あぁ、折れちゃうそう、私、ポキッと。
この11センチのピンヒールみたいに。
“おしゃれ”と“キャリア”と“恋愛”、どれかひとつだけではクールじゃない。
全部手に入れないと意味がない。
里子、24歳。
高校卒業と同時に上京し、池袋でひとり暮らししながら、渋谷109でショップ店員として働いてきた。
女友達への対抗心から、些細な見栄をはることで積み重なっていく小さな嘘、少しずつ増えていく借金。
自分をカッコよく見せるためについたはずの嘘が、どんどん彼女を孤独にしていく。
誰だってかっこよく生きたいもんね。
ささっと読めて面白かったです。