林信吾のレビュー一覧

  • イギリス型〈豊かさ〉の真実

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    「ゆりかごから墓場まで」のイギリスを医療制度から分析した本。

    NHS(National Health Service)という公的機関とプライベートの医療施設。
    この2種類の医療施設でイギリスの医療制度が出来ていることが、
    第一章では最初に説明されています。
    NHSは付加価値税で運営されているため、薬代などを除いて基本的に無料。
    けれど歯医者など一部の例外は無料でなく、むしろ高額なため、
    そのような治療にはプライベートな民間の医療施設が利用されているのです。
    税金はばっちり高いですが「高負担・高福祉」のため、
    お金がないからといって医者にかかれないなんてことがないことが特徴。
    「低負担(?)・

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    2009年12月28日
  • イギリス型〈豊かさ〉の真実

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    イギリスの社会保障の状況について知りたいと思い、読んでみました。
    イギリスの社会保障のあり方を知ることで、福祉国家のあり方の一つを知ることができる本だと思います。

    とはいえ、決して、イギリスの社会保障は万全、というわけではありません。
    どこの国でもそうですが、社会保障制度が整った時期と現在では、人口の構成も高齢化の度合いも家庭のあり方も経済状況も異なるので、従来の制度では、現状をカバーしきれない部分がどうしてもたくさん出てきます。
    それでも、イギリスの社会保障制度には、とくに弱者への対応を中心に(中でも、若者への対応を中心に)、見習うべきところがたくさんあるように思います。
    その一方で、日本

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    2025年01月01日
  • これでもイギリスが好きですか?

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    これでもイギリスが好きですか?
    はい。好きです。

    イギリスが今も厳然たる階級社会であることは知っています。
    イギリスは紳士の国でありますが、労働者の国でもあります。
    ジェントルマンであることは、イギリスの文化や社会形式の中でのジェントルマンということであって、日本人からみたら、紳士的ではないこともあるでしょう。

    でも、子どもの頃から読み親しんできたイギリス文学がやっぱり好きなのよ。
    ディケンズ、オースティン、ブロンテ姉妹、コナン・ドイルにアガサクリスティー。
    音楽だってイギリスさ。
    ベイ・シティ・ローラーズもビートルズも〈普通は順序逆に書くと思うけど、許してね〉イギリスだもの。
    映画も「小

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    2016年03月05日
  • これでもイギリスが好きですか?

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    イギリス=紳士の国だと思っている私のような人が読むと、何故日本人はそのように思うのか、実際にはイギリスがどのようなことをこれまでしてきたか、これら津々浦々な話がデラックスフルコースで用意されており大変楽しめました。著者の語り口が気に入ったので、別の本も探してみたいと思います。

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    2011年11月08日
  • 反戦軍事学

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    反論はうまいが、そこからの持論の展開はすんなり入らない。
    ただ、右傾化した僕自身をニュートラルに戻すには十分な効力を発揮した。
    満足度8-

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    2011年10月02日
  • 反戦軍事学

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    ネタバレ

    先月読んだ「常識としての軍事学」とは180度反対の立場から書いているにも関わらず、内容がほぼ同じというのは面白い。新書レベルで軍事学について語ろうとすれば、落とし所はこのくらいのレベルに落ち着くのだろう。ただ本書が対象とする読者層は、朝日新聞を購読するレベルを想定しているだけに、冷静(中立的)な立場で物を言っているだけ(の違いなのだろうが)いらいらせずには読めるが。と中級編を読み終えた段階では思っていたが、上級編、応用編になると一転して改憲論者や核武装論者の論説を喝破してゆく。

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    2014年11月29日
  • これでもイギリスが好きですか?

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    [ 内容 ]
    いわく、「イギリスはゆとりの国」「大人の国」…。
    そんなイギリス礼賛の風潮はまだまだあるが、ちょっと待った。
    こういうのは、階級社会の「いいトコ」の不当な一般化にすぎない。
    「ゆとり」にしても、むしろ「あきらめ」の果ての境地というべきだ。
    歴史をひもとけば、ざくざく出てくる身勝手な悪行。
    なんで日本人はイギリスがそんなに好きなのか?
    好きならちゃんと現実から見習うべき。
    愛するがゆえのダメ出し、イギリス一刀両断。

    [ 目次 ]
    第1章 さまざまな顔を持つイギリス人
    第2章 イギリスびいきは「片思い」
    第3章 「ゆとり」の正体
    第4章 なんたる身勝手な「同盟国」
    第5章 テロの遠

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    2011年05月29日
  • イギリス型〈豊かさ〉の真実

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    NHSは英国のクラウン・ジュエル。

    福祉に対する見方が、当たり前になっている点が日本とは大きく違う。新自由主義に進む日本では考えられない。

    日本の社会保障は狭きセーフティネットだといわれている。やっぱり、老後安心して暮らせるというのはとても魅力的な事だと思うな。

    生活形式が日本・イギリスで大きく変わる為(たとえば、家族という言葉はイギリスでは夫婦を差し、老後も夫婦だけで暮らす!)、一概に比較することはもちろんできないが知識として知っておき、そこから発言する必要がある。

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    2009年10月04日
  • イギリス型〈豊かさ〉の真実

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    イギリスの生活実態が書かれている著書です。
    消費税が17.5%だから医療費が無料とのこと。しかし、だからイギリスの医療は国民にとって充実しているものになっているかというとそういう結果にはなっていないことがわかった。サッチャー政権が医療に資本主義の原理を盛り込んだせいで、イギリスの医療はアメリカのそれと似てしまったということがわかった。一番印象的だったのが、教育についての記述である。オックスブリッジという、オックスフォードとケンブリッジの大学名を足した名称であるが、イギリスの名門校に入るのは、家柄が不可欠になってくるとのこと。一言で言うと、生まれた階級である程度ランクが決まってしまうということで

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    2009年10月07日
  • 反戦軍事学

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    戦争を忌避するものほど軍事に詳しくあるべきだとゆうことで、軍事の基礎知識から現代の色んな政治家などの軍事談義を論ずる。憲法改正や非核について建設的な提案がなされている。

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    2009年10月07日
  • これでもイギリスが好きですか?

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    確かに!!!てすごく納得してしまいました。
    イギリスにいるだけにもうそれはもう太鼓判をおしてもいいくらいに。

    ってかこれ読んで思ったんだけどほんとに日本人ってイギリスにユメみてるなーって。

    イギリスは幻想に世界じゃなくって、日本と同じ国なのに・・・
    っていつも人のイギリスに対する感想?聞いてて思います。

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    2009年10月04日
  • しのびよるネオ階級社会

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    おもしろい。イギリスの階級社会の実態について、忌憚なく語っておられます。日本の格差社会の行く末はイギリス型階級社会だという主張も、新しくておもしろいし、説得力もある。

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    2009年10月04日
  • ニッポン不公正社会

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    斎藤貴男と林信吾が、いわゆる格差社会について対談するという内容。
    私の不勉強を恥じるしかないのだが、論が政治的な話題に及ぶと、理解できない部分も多かった。
    マルクス主義やら新自由主義やら保守主義やら、この本だけでなく他にも様々な本でよく見かける単語だが、それが何であるのかほとんど理解できていない状態。
    社会について深く知ろうともせず、内外の動きはテレビニュースや新聞の見出しだけでざっと概観するのみ・・・という生活を続けてきてしまったのだから仕方のないことかもしれないが。
    『下流社会』のように、具体的に「ある階層に属する者は○○を好む」などと単純な因果関係を示してもらわないと理解しにくいと感じて

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    2009年10月04日
  • ジパング大乱 関白・前田慶次郎

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    三巻クライマックスは、大坂梅雨の陣。
    そんなの教科書に載ってないよ、ですがIFなのでいいんですよ。幸村の一念ここに達成です。そういえば、信繁じゃなくて幸村ですね。

    政宗の海軍への野望が提示されて続きます。

    余談ですが「談合坂」の由来みたいなところが、民明書房っぽくて好きです。

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    2018年10月17日
  • ジパング大乱 徳川・黒田連合軍壊滅!

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    奥州連合の進軍から退却すべく東海道を西行する徳川軍。その結末は、奥州軍大勝利。三方が原以来の敗北で、家康は命からがら逃げ延びます。その彼が拠って立つのは、大坂城。
    まさか、打倒すべきだった豊臣の拠点である大坂城で、再起を期すとはねぇ。IFのおもしろさか。北陸からは、前田慶次郎が参戦。彼と芳春院こと、まつがどう掻き回してくれるのやら。

    あとがきで、作者の好き嫌いで歴史上の人物を殺します、というようなコメント。
    てことはあれか、時代考証のIFよりも、好き嫌いあってのIFなのかな。

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    2018年10月17日
  • これでもイギリスが好きですか?

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    筆者の史観や思想は少し偏りが激しく感じたが、「紳士の国」というイメージの英国は、狡猾な外交の歴史やガチガチの階級社会を持っていることは紛れもない事実である、ということは考えさせられた。

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    2018年05月19日
  • これでもイギリスが好きですか?

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    ネタバレ

    イギリスって良いイメージが大きい気がする。
    テレビや雑誌は勿論、近くないからこそ想像とか憧れやすいし。

    読んでるとイマイチ理解出来ないイギリスが見えてくる。

    階級社会や人種問題考えてみれば当たり前な事だけど、英国紹介もので出てくることはほとんどない。
    ダウントンアビーでは出てきてたけど。

    例えに出てきた北朝鮮と韓国にびっくり。
    北朝鮮は資源に恵まれてて、工業基盤があって、対して韓国は政府が若い韓国女性を日本に送り込んで風俗産業で働かせ外貨を稼いでいた。慰安婦とか言いながら、韓国エゲツな!

    あとは戦争関連の話題かな。
    英国に限らず、立ち回りが上手くないと戦争や、経済で勝ち残れない。負けた

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    2016年09月10日
  • ジパング大乱 関白・前田慶次郎

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    ぶっちゃけ、タイトルがすべてを表しちゃっているような話。(^^;
    もう一波乱あっても良かったかなぁって気がしますが、まずは、これでおしまいですね。
    全体的に、シミュレーション小説と言うより、史実のパロディ的な印象になっているのが残念。
    政治か合戦かどちらかに比重を傾けて、メリハリをきかせた方が面白かったかもしれません。

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    2016年11月27日
  • ジパング大乱 伊達・上杉決起す!

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    天下分け目の関ケ原。徳川家康率いる東軍が勝利し、天下人への歩みを進めました。
    という史実なんだけども、関ケ原の戦後始末の中、体よく利用された奥州の大名が、最後の下剋上チャンスを逃すまいと立ち上がったらどうなるのか?
    という歴史ifです。
    この巻では、史実の関ケ原を描きながら、フィクションへの導入です。下剋上目指して立ち上がったのは、伊達政宗。上杉・佐竹を味方につけて、いざ決戦の舞台へ、というところです。

    いやいや、東からの奥州大名連もいいけれど、やはりここは西の黒田如水に動向が気になりますね。
    息子の長政は、関ケ原直後ということもあって、家康と行動を共にしていますが、親父の如水がどう出るのか

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    2015年07月17日
  • ジパング大乱 徳川・黒田連合軍壊滅!

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    なんだか全体的にあっさり味。
    佐竹の鉄砲隊がとても活躍していた印象は残りましたが、それ以外はどうも。
    伊達の騎馬鉄砲隊とか出ていたんだから、もう少しねっちりと合戦を書いていれば、もっと印象に残るところが多かったんじゃないかなぁと思いました。

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    2015年07月11日