松永K三蔵のレビュー一覧

  • カメオ

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    犬を連れた偏屈な男に、工事の妨害をされている会社の担当者が主人公。

    タイトルの「カメオ」とは、そもそもは妨害し続ける男の名前だが、一気に流れの変わる後半には犬の名前になる。
    引きこもり気味のクレーマーである中年男の言動も、その姉の振る舞いも、主人公の上司の仕打ちも、主人公のいい加減な不器用さも、すべてが無責任で理不尽だが、どこか可笑しさがにじむ。
    唯一魅力的なのは逞しい犬の存在で、主人公がどういう選択をするのかが気になって、一気に読み切った。
    芥川賞受賞作『バリ山行』同様、疾走感のあるユニークな作品だった。

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    2025年07月26日
  • カメオ

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    ネタバレ

    カメオ、って西洋人の顔のブローチ的なものを想像していたのだがまさかの展開。超ド級のクレーマーの出現、不細工だけどどこか愛嬌のある犬、その間で右往左往することとなる主人公。なかなかどうして面白かった。先日太宰治の『畜犬談』を読んだのだがそのバッドエンド版という感じで、畜犬談を非常に気に入った私としてはかなりツボにはまった。舞台の西宮も土地勘バッチリで楽しめた。そして犬の処遇がどうなるか、ということに密やかにハラハラ。お座敷犬で収まるタイプには思えず、スケールのでかそうな犬なのであの結末でもアリだと思う。

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    2025年07月07日
  • カメオ

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    物流倉庫に勤める主人公が、工期厳守の倉庫建築工事の担当となったが、犬を連れた隣地の迷惑な男がたちはだかり、さらにその連れていた犬と深く関わることになっていくというストーリー。
    純文学の範疇に入ると思うが、読ませる文章で面白く、良い読後感だった。クレーマーの男の描写も実にリアリティがあった。諸々の軛からの解放というのが一つのテーマなのかなと感じた。

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    2025年06月06日
  • カメオ

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    『バリ山行』で芥川賞を受賞した松永K三蔵さんの「不条理な可笑しみに彩られたデビュー作」
    確かにね。主人公が建築指揮している倉庫の隣家のクレーマー男も、主人公に押し付けられた犬が本性を出してくる様子も、主人公を取り巻くあれこれが全部なんか不条理。でも不気味さではなく、それらに戸惑いつつ苦労している主人公はどこか滑稽です。
    ちょっと理不尽な小さな会社や、妙に職人気質な脇役。さらに主人公がきつい運動で自分の存在感を確認しようとする事など、『バリ山行』との類似点も多い。
    まだ、小説はこの2作だけの様です。まあ、じっくり面白い小説を書いていただければ。。
    ちなみに松永K三蔵さんのHPに以下の様な文章が有

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    2025年05月11日
  • カメオ

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    テンポが良くて、凄く面白かった!
    第171回芥川賞受賞「バリ山行」に先行する著者デビュ一作。第64回群像新人文学賞・優秀作

    「バリ山行」と同じように自然、心理描写が細やか。展開にハラハラして引き込まれた。
    個人的には最後、主人公の決断には⁇驚いたけれど、、、
    終始面白くて読めて良かった!

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    2025年04月26日
  • カメオ

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    「カメオ」は読む前と24頁あたりで頭の中で発音が変換した・・・。
    これは狙いか?

    前作もそうだったけど、今作も「何でこんなに面白いんだろう?」と思いながらも一気読みしてしまった。
    作者との相性ってあるのかな。
    主人公と私は何1つ共通点はないけど、共感できてしまう。特に劇的な盛り上がりがある訳でもないが、ずっとハラハラドキドキだ。
    リアルな人生ってハッピーエンドもバッドエンドもない。平凡だけど面白い。それを体感させてくれる作品だと思う。

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    2025年04月14日
  • カメオ

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    松永K三蔵さんの『カメオ』を読んだ。淡々と描かれるやけにリアルな日常、そこに唐突に現れる非日常の疾走感とうねるようなグルーヴ、そして収縮して一気に爆ぜるような開放感…現前した世界はまさしく『バリ山行』のそれだった。山、ロードバイク、そして犬。自分のなかで2つの作品が1つに融合した!

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    2026年07月12日
  • バリ山行

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    読み易い文章の、お仕事と低山登山の小説。普通の小説としては好感が持てるけど、特別感はあまり無くて、これが芥川賞?と意外な感じ。

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    2026年06月15日
  • バリ山行

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    ネタバレ

    # この本の面白かったところ
    - 人はいつしか安全な道を違和感を感じず歩むことが当たり前となり、その安全な道以外を歩もうとする人を無意識に敵対視しているかもしれない。

    決められた道は頂上に登る道が安全に整備されている、一方で、バリには径が微かにあるものの、時には見えなくなり、時には危険が伴う。
    そして、頂上に登ることだけが正解ではなく、径を調べ、開拓し、目の前にある恐怖や行き来を楽しむ、それがバリである。

    登山もキャリアと同じで、自ら道(正解)を創り出すこと活動こそ、その活動の中でいろんな出会いや楽しさ・恐怖がある。

    今の社会はあまりにも短絡的に成果や結果を求めすぎているのではないだろう

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    2026年06月12日
  • バリ山行

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    いくら頼まれたからと言って、はじめていくバリルートで「ついてこれるならついてこい」みたいに扱わないだろうにと思った

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    2026年06月09日
  • バリ山行

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    なんて言えばいいんだろう、主人公の仕事と登山から人と会社を読む本なのかなと思った。
    人の描写がどうも生々しさを感じて良い、それが登山と仕事での風景を通じて描写されるからテンポがいいのかなって。

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    2026年05月17日
  • バリ山行

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    バリ島じゃなくてバリエーションルート登山でした
    著者は六甲山の森の中をうろうろしているんですね
    登山中の妻鹿さんは野生動物のようでかっこいいと思いました
    波多さんはもっと育児しないとね

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    2026年05月08日
  • バリ山行

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    職場で似た立場にいる人は多いのではないだろうか。主人公やメガさんのその後を色々考えてしまうが、これと容易に想像できないところがいいのか…バリやってみたい

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    2026年04月26日
  • バリ山行

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    再就職した会社の仲間と登山へ行く波多。一緒になった妻鹿は、少し変わった登山を好む。バリ山行、バリエーションのある山行。普通の登山道ではないルートを好む。
    経営不安な会社の方向性に揺れる波多。バリ山行に惹かれていく波多。向かう先は…

    山行の小説かと思っていたら、意外と会社員の生き様だったりして…。面白かったけど、子どもを奥さんに任せ過ぎな波多にイラっとした。

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    2026年04月06日
  • カメオ

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    ネタバレ

    日常を少し色付けた話で建築中の現場に現れるクレーマーのお爺さん、カメオとの対応からクレーマーカメオの犬を引き取ることから犬の名をカメオと呼びペット禁止ゆえに捨てに行きカメオに似た犬を見つけカメオと叫びながら追いかけてカメオと仲間から命名された人生。
    小野不由美氏を読んだ後なので虚脱感からか、花粉の季節だからか字を追っただけになった。
    一日中何もしたくない日でもあった。

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    2026年02月15日
  • カメオ

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    ネタバレ

    主人公の兄に選ばれなかったカメオと、カメオに選ばれなかった主人公。一人と一匹が同じ様に野山を駆ける。という構図が良い。

    正直に言えば、私が「犬を捨てる話」で思い出すのが太宰の畜犬談。あれは別れ際が凄く好きだったため、この二人はどうなるのだろう、と勝手にハードルを上げてしまっていた。さらりと終わる2人の関係性に少し消化不良を覚えてしまった。

    カメオの飼い主である亀夫の語られない背景が気になった。
    自分を工事現場の人間だと思い込んでいたこと、まともに働いていないこと、以前は陸上自衛隊に所属していた事、それでも犬には良いものを食べさせていたことなどが語られる。本作では悪役でしかなく、因果応報も食

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    2025年07月07日
  • カメオ

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    バリ山行が面白かったので

    愛犬家のひとが読んだら眉をひそめる内容ですが、面白かった

    犬を飼いはじめて1年くらい、いろいろな発見があり、ペットがはやってる訳がおぼろげに分かった気になります

    作者の書きたいものが次作と地続きなのが感じられてさらによかった

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    2025年04月06日
  • カメオ

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    人のイイお人好しの男と………………
    飼い主に雑に扱われてきた犬………………
    可笑しくも切なくもあり………………
    感想は 『行け!行け!カメオ!!』 だな(^^)

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    2025年04月05日
  • カメオ

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    バリ山行きが面白かったので。工事に立ちはだかるカメオと犬。妨害に辟易していたがカメオは突然死。残された犬の処遇にてんてこ舞いする高見。ペット禁止の部屋で息を潜める2人暮らしをするが、、ドタバタぶりがなんとも面白い。選択肢はなかったのか、最後のやり方には納得が行かないし、エゴ過ぎる高見にも残念。

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    2025年03月05日
  • カメオ

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    ネタバレ

    工事現場の隣りに住むクレーマーの亀夫、ある日犬を残してポックリ死ぬ。ロードライダーの主人公がやむなく預かってのてんやわんや。ペット不可のマンションでの生活などペットを安易に飼うことについて考えさせられる。この主人公、少し気は弱いけど人はいい。カメオは自由に生きてるのか、野犬は怖いけどカメオが野原山野を駆け回るのは良かった。

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    2025年02月08日