最初は伊藤亜沙さんと勘違いして、変わったタイトルの本を出したんだなぁと思っていた。
紹介文を見て、あれ?違う?となって、一気読みしたエッセイでした!みたいな感想を見て、気になって購入しました。
彼女が有名になった「パパと私」から始まる。
個人的には、一周読み終わって「パパと私」に戻りたいなと思った。
伊藤亜和さんのことを何も知らずに、ここからスタートしてしまうと、間違った怖れを抱いてしまうような気がした。
ご本人は、きっと「怖れ」って何だよと思われると思うんだけど。メッセージを勝手に読み取って、読み間違えていたように感じた。
「演技をするには、今、自分の身体がどう動いていて、自分の顔がどのように変化しているのかを完全に把握しなければならない。それをコントロールしたうえで、覚えたセリフを声に出して、シーンの雰囲気を作る。たくさんの視線を受けながら演技をするには「自分の演技のために人の時間を使う」という度胸がいるのだと、何度かレッスンを受けるうちにわかってきた。その度胸がなければ「早く終わらせてしまおう」という気持ちに押し流されて、セリフの行間が潰れてしまう。」
ここ。あー、めっちゃ分かるなーと思った部分。
つまり、私は度胸がなくて「早く終わらせてしまおう」とする人間なんだと思う。
他にも「全部、自分のせいだと思って生きてきたから、社会やシステムが悪いと考えたことがない」という所も、割と自分とは反対で。
私は「自分のせいだ」と思いたくないから、「システムが変わればこんな想いをしなくていいのに」とブツブツ考えてしまう。
エッセイなのだけど、テーマというよりは人物描写が細かくて、一人称小説みたいな雰囲気がした。
この人が、どんなものをどんな風に言葉にしていくのか、確かに楽しみな気がする。