松永K三蔵のレビュー一覧

  • バリ山行

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    ⚫︎受け取ったメッセージ
    安定した道を選ぶことは、本当に安全か?
    危ない道を選ぶことは、ただ無謀なだけなのか。

    ⚫︎感想
    会社の方向転換とバリ山行が並行構造になっていて、登山が仕事や人生のメタファーになっている。安定した道だと思えても、思わぬ出来事や責任が発生したり、バリ山行のような命懸けの道に生命の煌めきを感じたり、ながされるままに生きているようで無意識に選択していたり、人生ってやっぱり面白いものだと改めて感じた。

    バリをやっている妻鹿(めが)さんは、会社や人生の不安は、頭の中で増殖する幻のようなものかもしれないが、山では、目の前の危険に対して実際に身体を使って対処するしかない、と語り、

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    2026年06月28日
  • バリ山行

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    「山を登る話」だと思って読み始めたら、全然違った。
    派手な展開があるわけではないのに、ページをめくるたびに心が少しずつざわつく。山そのものよりも、人が抱える孤独や執着、社会の中で生きる息苦しさがじわじわと浮かび上がってくる。
    タイトルの「バリ山行」が最後には単なる登山用語ではなく、生き方そのものを象徴しているように感じられた。誰も歩かない道を選ぶことは自由なのか、それとも孤独なのか。読み終えた今でも、その問いが頭から離れない。
    文章は静かで淡々としているのに、不思議な緊張感が最後まで続く。一歩間違えれば足を踏み外す山道のような空気感が、読書体験そのものになっていた。
    読み終わったあと、しばらく

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    2026年06月26日
  • バリ山行

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    本物の恐怖は山にある、街にある恐怖は人間が想像で作り出しているものに過ぎない。山に入ってリアルな孤独、枠組みを外れてみたくなるんだな。バリ山行。
    上出遼平の歩山録にも描かれていたけど。山は死と隣り合わせで、ある種そういうヒリヒリ感とか魅力がやっぱりあるんだろうな。予測不能感。かなり体力的にも、きついし。戻った時にホッとするためにやってると彼は言ってたきも。
    しかしなあ、山に入って本物の恐怖を感じることは、逃げなんじゃないか、街の恐怖から目を背けてるんじゃないか。という論点は新しいなと思った。もちろん程度問題なんだろうけど。
    純粋に突き詰めるメガデスさんの、生き方に憧れるところもあるけど、本人は

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    2026年06月23日
  • バリ山行

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    バリ山行と言う言葉を初めて知りました。中小企業に勤める主人公たちの日常の仕事に纏わる悩みや不安と、登山で体験できる非日常が上手く描かれていて、面白かったです。
    ただ、仕事の辛さを忘れたくて現実逃避的に読書をしたい派なので、日常の仕事の辛さを突きつけられてしんどかったです笑。

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    2026年06月20日
  • カメオ

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    読みやすかった。
    実際に亀夫のような人がいたら面倒くさいのは間違いないのだか、本としては笑いながら読んだ。
    「カメオーッ❕️」
    カメオに対して情が湧きつつも飼ってあげられないジレンマは、ありえそうだと思う話だった。

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    2026年06月06日
  • バリ山行

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    読みやすい。
    僕も山登りは好きでしたが、そんな生半可なものじゃなかったので、なんだか恥ずかしいです。
    最後らへんは妻鹿さんへのラブレターみたいで切なさがまた良い味でした。

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    2026年05月01日
  • バリ山行

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    今まで読んだ芥川賞受賞作のイメージと違って、わかりやすくて面白かった。

    バリ山行シーンは、自然の描写が素晴らしい。没入感があり、自分もメガさんと一緒にバリエーションルートを歩いているような臨場感と高揚感があった。

    ​藪漕ぎを楽しむメガさんの姿が『クレイジージャーニー』アドベンチャーレースの田中正人さんを彷彿させる。
    あの異様なまでの「藪漕ぎ」への情熱を実際に観ているので、メガさんのクレイジーな魅力が解像度高く迫ってきて、一気に引き込まれた。(メガさんは鬼軍曹じゃないけど笑)

    人付き合いに不器用で不安を抱えがちな主人公と、周りに流されず自分の道をいくメガさん。
    両極端のようでいて、自分の中

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    2026年04月29日
  • バリ山行

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    ネタバレ

    仕事が忙しくても、社内で不安な空気感が生まれても、波多が奥さんとの関係で好ましくない状況になりつつある時も、なんの影響もなく山に登り続ける妻鹿さんの異質な感じが読者の気を惹く。職人っぽい有能さもある。

    妻鹿さんにバリに誘われ、読者の自分としても語り手の波多と同じく、妻鹿さんの意外な一面に新鮮さを覚え、職場ではわからなかった親しみやすさを自分に見せてくれていることへの喜びを感じていた。

    その一方で、波多は道中で何度も妻鹿さんの生き方は玄人とか常人を越えた感覚を持っているというよりは、単に仕事の現場や世の中から目を背けているだけじゃないか(しかも本人はそれに気づいていない)と思い始める。つまり

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    2026年04月24日
  • バリ山行

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    山に登った事が無いのに、山の小説が大好き。そんな私が最近山登りをはじめた。そして、この小説に出会ってしまった!自分の会社での立場を投影したり、新しい山登りの感覚を覚えたり、完全に私の人生に大きな影響を与えた1冊となった。面白かった!ドキドキした!ワクワクした!しんみりした!げんなりした!最後は、かぜが吹いてきた!

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    2026年04月10日
  • カメオ

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    いやあ、面白かった。
    芥川賞「バリ三行」に続き、松永K三蔵さんのデビュー作。

    ある時、急にある建築現場の進捗管理をすることになったロードバイクが趣味の主人公。
    しかしその建築現場の隣には厄介なクレーマーがいた。
    その名も亀夫。
    やんなるほど厄介だが、その男の傍にはただただおとなしく毎日を過ごしている見た目の変わった犬がいた…。
    そしてある時ひょんなことから、主人公はその犬の面倒を数日見ることになる。

    仕事のストレスは毎日のように振りかかり、住んでいる家はペット飼育禁止のマンション…

    バリ三行と同じく読みやすくテンポよくすいすい読めた。

    最後主人公と犬はどうなるのか

    犬になんだか自分の

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    2026年02月12日
  • カメオ

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    犬が出てくる小説ってことで選んだ本でした
    読んでよかったです

    工事現場に現れる近所のお爺さんいつもブサイクな犬を連れています
    突然そのお爺さんが亡くなって 犬を預かることになったところから 犬と主人公の話が面白くなっていきますね

    最後はよかったのか 悪かったのかよくわからないけど チョトだけ一緒にカメオ〜って叫びたくなりました。

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    2026年01月14日
  • カメオ

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    ■はじめに
    一気読みだった。140ページという中編の分量もさることながら、何より著者の文体が読み手を離さない。

    純文学にありがちな、内面へ内面へと沈み込む心象描写を、あえて前景化させずに、状況・行動・やり取りの積み重ねを通じて葛藤を遺漏なく描く。

    キビキビとしてソリッド。冷たくもなく、ハードボイルドにも偏らない、絶妙なバランス感覚が「一気読み」へと導いたと見る。さすがは「オモロイ純文運動」を提唱するだけあります!

    ■内容&構成
    ①前半─「お仕事小説」としての顔
    物語の前半、正確には1/3余りは建設現場を舞台にした、きわめて現実的な「お仕事小説」として展開。

    ここでの主役は隣人クレーマー

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    2025年12月23日
  • カメオ

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    著者、まつながけーさんぞうさんは

    ちょっと変わった名前なんですけど

    昨年、「バリ山行」で芥川賞を受賞された方で
    (↑ 読んでいませんけど)

    この本は、デビュー作らしく、

    先日、新聞で「面白くて哀しい」と書いてあって

    気になったので読んでみました。



    主人公、高見は、神戸の物流倉庫に勤務し

    新倉庫の建設の管理を任されることになった。

    しかし、建設用地の隣地に住む犬連れの男が

    何かと工事にクレームをつけてくる。


    厄介な男だなと思いつつ、

    日々対応に追われていたのだが

    ひょんなことから、なぜか、この男の犬を預かることに。。。


    そして、

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    2025年07月26日
  • カメオ

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    建築現場のクレーマーが、亀夫。その飼い犬がカメオ。話の舞台もごく身近でカメオの様子にもいちいち頷いて、「バリ山行」も一気読みだったが、こちらも一気に読んでしまった。

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    2025年06月30日
  • カメオ

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    「バリ山行」で芥川賞を取った著者のデビュー作。
    こちらはバイク、自転車。山が好きなのかな。
    そこに、工事現場の隣地のクレーマー「亀夫」さんとその犬が登場、
    バイクが趣味の現場監督に絡む。
    そしていろいろあって現場監督と犬「カメオ」の生活が始まる、、、

    きわめて日常。どこにも空想の世界はない。
    でもどこか非日常感が漂う。ドキドキする。引き込まれる。

    うまいなあ、この人。これからが楽しみだ。
    山以外の作品もでるのだろうか?

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    2025年06月07日
  • バリ山行

    匿名

    購入済み

    タイトルの意外性

    タイトルの意味がわからないまま読み進んでいく。
    途中でバリはバリ島ではないことがわかる。登山の話だったのだ。
    山の中の自然の描写、主人公を取り巻く環境、そして心の移り変わりが丁寧に描かれていて一気読みした。

    #ドキドキハラハラ #深い

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    2025年03月06日
  • カメオ

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    二体のカメオ(人と犬)に振り回され、窮地に追い込まれてゆく高見。意想外にも人のカメオには解放されるのだが…カメオを飼うか、放つか。二択のジレンマに揺れ動く高見の心。天使と悪魔の葛藤がリアル。彼に愚かな選択をさせることで、いかに人間が弱く、保身に走りやすい存在かを強調していた。ブルテリアのカメオ。可愛さ満点だった。

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    2025年02月16日
  • カメオ

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    ネタバレ

    めちゃよい。
    主人公の気の好さが滲み出ているし、あまりに普通。普通だからこそ、追い詰められた結果、犬を遺棄しようと思ってしまうし、逃げてしまった後になって後悔の念に襲われるんだと思う。
    誰にでも起こりうるエピソードだった。
    なんやろ、やっぱり理屈であれこれ考えるより、いやそれも大事なんやけど、直感に従うべき瞬間っていうのは人生にいろいろあるよな、と感じた。
    大袈裟かもしれないが笑。

    自転車仲間の野犬に追われたエピソードから始まり、主人公が会社に命ぜられて用途不明の倉庫を突貫で建てさせられる。その隣地のいちゃもん男・亀男が飼っているブルテリア。突然ぽっくり逝った亀男に代わって、ブルテリアを育て

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    2025年02月12日
  • カメオ

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    ネタバレ

    面白くて一気読み!
    サラリーマンあるあるのシチュエーション、ノーと言えない性格、突然始まる犬との生活、とにかく色々ストレスの溜まる毎日。主人公に感情移入しながら読んだ。
    細やかな心理描写や風景描写が素晴らしい。ラストで主人公のストレスが発散される時、読み手のストレスも発散され、一緒に叫びたくなる。

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    2025年01月27日
  • バリ山行

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    7月6日付日本経済新聞経の「プロムナード」欄に面白いコメントがあり、手に取ってみました。
    「バリ山行」サッパリ意味が分かりませんでしたが、このコメントの作者なら面白いかも、と。
    経験に基づく描写でもあるのでしょう、スラスラと読み進み素直に理解、感じられました。
    別の作品も読んでみたい。

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    2026年07月11日