LiLyのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昔はあまり好きじゃなかったLilyさん。でも気づけば本を3冊も買っている。(しかもちゃんと本屋さんで新品を!)
おそらくこのオトナミューズの連載からだんだんと好きになったんだと思う。
日本版SATCという感じで、読んでいると女友達とガールズトークをしている気分になる。このコロナ禍でなかなか飲みにも行けないこの頃、こういうのが心の支えにもなる。言葉遣いの悪さはご愛嬌ということで…笑。
2冊目も読んだけど、1冊目の方が離婚がリアルタイムで書かれている分、濃密な印象。すごく勇気の要ることだと思うことだと思うけど、それをやり遂げたLilyさんの強さに憧れる。
Lilyさん自身が自家発電と言ってい -
Posted by ブクログ
スタイリスト目指して一生懸命に働く、オシャレで美人で、スマートな彩。
サバサバした性格で友達は多いけど、そんなキャリア志向の彼女は恋人という存在から見たら冷たくて可愛げのない女。
キャリア志向の母親を理解せず、夢は専業主婦で、妄想の中でフワフワと生きているエミリ。
自分に自信がなくて、被害妄想もひどい、女友達は少なく、恋人からは重たいと思われがちな女。
彩の彼氏だった孝太がエミリと浮気するところから物語は始まって...
その3人、それぞれの思いが描かれている物語。
私は多分、彩タイプ。
結婚したからって仕事辞める気も、いつか子供できて仕事辞める気もない。
だって仕事も愛も子供も手に入 -
Posted by ブクログ
web連載で読んでいたものがこうして一冊の本として手元に届いた時の感慨も大切にしたいな、と思った作品
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何か、たりない部分があるからこそ、女であり
また、その何かを満たすために葛藤するのも、女だからであって
女≒ひと
14歳から29歳の15年という長い期間の時系列を追って
ひとりの少女が成長していく姿をひとりの少年との「愛が存在しない」男女関係を共有する過程を通して見えてくるものたち
周囲からの期待と本心とのずれを発端に拗れていく現実
そして行き場を見失い彷徨う「女」としての心情が無機質な冷たい空気を含んだ文章の中で展開され
環境の変化や時間の持つ大きな癒しと破壊 -
Posted by ブクログ
もう、なんか問答無用でLiLyの書籍には5つ☆をつけている気がしますw
台風が池袋を襲ったある夜。
その舞台上でいくつものドラマが生まれる。
全ての作品に、少しづつのつながりを持たせて一つの作品に為すという所謂短編小説ではよく使われる技法ですが、
よく使われるという事は、それだけ話を纏めやすいという事になります。
このパープルレインもご多分に漏れず綺麗に纏まった短編集になっています。
人生を綺麗に生きられない女性達が必死に生きていこうとする様が、まさに真に迫って描かれている気がする。
きっと、時代とともに忘れ去られる一冊にはなってしまうのでしょうが、清濁混ぜて描けている作品ではないで