれている。僕はその上澄みをここに貼り付けることしかできない。

    いわゆる歴史モノ、ナチモノ、ノンフィクションモノである本書だが、他と一線を画するのはその小説スタイルだ。

    脚色

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    2023年06月14日
  • 言語の七番目の機能

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    哲学をちょっとかじっただけの私でも知っているような有名人が次々と!
    登場人物がこれだから、読み始めたときはかなり難解に思えて、私はこの本を最後まで読めるのだろうか…と不安になった。
    そんな思いも杞憂に終わり、物語が大きく動く100頁あたりからは、話のスジがわかりやすくなり、頁を繰る手も速くなっていった。

    言語学、言論、アクション、エロ、複雑に絡まってゆく思惑、言語の七番目の機能という謎。
    総頁数500弱と私にとってはなかなかの長編だけれど、刺激的な展開で最後まで飽きずに読み切ることができた。
    爽快感のあるロゴスのやりとりはまさにファイトクラブさながら!
    シモンの活躍ぶりは目を見張るばかりで、

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    2021年03月08日
  • 言語の七番目の機能

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    「HHhH」の著者の新刊ってところは気になりつつ、バルトだのフーコーだのの名前に怯えて手を出せてなかったのを遅ればせながら。
    2回読んだけどやっぱり記号学だの現代思想だのはさっぱり。これはもちろん著者や訳者のせいではなくてこちらの知識読解力不足なんやけど。
    それはそれとして、バディものの冒険活劇としてオモロい。そしてさっぱりの中で「結局現代思想界ではエーコ最強」ってことでええのかな?

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    2020年12月09日
  • 言語の七番目の機能

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    読むのに時間がかかった。軽やかにミステリーを楽しむという感じではなかった。出てくる登場人物について、この人どういう人だっけ?みたいなことをいちいち思い出したり調べたり。そんなことしなくても小説の中である程度説明してあるのだけれど。

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    2020年11月07日
  • 言語の七番目の機能

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    評を書くときには、読者がその本を読む気になるかどうかを決める際の利便を考慮し、どんなジャンルの本かをまず初めに伝えるようにしているのだが、本書についてはどう紹介したらいいのか正直なところ悩ましい。シャーロック・ホームズ張りの推理力を発揮する人物が、ワトソン役の警視とともに殺人事件の謎を追うのだから、謎解きミステリというのがいちばん相応しいのだろうけれど、ミステリとひとくくりにしてしまうと少々具合が悪いことになる。通常のミステリ・ファンが本書を面白がるとは思えないからだ。

    『黒死館殺人事件』から法水麟太郎の超絶的な博学の披露を取り去ってしまったら、並みの推理小説と大して変わらないという評を読ん

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    2020年10月16日
  • ルーム・オブ・ワンダー

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    また本を読み始めることができた、きっかけとなった本です。読みやすく元気をもらえる本でした。
    子供欲しい…という気持ちも強くなりました。

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    2020年01月30日
  • エディに別れを告げて

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    実体験を書いている、らしい。
    20代前半の著者は、題名の通り、過去の自分にすでに別れを告げていて、子ども時代ーティーン時代にいた過去の自分について、具体的な出来事や状況の描写を通して書き記している。
    すさまじい。

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    2020年01月26日
  • ルーム・オブ・ワンダー

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    ネタバレ

    昏睡状態の子供のやりたいことリスト。
    実行しながら自分自身の人生も変えてゆく…。こんな状況でなくても、私も子供のおかけで開ける世界があることはしょっちゅう感じている。
    あのあとルイはどうなるのだろう?テルマの未来の自分への手紙みたいだといいな。
    どんな形であれ生きてさえいてくれればと思う。

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    2019年01月04日