松永K三蔵のレビュー一覧

  • バリ山行

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    正月休みは登山ものを2冊立て続けに。こちらは、芥川賞受賞作ということで、難解なんだろうな、と決めつけていた。装丁も、なんかね。でも、読み始めるとあっという間。旅やマラソンに並んで、登山は人生に喩えられるけど、困難を乗り越えて答えを見つける!というような単純な話ではなかった。それが、いい。そもそも、私たちは人生に意味を求めすぎなのだ。頑張ったり、それでも死にかけたり。その連続が生きていることなんだと思う。

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    2026年01月04日
  • バリ山行

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    芥川賞受賞作品
    難しいかと思いきや半日で引き込まれるように読めた作品。初めて読む作家さん。

    バリ山行とは山登りの正規ルートでなく、バリエーションルートで山を登る危険を伴う山登り。山登りのシーンは描写が細かく、本当に道なき山を登っているような気持ちになれた。
    この作品からわたしが読み取った事は、日常の暮らしもバリ山行のようなもの、先は心配しても分からない。、分からないことに無駄に悩むくらいなら目の前の与えられた仕事を黙々とこなして行くだけだ。

    最後の終わり方が絶妙に好きだった。

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    2025年12月24日
  • カメオ

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    ■はじめに
    一気読みだった。140ページという中編の分量もさることながら、何より著者の文体が読み手を離さない。

    純文学にありがちな、内面へ内面へと沈み込む心象描写を、あえて前景化させずに、状況・行動・やり取りの積み重ねを通じて葛藤を遺漏なく描く。

    キビキビとしてソリッド。冷たくもなく、ハードボイルドにも偏らない、絶妙なバランス感覚が「一気読み」へと導いたと見る。さすがは「オモロイ純文運動」を提唱するだけあります!

    ■内容&構成
    ①前半─「お仕事小説」としての顔
    物語の前半、正確には1/3余りは建設現場を舞台にした、きわめて現実的な「お仕事小説」として展開。

    ここでの主役は隣人クレーマー

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    2025年12月23日
  • バリ山行

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    ネタバレ

    読みやすくてすぐに読み終わった。
    登山道ではない山の中を登れそうなところを見つけて登っていくバリエーションルートに魅せられた人の話。

    妄想ではなく現実として生きるか死ぬかの場面に出会うのか社会的に生きているところでもがくのか自分は後者だけどホンモノがあるんだろうなと思う。

    面白かった

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    2025年12月05日
  • カメオ

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    著者、まつながけーさんぞうさんは

    ちょっと変わった名前なんですけど

    昨年、「バリ山行」で芥川賞を受賞された方で
    (↑ 読んでいませんけど)

    この本は、デビュー作らしく、

    先日、新聞で「面白くて哀しい」と書いてあって

    気になったので読んでみました。



    主人公、高見は、神戸の物流倉庫に勤務し

    新倉庫の建設の管理を任されることになった。

    しかし、建設用地の隣地に住む犬連れの男が

    何かと工事にクレームをつけてくる。


    厄介な男だなと思いつつ、

    日々対応に追われていたのだが

    ひょんなことから、なぜか、この男の犬を預かることに。。。


    そして、

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    2025年07月26日
  • カメオ

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    建築現場のクレーマーが、亀夫。その飼い犬がカメオ。話の舞台もごく身近でカメオの様子にもいちいち頷いて、「バリ山行」も一気読みだったが、こちらも一気に読んでしまった。

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    2025年06月30日
  • カメオ

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    「バリ山行」で芥川賞を取った著者のデビュー作。
    こちらはバイク、自転車。山が好きなのかな。
    そこに、工事現場の隣地のクレーマー「亀夫」さんとその犬が登場、
    バイクが趣味の現場監督に絡む。
    そしていろいろあって現場監督と犬「カメオ」の生活が始まる、、、

    きわめて日常。どこにも空想の世界はない。
    でもどこか非日常感が漂う。ドキドキする。引き込まれる。

    うまいなあ、この人。これからが楽しみだ。
    山以外の作品もでるのだろうか?

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    2025年06月07日
  • バリ山行

    匿名

    購入済み

    タイトルの意外性

    タイトルの意味がわからないまま読み進んでいく。
    途中でバリはバリ島ではないことがわかる。登山の話だったのだ。
    山の中の自然の描写、主人公を取り巻く環境、そして心の移り変わりが丁寧に描かれていて一気読みした。

    #ドキドキハラハラ #深い

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    2025年03月06日
  • カメオ

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    二体のカメオ(人と犬)に振り回され、窮地に追い込まれてゆく高見。意想外にも人のカメオには解放されるのだが…カメオを飼うか、放つか。二択のジレンマに揺れ動く高見の心。天使と悪魔の葛藤がリアル。彼に愚かな選択をさせることで、いかに人間が弱く、保身に走りやすい存在かを強調していた。ブルテリアのカメオ。可愛さ満点だった。

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    2025年02月16日
  • カメオ

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    ネタバレ

    めちゃよい。
    主人公の気の好さが滲み出ているし、あまりに普通。普通だからこそ、追い詰められた結果、犬を遺棄しようと思ってしまうし、逃げてしまった後になって後悔の念に襲われるんだと思う。
    誰にでも起こりうるエピソードだった。
    なんやろ、やっぱり理屈であれこれ考えるより、いやそれも大事なんやけど、直感に従うべき瞬間っていうのは人生にいろいろあるよな、と感じた。
    大袈裟かもしれないが笑。

    自転車仲間の野犬に追われたエピソードから始まり、主人公が会社に命ぜられて用途不明の倉庫を突貫で建てさせられる。その隣地のいちゃもん男・亀男が飼っているブルテリア。突然ぽっくり逝った亀男に代わって、ブルテリアを育て

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    2025年02月12日
  • カメオ

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    ネタバレ

    面白くて一気読み!
    サラリーマンあるあるのシチュエーション、ノーと言えない性格、突然始まる犬との生活、とにかく色々ストレスの溜まる毎日。主人公に感情移入しながら読んだ。
    細やかな心理描写や風景描写が素晴らしい。ラストで主人公のストレスが発散される時、読み手のストレスも発散され、一緒に叫びたくなる。

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    2025年01月27日
  • カメオ

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    ネタバレ

    松永K三蔵さんの芥川賞の本を以前読んだ時にはお仕事小説を描くのが素晴らしい人だと思っていた。こちらも?と手に取ったらお仕事+ペットもあり、人間の良心に深く訴える部分もありで、これもまた心に残る一冊となった。
    ファンタジックな(?)結末だけど小説なら致し方ない。
    まだまだこの人の本を読んでみたい、つぎに繰り出すのは何か、楽しみにしたい。

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    2025年01月23日
  • バリ山行

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    「人生、仕事か山ばかりじゃない。」
    と、誰か私の夫に言ってください。

    登山家のサラリーマン夫がうちにいるので、非常に面白く読ませていただいた。
    (※夫の場合:仕事<山)

    破天荒な夫ですら、バリは行かないらしいので、妻鹿さんはよっぽど変なんだと思う。実は、SNSで炎上したおかげで、儲けて退職というストーリーはないだろうか。

    波多さんは、もっと視野を広げて生きるといいのになと思うけれど、日本のサラリーマンはこういう波多さんの考え方が王道なのかもね。

    王道を行かなくても、何とかなるけど、バリは困難な道だね。

    『バリ山行』の続きをもっと読みたい。

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    2026年01月10日
  • バリ山行

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    山岳小説という看板だけで避けて読まずにいたが、思いの外、面白い小説だった。同僚の人物像もそれぞれ個性的に描かれている。今の子供達は山登りなどしないかもしれないが、六甲山は神戸に生まれた者にとって小学校に入学した時から高校を出るまで、幾度となくさまざまな登山道を通って登っている。決められた道から外れて歩いたことはないが、出てくる登山道の名称も馴染みのものばかりで、読んでいて楽しかった。妻鹿(メガ)という人物も魅力的だった。

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    2026年01月02日
  • バリ山行

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    「バリ」とは、登山における「バリエーションルート」のことで、舗装されていない道なき道を行くルートである。

    本物語では、「社会のルールに則った生き方」と「社会から外れた自分の信じる生き方」(=バリ)が対比されて描かれています。

    特に、社会での息苦しさを感じる人に刺さる作品だと思います。

    "主人公の波多は、職場での人間関係に馴染めずにいます。そんな折に、ちょっとしたきっかけから登山部に入ります。

    登山部は、同僚の松浦が仕切っています。松浦は安全第一をモットーに、入念に準備をして登山に臨むスタイルです。このら松浦のもと、同僚の登山部たちはワイワイ登山を楽しんでいます。

    新たな趣味

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    2025年12月27日
  • バリ山行

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    ネタバレ

    歩かせてもらっていただけの登山から、興味本位でバリに足を踏み入れる主人公・波多。なぜ妻鹿さんはバリに行くのか。会社の内情は気にならないのか。リストラが怖くないのか……。そんな波多の疑問をよそに、妻鹿は鬱蒼とした茂みの先へと進んでいく。

    短編でありながら、まるで自分も関西の低山にいるかのような感覚に陥った。
    数年前、それもバリにぴったりな冬に、正規ルートから外れて必死に藪を漕ぎ、どうにか辿り着いた六甲山山頂のことを思い出した。私の山行は、主人公が感じた恐怖ほどのバリではなかったが、それでも整備された登山道に出た時は、緊張の糸がぷつりと切れてそのまま道に倒れ込みそうになった。この本からは、僅かに

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    2025年12月20日
  • バリ山行

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    まず、バリ山行って?

    登山道ではなく、バリエーションルート
    つまり自分で道を探し作り登り進んでいく

    波多は会社で登山に誘われ、サークル活動のように六甲山に登る
    そんな中、バリ山行をしている妻鹿さんも同行することに

    会社での仕事の行く末と、バリ山行の行く末がうまくリンクして面白い

    もう、途中から妻鹿さんが気になって気になって仕方ない
    ラストまで気になるし、なんなら読後も気になってる笑

    自分も山登りしますが、バリ山行してる人なんて見たことない
    いや、見えないところを登ってるんだな、きっと
    やったら病みつきになるんだろうなぁ
    達成感違うんだろうなぁ
    (危ないけど)

    サクッと読める
    だって

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    2025年12月18日
  • バリ山行

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    なぜ山に行くのか。何を求めるのか。向き合うべきリアルとは何か。

    情景描写がリアルで、波多さんと妻鹿さんと一緒に登っているような感覚になる。
    山行ってみたくなった。まずはバリではなく、歩かされるほうから。

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    2025年12月09日
  • バリ山行

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    読み始めて何となく、会社では冴えないおじさんが実は……そして主人公が影響され……的な物語かなと思いながらも、読み進める。
    確かにそういう側面はあったが、それだけでは終わらなかった。
    特に山中での描写が細かく、そして綺麗で、実体があると感じた。
    朝比奈秋「サンショウウオの四十九日」と芥川賞、同時受賞だが、文体や描写、ラストはこちらの方が好みかも。

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    2025年12月07日
  • バリ山行

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    こういう山とか自然が出てくる話、読んでると心落ち着く。自然と目の前の自分の社会、「本物」の危機、主人公と妻鹿、どちらも感情移入できる魅力的なキャラだったし、六甲山の景色が目の前に広がってくるような文章だった。山、登りたい

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    2025年12月06日