倉吹ともえのレビュー一覧
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ネタバレ最終巻です。
1巻2巻は、まだ世界観が馴染めなくて、読むのがなかなか進まなかったですが、最終巻はきっちりまとまってました。終わりよければすべてよしです。
ザオネイルがカミさまになった理由とか、過去でのシュシュとの関係とか、「霧の回廊」とか、豪快なアイリスのおばさまとか、気になってたところがちゃんと出て来ました。
毒にやられた街の人を救うべく、アイリスが4つ目の願いをザオネイルに伝え、それをかなえるとタブーを犯したことになって「霧の回廊」に戻らないといけないから、願いを叶えることを拒むザオネイル。ちょっとシリアスな展開です。結局4つ目の願いを叶えて「霧の回廊」に戻ってしまったザオネイルに、ど -
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沙漠の国の物語 第7弾。ラビサは険しい瞳で短剣を胸に構え、ジゼットは表情の無く刀を背負う…ジゼットの足手まといにならぬ様、強くなることを決意するラビサ。ラビサを思うが故に距離を置くジゼットは "砂嵐の後継者"の頭・ザクロを討つことを二度とタラスファルに戻らぬ覚悟で決意する…
ラビサにカヴルから一時帰還の指令が届いた。ジゼットに護衛を頼むが断られてしまう。ジゼットの様子に「これが最後のような」違和感を覚えるラビサが必死に言い募る場面はとても切なかった。
振り向いて欲しくて、ついに口にした言葉も、届かなくて。後に残されたラビサの姿が本文で語られないだけに辛い。こんな状況で離れ -
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沙漠の国の物語、大きく世界が動き出す第6弾。
ジゼットの恋心が走り出し、ラビサの戸惑いが鮮明に描かれます。新キャラのゼクス&ビッキもとても魅力的です。
ラビサは、仔リグーの誕生やシムシムの成長を見守ったり、アリヤの面倒を見たりと、タラスファルでとても穏やかな生活を送ってた。
一方聖地カヴルでは、ラビサの兄ハディクが復興に向けてカヴル隊商都市化を提案していた。他者を拒んできたカヴルの大きな方向転換に街の人々は戸惑いを隠せずにいた。そんな会議の最中、血に染まった伝書鳩が舞い戻る。それは、事前調査に出発した仲間が"砂嵐の後継者"を名乗る義賊に襲撃されたことを告げるものだった…
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沙漠の国の物語・第5弾はジゼットとラビサ、お互いに惹かれあう気持ちを自覚する、思わず顔がにやける物語。名言のところにも書いたのだけど"「多分濡れ衣だ。俺はどちらかというと段階を踏むタイプだと言っておいてくれ」" (P38) って。
かなり段階すっ飛ばしてますけど…?
舞台は至星(こちらで言う冬至?で大晦日?のようです)で賑わうマンナ。タラスファルの織物をマンナに運ぶ仕事を手伝うことになったラビサだが、なぜか元気がない。そんな様子を心配したジゼットがなにかと構う中、ひょんなことからマンナの幽霊&殺人騒動に関わることになり…
ラビサの意外な弱点とそれを知ったジゼットのイジ -
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デビュー作『沙漠の国の物語-楽園の種子』の続編。
「シムシムの使者」としてたった一つ実ったシムシムの種子を"砂嵐の町" タラスファルに託したラビサは、園丁見習いとして再びこの町を訪れる。
解放された故郷の復興に忙しい毎日を送るジゼットと、自分がすべきことが何なのか見えずに焦るラビサが、すれ違いながらもだんだん惹かれていく様子がとても爽やかな物語。お互い気になっているのに、本人たちより周りの方が気付いているというのはお約束だけど、ニヤニヤしてしまいますね。
そんな微笑ましい二人とは裏腹に、取り巻く現実は過酷なもので。
砂嵐旅団の魔の手がラビサに迫りイフリートの力で何と -
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惰性で買っていたキャンディ・ポップシリーズの第4巻にして、完結巻。
正直このシリーズ、私ははまってないな~と思っていたのですが、うぉ~昇華した!!!!!!!!
「伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋だ!」並の称賛をあびていいと思います。
業突く張りな神様回収係のクロやら、ずるばっかりする見た目幼女のシュシュやら出てきて、とっ散らかっている感がでていた2~3巻でしたが、全部4巻でしっかり解決してくれました。
少女小説の王道と言えば王道なのですが、しっかり安心感もって、でもストーリー上のスリルは楽しみつつ読ませていただきました。
しかし冷静に考えれば、またしても、慈愛にあふれつつ、突っ -
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ネタバレ引き続き旅を続けるアイリスとザオネイルですが、ドタバタして面白くなってきました。
最初は、二人の仲を裂こうと少女の姿のカミさまシュシュがザオネイルに呪いをかけちゃいましたけど、ペーペー鳥のクロとシュシュの会話でにやり。「ペペペペ-」「ペペッ」会話になってるのがすごいです。
ザオネイルも呪いによって、真逆の性格になって、誰にでも親切でポエムなんかよんじゃうザオネイルになっちゃいましたけど、アイリスって、あの素っ気なくて意地悪なザオネイルが好きだったんですね。
後半はアルバイトで実家の舞踏会に潜入したアイリスですが、レジーにはバレバレ。知らぬは本人ばかりなりで、恋人のふりをすることになっちゃ -
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ファンタジーで冒険もの。ライトノベルの王道だ。舞台や設定がしっかりしていて、デビュー作のわりに安心して読むことができた。
最初は表紙を見て男二人の冒険物語かと思った(笑)。でも、金色の髪の子は少女だ。かといって恋愛ものではない。おかげで全体的に読みやすかった。
久々にファンタジーを読んだ。ジンとかイフリートとかシャイターンとか…魔法系が出てくるが、そんなに苦を感じなかった。それらの説明がきちんとあり、理解できたからだ。感覚的にはRPGに似ている。砂漠という馴染みの無い舞台も情景描写がわかりやすく、焼けるような熱さやサラサラの砂漠、瑞々しいオアシスを感じることができた。
後半に描かれたカ -
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沙漠の国の物語 第4弾。
ジゼットにライバル現る?
園丁学生の試験を受けるため、故郷のカヴルに帰ることになったラビサ。町に見慣れない姿をしている人々を見つけ、町が変貌しつつあることを肌で感じる中、ラビサは星読みの正巫女・リードゥと出会う…
約1ヶ月間、離れて過ごすことになるジゼットとラビサのやり取りが見もの。「故郷に帰るだけ」とのんびり構えるラビサに「迷子札」胸飾りで自己主張するジゼットがとても…良い。
沙漠の世界に新たに登場したのは「宗教家」とも言うべき星読みの徒たち。星を読み運命を説く彼らは、今までの価値観が壊れて不安定なカヴルの人々の心にこっそりと忍び寄っていて、不気味です。
さ