鮎川はぎののレビュー一覧
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ジークリンデは父王の再婚で自分の居場所がなくなり、六歳の時に自ら巫女になるために聖地へ赴いた。それから11年。ジークリンデは聖地で巫女仲間に恵まれ、穏やかな生活を送っていた。そんな彼女の元に船団を引き連れ、ある男がやってくる。ディーハルトと名乗った男はジークリンデに衝撃の事実を伝える。王国で謀反が起こり新しい王の息子である自分と結婚するように、と…。そして、無理やりジークリンデを聖地から連れ去っていく……
腹黒なヒロインとヒーロー(笑)
2人ともここまで腹黒なのと珍しいwwでも、腹黒なだけじゃないですよ(笑)
ディーハルトは軽薄そうな役柄を演じているからかジークリンデに好きという想いが届きにくくて可哀想(笑)彼女も鈍感だからか必死だからか、信じようともしないしww
ジークリンデのしゃべり方が男みたいな話し方(古の巫女のような話し方、と文章中では説明)なので、ディーハルトとの会話中はどっちが喋ってるのか分からなかったf(^^; そこは残念な気がしたり…
まぁ色々あったけど最後に2人が幸せならいいんではないでしょうか(^_^;) -
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“「ロッテさんは何の役ですの?」
エリーゼは無邪気な仕草で首を傾げた。とっさに答えられずにいるロッテシアを、優越感を隠し切れない瞳で見つめる。
「……死体、よ」
それを言うのにはずいぶん力が要った。でも言わないでいるのは負けを認めるようで嫌だった。
「死体?」
エリーゼはたちまち痛ましげな表情になったが、その前に一瞬だけ笑みが宿ったのを、ロッテシアの目は見逃していない。ナイフとフォークを握り締めた手がぎりぎりと痛む。
「なんだか悪いことを訊いてしまったみたいでごめんなさい。ロッテさんなら、てっきりちゃんとした役が付いているものとばかり……」
「死体だってちゃんとした役よ」
「まあ、そんなふうに思えるなんて役者の鑑ですわね。わたくしだったら泣いてしまいますわ。でもそうですわよね、死体役だって誰かがやらなくてはいけないんですもの。誰もがヒロインになれるわけではないのだから」
「そうね、さすがにヒロイン役には実力が必要だと思うわ。ヒロインの侍女役くらいまでなら、それ以外の理由で手に入るかもしれないけど。ああ、でも逆に、死体役ってのが絶対できない人もいるかもね。目立ちたがりで、自慢や厭味を口にしないと気がすまなくて、いざとなったらすぐ泣く人とか。そんなうるさい死体ってないもの」”[P.86]
夢に真っ直ぐなロッテシアが良いなぁ。
“「ロッテ殿」
呼ばれて振り返ると、目の前にいきなり花が咲いた。視界が愛らしい薄紅色に包まれ、仄かな甘い香りが漂う。ロッテシアの顔よりも小さい。冬薔薇の花束だ。
「おめでとうございます」
それを差し出したサーディは、少し恥ずかしそうに微笑んだ。この大きさが彼の買える精一杯だったのだろう。彼はダンサーの勉強をしつつパン屋で働き始めたものの、その収入はまだけっして多くない。
「死体役に花束なんて大袈裟よ……」
ロッテシアは素っ気なく言ったつもりだったが、その声は自分でもわかるほど震えていた。語尾がふにゃふにゃと潤み、体に渦巻く熱が瞼に集まってくる。
「誰も観てない役なのに」
ごまかすように言い足すと、サーディはふわりと微笑んだ。
「私は観ていましたよ」”[P.238] -
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ネタバレ前作「聖グリセルダ学院」シリーズよりかは面白かったですが、やっぱり、その前の「横柄巫女と宰相陛下」の方がよかったなぁ。同じ世界観で「聖グリセルダ学院」のちょっとあとのお話。
ノンノとアマリアは大人になって出て来ましたけど、それ以外のキャラとしては、ティエサとキアスは名前だけ登場(ノンノとアマリアの偽名でした。)。ノンノは前作で力を全く出せてなかったですけど、今回は操られているとはいえ、強いノンノでした。
吸血鬼一族のサーディに生け贄として捧げられたロッテシア。ロッテシアの打算で一緒に行動してましたけど、サーディがいい子で、だんだんロッテシアが嘘をつかなくなってきたのは、なんかいいなぁって。
追いかけてきたウィンディネとも最終的には和解みたいになって、ちょっとだけ、三角関係っぽくなってるところ見たかったです。
それにしてもキャラの名前が、なんかどっかで聞いたことがあるなぁって思ってたら、ロッテリアにサーティーワンにウェンディーズって・・・。安易。 -
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ネタバレ前巻の最後で、キアスの兄のクラウが、ティアサを公妾候補にと宣言してましたけど、キアスの方もシュトルーフェ王国との縁談話が持ち上がってました。
キアスはいきなりティアサに別れを告げますが、それもすぐに彼なりの考えがあってのこと。仲間と手をあわせて公妾選考会をつぶしにかかります。
最終的には、公妾選考会はつぶれて、ハッピーエンドに終わるのですけど、このシリーズって、ラブ度少なめなんですよね。ティアサも鈍感過ぎるし、キアスもそれほどティアサにラブ度を感じてる風に見えなくて、最後まで二人の仲はあんまり変わらずで残念。
まあ、最後に7年後のお話がちょっと出てきたのは、よかったですけど。(トトの相手に驚きました。) -
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暗殺者と言えば沈着冷静、普段は虫も殺さぬような顔をして一般社会に紛れ込んでいる……などという姿を想像してしまうが、ヒロインのティエサはそこからほど遠い。何しろ覆面を付けるのが当たり前の生活だったので、髪で顔を隠さないと前も向けないし、廊下の真ん中を歩くなんてとんでもない。
一般者ぶろうとしても、身振りや反射神経は一流暗殺者のソレ、なにやらおっかないキアス王子には怪しまれまくり、そんな中まるで暗殺者に殺されたような死体まで出てくるのだから、たまらない。早速怪しまれたティエサは涙目になりながら汚名返上のため、捜査を開始しワルツを踊る! な作品。
とにかくヒロインのわたわたぶりと、王子マジ王子と言いたくなる、キアスくんのイケメンぶりを楽しむ作品と言える。司法や教師たちが気づかぬ真相に一般生徒があっさりたどり着くのは……と思ったけれど、ティエサの回りに「一般」生徒は一人もいないので無問題だった! 直向きに頑張る内気ヒロイン(特技:暗殺術)を応援したいと思うあなたにお勧めしたい本です。 -
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ネタバレ今回はやっとティエサの当初の使命であった、ネージュの妹の護衛話です。どんな女の子かとずっと気になってましたけど、見かけはネージュに似てて、性格はなんだか暗殺者っぽい、かなりクールな人でした。
シリウス国王とかも出てくるんですけど、この時代の国王はなんかあんまりいい人じゃない感じですね。
ネージュもこれまでなんか残念な人ってイメージが強くて、今回も途中まではストーカー?って思うような行動を取ってましたけど、襲われたシアーハを助けたあとくらいからは、ちょっとポイントUPでした。
最後にはやっとティエサとキアスはお互いに告白しあって、やっと両思いであることに気付いたみたいですけど、次巻では、やっぱトトとの対決でしょうか。
あと、怪しさ満点のノンノですけど、学院祭のために仮想をしている姿は、やっぱり前作のカノンにしか見えなかったです。カノンが怪しい性格になっているように見えちゃうんで、ノンノとトトは、前作のキャラとは似てない方がよかったですね。 -
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ネタバレシリーズ6巻目から、6ヶ月連続刊行とのこと。
あと6冊続くってのは、六郷が全員出てくるのかな?
さて、今回のお話は、ノトはキーカ神殿、カノンはメダスと別々の場所に向かったはずですが、途中からはやっぱり一緒の行動となります。
4巻、5巻でお互いに相手への恋心を自覚したカノンとノトですが、ノトは、「聖剣の巫女」の立場を取り、カノンへの恋心を以前のただの好きに戻したいと、「恋じゃなくなれ」って言い聞かせてます。
一方カノンは、自分では気付いてないみたいだけど、端から見たら、ノトに対してラブラブな気持ちが結構出てきてるような?
ただ、すっごい素の状態でカノンがノトのベッドに入ってきてましたけど、普通好きな子のベッドに入ってくるなら、もっとドキドキしそうなものでは?なんて。
まあ、非常事態ではありましたけど、カノン、クールすぎです。
今回、藍の民であるオディルが誘拐されたメダスの事件は、珍しく結構早めに展開が読めてましたけど、オディルとヒロクももしかして?って思う場面もありました。
キルテとレノウ、ローロとスライ・・・。
あれ?いつの間にかカップルだらけになってませんか? -
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ネタバレ4巻目は、とうとう、リリィ様一族が出てきます。
リリィ様一族の方々は、みなさま、豪華な髪型とフリルいっぱいの衣装、濃ゆい性格で、リリィ様が目立ちません(^^ゞ
舞姫となるリリィ様と、自分こそは舞姫と思ってたところを横からかっさらわれて、リリィ様を心よく思わない従姉妹アリス。巻き毛派とストレート派などとくだらないことで争ってますが、そのアリスとリリィ様の兄、キデアの浅はかな企みによって、ノトがリリィ様と一緒にさらわれてしまいます。
さらわれたノトを思っているところを、ミルンから指摘されて、ようやくカノンが自分の気持ちを自覚したようですが・・・あれ、今まで抱きしめてたりしてたのは自覚なしだったってこと???
カノンって、天然過ぎません?
でも恋心を自覚したあとは、また冷静なカノンに。
「聖剣の巫女」と「国王」は一対だけど、聖獣のものである巫女は結婚できないし、巫女がいなくなると、王も失脚するとなると、なかなか次には進めません。
うーん、これは悩みどころですね。 -
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二人組の作家さん鮎川はぎのさんのデビューシリーズ。
何がいいって、刊行ペースが速い。5月刊デビューで、12月に4巻が出ているので、ストーリーを忘れないうちに続きが読めるのはうれしい限り。
物語は、不器用で人づきあいが苦手な見習い巫女ノト、弟の戴冠式のためノトの神殿にやってきた、宰相のカノン。”横柄巫女”と”宰相陛下”の二人は、その不器用さから、有能さとは裏腹に、周りからは煙たがられる存在。王家の陰謀に巻き込まれ、閉じ込められた二人は、脱出のために力を合わせる。実は二人が脱出したルートこそ、王と王巫女へ課される儀式であった。
ここまでが1巻の内容。
2巻以降は、舞台を王都や御幸先へ移しながら、周りのおバカな人間の欲と陰謀に巻き込まれながらも、二人が協力して解決していくストーリー。
一人でもいいと思っていた二人が、次第に強い絆で結ばれていく過程が描かれています。ノト程横柄ではないなと思いながらも、他人を理解していくプロセスには、共感すること多数。
そして、いずれ二人の間に芽生えていくであろうラブの行方も気になるところです。今回のラストシーンで、”お互いのそばにいたい”と確認した二人。
実は王であるカノンは結婚できるのですが、王の巫女は、王の在位中はその座を降りることができないという制約があり、当然巫女の結婚はタブー。そういった障害を乗り越えて、二人の関係はどこに落ち着くのか、見守りたいですね。
通称”犬”こと初代国王”シリウス”や、巫女仲間?のリリィなど、賑やかし要因も脇を固めており、飽きることなく読めます。