ジェローム・K・ジェロームのレビュー一覧

  • ボートの三人男~もちろん犬も~

    Posted by ブクログ

    好き(笑)
    理由は単純で、昭和の小学校の図書室によくあった「小学館少年少女世界の名作文学」のイギリス編に掲載されていたから。好きすぎて暗記するほど読みました。
    特に好きだったのは、食べ物に関する様々な記述。何も知らない子どもの頃、「ルバーブのパイ」なんて聞いたこともなく、"どんなに美味しいんだろう"と妄想しましたよ。大人になって調べたら、ルバーブってギシギシなどのタデ科の植物で、下剤などで使う「大黄」の仲間なんですね。ちょっとがっかりしたなぁ…。
    それでも三人が繰り広げるドタバタは、イギリスらしいユーモアに溢れていて、やっぱり大好きです。

    0
    2023年02月18日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    三人と一匹のボート旅。
    軽妙洒脱な文章。愛すべきあほらしさにクスッと笑ってしまう古典ユーモア。
    ジーヴスシリーズが好きな人は好きだと思う。楽しい作品だった。

    0
    2021年08月16日
  • 骸骨:ジェローム・K・ジェローム幻想奇譚

    Posted by ブクログ

    ハードカバーで買うほどの興味は無い作家だったけど、
    少し待ってれば文庫版でちょいとお安く買える事も無さそだしでポチった

    最近は国書刊行会とかのじゃなくても、電子版が出ても文庫版が出ないのあるよな…
    (/_;)

    0
    2021年08月01日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    その時いたのは、ジョージとハリスとぼくの三人、そして犬のモンモランシーだった。
    三人でどうも最近体の具合がよくないなあなんて話し合っていたんだ。ジョージもハリスも不調を訴えていたが、ぼくなんてもっと重症だよ、病床図鑑を調べたら全部が当てはまるんだ!
    ぼくたちには休暇が必要だ。だからぼくたちはテムズ河に出ることにした。
    キングストンからオクスフォードへ、ボートをひきながら河を漕ぎ上がる。そしてキングストンへ漕ぎ下がる一週間の旅。
    こうしてぼくたち、ボートの三人と一匹の休暇が始まったんだ。

    ***

    イギリスのユーモア小説。

    読んでいる最中には頭の中で「ボートの上には三人男~~♪犬もいるよボー

    0
    2019年11月08日
  • ボートの三人男~もちろん犬も~

    Posted by ブクログ

    ジョージ、ハリス、犬のモンモランシー(かわいい名前だけどアグレッシブ)、そして語り手Jがボートに乗ってテムズ河を2週間旅する話。

    すっごいおもしろかった。なんでボートの旅をすることになったか、からして笑える。出てくるエピソード一つひとつが笑える。特に好きなのはポジャー伯父さんの話とハリスのコミックソング、ハリスの迷路、Jのお嬢さん2人とのボート遊びのエピソード。ああおかしい。ハリスはいいキャラしてる。

    こういういい本は終わっちゃうと悲しくなる。また後で再読決定。

    0
    2019年01月21日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    軽妙な話
    モンモランシーを含めてみんないいキャラクターをしてる
    モンモランシーがでかい(?)猫にちょっかい出しかけるあたりが面白かった

    コニー・ウィルスの「犬は勘定に入れません」を読む前に読んでおきたかったので読んだ

    0
    2011年09月20日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    フォローしているb-matatabiさんの感想に共感して手にした。英国ユーモア小説の古典と言う事だが、今読んでも、変わらない人間の本質とかが描かれていてドキッとさせられる。バカバカしい小説の様だが鋭い人間観察が面白かった。

    0
    2023年05月24日
  • ボートの三人男~もちろん犬も~

    Posted by ブクログ

    好きな光文社古典新訳文庫のコーナーでふと目に止まり、英国ユーモア小説として有名らしいが、なんの予備知識もなく読んだ。

    中年男子三名と犬一匹がボートでテムズ川をキングストンからオックスフォードまで上って、パングボーンまで下って、最後は汽車で帰ってくるドタバタ劇。

    主人公Jの伯父さんが居間に絵を掛けた時の大騒ぎとか、釣り人の釣果インフレの法則(なかでも、“正直”なひとが25%増しに止める自分ルールをどんどん修正していく場面)とか、いちいちおもしろい。

    景色、服装、食べ物はだいぶ日本とは違うけど、笑いのツボは結構世界共通のようで、気楽に楽しめる良書だと思う。

    0
    2022年10月01日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    井上ひさしの解説に惹かれて借りた。イギリスの地歴に詳しいとより面白く読めそう。英語でも気軽に楽しく読めそうな本なので英語で読んでみようかな。
    流し読み。

    0
    2022年03月19日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    楽しんだ^ ^
    解説にあった、地理、歴史、自然、冒険、ユーモア、なんかの多面性がまさによかったなあ。
    写真と地図付きの旅行案内出して欲しい

    0
    2022年02月20日
  • ボートの三人男~もちろん犬も~

    Posted by ブクログ

    くだらなくて滑稽で面白い。
    3人の男と犬がテムズ河をボートで上るだけなのに、あっちこっちで何かしらひっくり返して罵り合いばたばたばた。

    説教じみた教訓なんかは全く無いが、どの階級の人もこぞって読んだそう。

    古典って何でもありだな、って思うし、ユーモアは時代を超えるな、とも思う。

    0
    2022年02月03日
  • 骸骨:ジェローム・K・ジェローム幻想奇譚

    Posted by ブクログ

    『ボートの三人男』で有名なジェローム・K・ジェロームの短篇集。怪奇、幻想、ケルト妖精もの、SFと、この一冊の中にいろんなテイストの短篇が勢揃い。どれも甲乙つけがたい面白さでした。

    0
    2021年10月01日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    三人の病弱な紳士たち、ジョージとハリスとぼく、それから犬のモンモランシーは、休息と気分転換が必要だという理由で、テムズ河をボートで漕ぎ出すことに。
    寝泊まりする場所や、持って行く物や食糧について、三人の間で議論が交わされるのだが、すぐに話が横道にそれるし、ドタバタ喜劇みたいで笑わずにはいられない。
    ボートに乗る前から、何やら珍道中が始まる予感がする。
    19世紀に書かれた古典だが、ユーモアのせいか垢抜けた感じがして楽しめたし、各章の始まる前に要約された文章がつけられてあるので、内容が分かりやすくなっていた。
    小さなコテージをちりばめた並木道や絵のように美しいホテルなど、河の眺めを想像しながら読む

    0
    2021年07月11日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    p93 しかし現代に生きているわれわれには、この犬の美しさが見えないのである。なぜかと言えば、この犬はあんまり身近な存在すぎるから。つまりそれは、日没や星のようなものだ。ぼくたちの目にとってあんまりあふれているから、その美しさによって畏敬の念を覚えることはないのである。

    19世紀イギリスの、膝栗毛のようなユーモアあふれる船遊び。お金持ち紳士の遊び。
    落としたワイシャツが誰のものかわかったときの笑いの交代、ほら話や昔話、船に関する笑い話いくつか、自分が働くときはさも重労働で、他人が働くときの手際の悪さを笑い、美味しいもの好きのハリスといつも寝ているジョージ、お互いに雑言を言い合って仲良しなんだ

    0
    2021年02月21日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    1889年に書かれたイギリスのユーモア小説。モンティ・パイソンのジョン・クリーズが愛読していたというし、もはや古典。
    友人である3人の罵り合いとか、すごくイギリス的なユーモア。
    1900年にイギリス留学した夏目漱石は絶対読んでるね(決めつけ)。なにしろ漱石はトリストラム・シャンディだって読んでいるのだし。
    本筋とは関係のない回顧談を漫談的に差し挟むのとか、『吾輩は猫である』に通じるところがある。まあ『猫』のネタ元については諸説あるのは知っているが。

    0
    2018年12月30日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    今風に表現するならほっこりする小説といえる。男三人と犬一匹が英国のテムズ川を遠漕する。その珍道中を面白おかしく紹介する。ひたすらアホな旅なのだが、男同士の旅行ってこんな感じだよなあと過去の経験を呼び起こさせる。何かつらいことがあった時やイライラしている時に本作品を読めば、リラックスできそうだ。深いことは考えなくていい。ひたすら流れる文字を(ゆっくりと)追いかけ、アホな男たちを笑おう。ゲラゲラ笑えるものではないが、ゆったりとした笑いが心の中に沸き起こってくる。

    0
    2018年03月20日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    テムズ川をボートで旅する「ぼく」とジョージとハリス。そして犬のモンモランシー。三人衆と一匹の旅は上手くいかないことも多くて現実味にあふれている。それからイギリスっぽいユーモアも会話のあちこちにあふれています。
    あーわかるわかる!という箇所も多くて(特に、「ぼく」のおじさんが額縁の絵を壁に掛ける大騒動の話とか)笑いながら読みました。

    0
    2017年08月23日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    イギリス人って、映画もそうですが、なんともいえないユーモア感がありますよね。
    そしてこういう自虐がほんとにうまい。

    0
    2015年05月25日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    ロンドンはいつだって曇り空。憂鬱な天気を吹き飛ばす気概もない夜にはこんな本がよく似合う。ダメ・だめ・駄目な残念三銃士と1匹が繰り広げる、テムズ河におけるボート旅でのズッコケ道中。脱線と回想を繰り返す内容は人生に目的など不要だと諭してくれるダメダメ臭が溢れているはずなのに、時折挟まれる美しい風景描写や詩的な情景がふと我に返させてくれるその絶妙なバランスがたまらない。主人公の仕事に対する、真摯に怠惰であろうとするスタンスもたまらない。見上げればいつだって曇り空、それでも別に構わない。それがユーモアの力なんだ。

    0
    2015年01月22日
  • ボートの三人男

    Posted by ブクログ

    ユーモア小説といったらこれとウッドハウスくらいしか思いつかない。他にもあるのかしら。もしご存知の方がいらっしゃったら、教えてください。

    ボートでテムズ川下りというストーリーはあってないようなもので、この本の真髄は枝葉末節にある。これ以上ないほどどうでもいいエピソードが仰々しい美文によって綴られる、それだけで知らず知らずのうちに唇が歪んでしまうではありませんか。神は細部に宿る。違うか。

    0
    2012年11月22日