ジェローム・K・ジェロームのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ古典をいまさら読んでみようシリーズ。あと、題名をオマージュした小説「犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」を読んでみたいなと思ってやったら先に本家を読もうと思ったのもある。
題名は有名なので聞いたことがあった。一般には「~犬は勘定に入れません」ですが、これは役者さんのこだわりなんだそうな。
で、内容は…う~ん????ブリティッシュジョークを理解すれば、あるいは地理が、歴史がわかれば面白いんだろうか?????どういった部分が評価されての古典として残っているのかちょっとわからなかったです。ノリとしては日本で言ったら井家ひさしみたいな感じ?(私が読んだことあるのがそういうのだ -
Posted by ブクログ
イギリス、テムズ河をボートで渡る3人と犬の旅。そんなことができるのかと思いつつ、読む。ボートから眺める情景びは情緒があるが、エピソードはかなりの誇張表現です。最初はそのユーモアを楽しめたが、イギリスの歴史に絡むエピソードは知識がなくて理解し難い部分が多く後半はやや退屈に。印象に残ったのは第三章のポジヤー伯父さんによる、絵を壁にかけるエピソードですね。周りに迷惑をかけまくっているのに本人は自分が正しいと信じきっている自己中さ。あとは11章のジョージによる早起きエピソードかな。
ボート旅行については、ユーモア小説故に3人は喧嘩ばかりの印象です。 -
Posted by ブクログ
1889年の作品とは思えない読みやすさで(光文社古典新訳文庫の好きなところ)、内容はタイトル通り、三人の男「J」、「ハリス」、「ジョージ」と、犬の「モンモランシー」が、ボートに乗ってテムズ河を遡っていくユーモア物で、何か変な書き方だけれど、昔もこんなベタなユーモア物があったんだなと思いました。でも面白かった。
まずボートで出発する前に色々起こり、なかなか旅が始まらないなと思い、出発したらしたで、過去の思い出話など横道に逸れまくる展開も、最初は戸惑いましたが、慣れると、これはこれで面白い。
また、それとは対照的に、自然や歴史の丁寧過ぎる程の細やかな描写もあり、そこに浪漫や美しさ、寂寥さを感じ -
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ヴィクトリア朝後期のユーモア小説。
「働き過ぎだ! 休むぞ!!」と
旅支度を始めた三人の男、
語り手「僕」ことJ、悪友のジョージとハリス。
彼らは着替えや食糧など、山のような荷物を準備し、
犬のモンモランシーを加えて
列車でキングストンに降り立ち、
ボートに乗ってテムズ河を遡上。
優雅に様々な追想に耽るものの、
つい、オールを握っていることを忘れたり、
操船ミスを起こしたりと、ドタバタの連続。
第12章(p.227)ベッドからはみ出した悪友の脚を
タオル掛けに利用する条で
A.A.ミルン『くまのプーさん』~
「プーあなにつまる」(1926年)において、
兎の穴にお腹が閊えたプーの脚(in -
Posted by ブクログ
英国ユーモア小説の古典。
いろいろオマージュ作品もあるようで、本作品の副題がタイトルの
『犬は勘定に入れません』(コニー・ウィリス)も是非読んでみたい。
・・・実はチラッと最初だけ読んだけど入りがほぼ同じだった。
ちなみに各章の目次的あらすじ的キーワードの羅列は、
既読の『エーミールと探偵たち』にもそのオマージュを見た(と思う)。
↑やっぱり違った(笑)。なんだったかな…
↑判明!『飛ぶ教室』だった!やっぱりケストナーだったかー。
内容については機知に富んだ場面がいくつかあって参考になった(何の?)。
展開に派手さはないけど、ほぼ全編に渡って脱線しまくり(笑)。
そしてスト -
Posted by ブクログ
三人の英国紳士が10日間、ボートでテムズ河を旅する、ただそれだけの話ですが、それぞれのエピソードが声に出して笑ってしまう程面白い。実話に近いみたいです。
面白い話の合間にふと登場する真面目で哲学的な話も印象的。
ただ、テムズ河ほとりの歴史や地理が私にはちょっととっつきにくい箇所がありました(途中まさかと思ったけどこの本はそもそもは旅行案内書になるはずだったとか)。
でもユーモア小説として今も世界中で愛読されているのは納得。本書の井上ひさしさんの解説も良かった。訳者の功績もあるのでしょう。
三人三様に自分勝手な彼ら、あと、モンモランシー(フォックステリア)の活躍もお忘れなく。