ジェローム・K・ジェロームのレビュー一覧

  • ボートの三人男

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    ユーモア小説といったらこれとウッドハウスくらいしか思いつかない。他にもあるのかしら。もしご存知の方がいらっしゃったら、教えてください。

    ボートでテムズ川下りというストーリーはあってないようなもので、この本の真髄は枝葉末節にある。これ以上ないほどどうでもいいエピソードが仰々しい美文によって綴られる、それだけで知らず知らずのうちに唇が歪んでしまうではありませんか。神は細部に宿る。違うか。

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    2012年11月22日
  • ボートの三人男

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    「犬は勘定にいれません」が、この本のオマージュだと知ってから、一度は読もうと思ってた。
    ユーモア小説というけど本当に面白いかな?と半信半疑だったのだけど、愉快な本だった。吾輩は猫である的な面白さ。洋の東西と時代を問わず、人間のやることを茶化したり皮肉ったりというのは、面白いもんなんだなぁ。

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    2011年05月07日
  • ボートの三人男~もちろん犬も~

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    ネタバレ

    古典をいまさら読んでみようシリーズ。あと、題名をオマージュした小説「犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」を読んでみたいなと思ってやったら先に本家を読もうと思ったのもある。
    題名は有名なので聞いたことがあった。一般には「~犬は勘定に入れません」ですが、これは役者さんのこだわりなんだそうな。
    で、内容は…う~ん????ブリティッシュジョークを理解すれば、あるいは地理が、歴史がわかれば面白いんだろうか?????どういった部分が評価されての古典として残っているのかちょっとわからなかったです。ノリとしては日本で言ったら井家ひさしみたいな感じ?(私が読んだことあるのがそういうのだ

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    2022年11月24日
  • ボートの三人男~もちろん犬も~

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    イギリス、テムズ河をボートで渡る3人と犬の旅。そんなことができるのかと思いつつ、読む。ボートから眺める情景びは情緒があるが、エピソードはかなりの誇張表現です。最初はそのユーモアを楽しめたが、イギリスの歴史に絡むエピソードは知識がなくて理解し難い部分が多く後半はやや退屈に。印象に残ったのは第三章のポジヤー伯父さんによる、絵を壁にかけるエピソードですね。周りに迷惑をかけまくっているのに本人は自分が正しいと信じきっている自己中さ。あとは11章のジョージによる早起きエピソードかな。
    ボート旅行については、ユーモア小説故に3人は喧嘩ばかりの印象です。

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    2021年11月13日
  • ボートの三人男

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    ゆったりしながら読むのがちょうど良さそうな本。
    小話がいっぱい詰まってる。そして、可笑しい。
    おいこら、前と言ってることと違うぞと思ったり、間抜けだなと思ったり。
    1番チーズの話がくだらなくてお気に入り。

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    2021年05月05日
  • ボートの三人男~もちろん犬も~

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    1889年の作品とは思えない読みやすさで(光文社古典新訳文庫の好きなところ)、内容はタイトル通り、三人の男「J」、「ハリス」、「ジョージ」と、犬の「モンモランシー」が、ボートに乗ってテムズ河を遡っていくユーモア物で、何か変な書き方だけれど、昔もこんなベタなユーモア物があったんだなと思いました。でも面白かった。

    まずボートで出発する前に色々起こり、なかなか旅が始まらないなと思い、出発したらしたで、過去の思い出話など横道に逸れまくる展開も、最初は戸惑いましたが、慣れると、これはこれで面白い。

    また、それとは対照的に、自然や歴史の丁寧過ぎる程の細やかな描写もあり、そこに浪漫や美しさ、寂寥さを感じ

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    2021年04月03日
  • ボートの三人男~もちろん犬も~

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    愛すべき三人と一匹が、オーバーワークの“休養”と称しつつ、手漕ぎボートでテムズ河を上る旅。タフな人たち(&犬)です。道中も回想場面もハプニング満載で飽きることはありませんでしたが、ところどころに薄っすら漂う不穏なあれこれが印象に残って、ビクトリア朝時代の不思議な毒気にあてられました。

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    2020年12月21日
  • ボートの三人男

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    コロナで自粛のような、ちょっとだるい休暇に読むとちょうどいい本。
    かわいい笑いであふれていて、なごむ。

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    2020年05月13日
  • ボートの三人男

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    昔、新聞か雑誌の書評で推薦されていた。いつか読もうと、はじめは、workpad にメモしていて、やがて携帯電話にメモして、iphone にメモして、evernote にメモして、何年ごしかで、やっと先日書店で買った。読んでみて、たしかにユーモア小説としてよくできていると思ったが、俺には必要ないと判断した。第4章で読むのをやめる。""

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    2018年11月06日
  • ボートの三人男

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    解説にこの本はテムズ川の歴史と地理を紹介する目的で書かれたもので、ハナからユーモア小説を目指して書かれたものではないとあった。そのためイギリスの地理・歴史に明るくないとよくわからない。ユーモアの部分は面白い。東海道中膝栗毛に似ている。でも膝栗毛は下ネタがかなり多いけどこっちは下ネタが全くない。

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    2018年06月22日
  • ボートの三人男~もちろん犬も~

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    もちろん楽しいんだけど、最初に丸谷訳を読んだ時の方が笑えた気がする。こちらの方が原文に近いらしいので、もともとこんな感じなのでしょう。「犬は勘定に入れません」が「もちろん犬も」に変わっていることがそれを端的に表している。

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    2018年05月12日
  • ボートの三人男~もちろん犬も~

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    ヴィクトリア朝後期のユーモア小説。

    「働き過ぎだ! 休むぞ!!」と
    旅支度を始めた三人の男、
    語り手「僕」ことJ、悪友のジョージとハリス。
    彼らは着替えや食糧など、山のような荷物を準備し、
    犬のモンモランシーを加えて
    列車でキングストンに降り立ち、
    ボートに乗ってテムズ河を遡上。
    優雅に様々な追想に耽るものの、
    つい、オールを握っていることを忘れたり、
    操船ミスを起こしたりと、ドタバタの連続。

    第12章(p.227)ベッドからはみ出した悪友の脚を
    タオル掛けに利用する条で
    A.A.ミルン『くまのプーさん』~
    「プーあなにつまる」(1926年)において、
    兎の穴にお腹が閊えたプーの脚(in

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    2018年05月10日
  • ボートの三人男

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    「話がわきにそれる」というけれど、これはそのわき道寄り道を楽しむ本、かな。
    行き先を決め、計画を立て、荷物を選んで詰めて、とここまでだけでもすったもんだどったんばったん、ああでもないこうでもないとひと悶着!
    ミョ~なプライドと屁理屈いいわけを共にした3人の紳士(?)と1匹の舟旅。
    舟を曳く場面やイギリスの地理や歴史などもうちょっと知っていればと思うところもあって、そのあたり自分自身に対して少々残念。

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    2016年07月18日
  • ボートの三人男

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    英国ユーモア小説の古典。

    いろいろオマージュ作品もあるようで、本作品の副題がタイトルの
    『犬は勘定に入れません』(コニー・ウィリス)も是非読んでみたい。
    ・・・実はチラッと最初だけ読んだけど入りがほぼ同じだった。

    ちなみに各章の目次的あらすじ的キーワードの羅列は、
    既読の『エーミールと探偵たち』にもそのオマージュを見た(と思う)。
    ↑やっぱり違った(笑)。なんだったかな…
    ↑判明!『飛ぶ教室』だった!やっぱりケストナーだったかー。


    内容については機知に富んだ場面がいくつかあって参考になった(何の?)。
    展開に派手さはないけど、ほぼ全編に渡って脱線しまくり(笑)。
    そしてスト

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    2013年12月05日
  • ボートの三人男

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    あとがきを読んでからスタートすればよかったなぁと。
    勿体ないのでまた時間が在るときに地図片手にゆったり読みなおしてみたいです。

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    2013年03月29日
  • ボートの三人男

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    三人の英国紳士が10日間、ボートでテムズ河を旅する、ただそれだけの話ですが、それぞれのエピソードが声に出して笑ってしまう程面白い。実話に近いみたいです。
    面白い話の合間にふと登場する真面目で哲学的な話も印象的。
    ただ、テムズ河ほとりの歴史や地理が私にはちょっととっつきにくい箇所がありました(途中まさかと思ったけどこの本はそもそもは旅行案内書になるはずだったとか)。
    でもユーモア小説として今も世界中で愛読されているのは納得。本書の井上ひさしさんの解説も良かった。訳者の功績もあるのでしょう。
    三人三様に自分勝手な彼ら、あと、モンモランシー(フォックステリア)の活躍もお忘れなく。

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    2013年03月10日
  • ボートの三人男

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    ユーモア小説の古典と云われてる作品が文庫化されてたのですばやく購入。これぞ英国ならではのナンセンス。合わない人はまるきり何がおかしいかわからないと思いますが好きな人はついクスクスと笑ってしまうようなエピソードの連続。ストーリーはほとんどなくどんどん脱線してゆくのと、やや古い作品のためボートはモーターなど無く人力で曳航してたりのギャップがあったりで、花粉症で慢性的な寝不足のためしばしば睡魔に襲われてしまったのは不覚。

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    2010年04月20日