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Posted by ブクログ
デビュー作『沙漠の国の物語-楽園の種子』の続編。
「シムシムの使者」としてたった一つ実ったシムシムの種子を"砂嵐の町" タラスファルに託したラビサは、園丁見習いとして再びこの町を訪れる。
解放された故郷の復興に忙しい毎日を送るジゼットと、自分がすべきことが何なのか見えずに焦るラビサが、すれ違いながらもだんだん惹かれていく様子がとても爽やかな物語。お互い気になっているのに、本人たちより周りの方が気付いているというのはお約束だけど、ニヤニヤしてしまいますね。
そんな微笑ましい二人とは裏腹に、取り巻く現実は過酷なもので。
砂嵐旅団の魔の手がラビサに迫りイフリートの力で何とか難を逃れたものの、旅芸人の一座に拾われ奴隷にされたり、奴隷商人によって売り飛ばされそうになったり。ジゼットの機転で助かったものの、砂嵐旅団頭領のカヤルに捕らわれてしまったり。状況の変化がとにかくめまぐるしい。
ジゼットは兄と慕っていた砂嵐旅団の頭領カヤルと決着をつける。
カヤルの闇はジゼットの闇よりもなお深くて。自分の孤独を、他者を憎むことでしか隠すことができなかった、彼の存在自体が歴史が生み出してしまった罪なのだろうと思う。
ジゼットが過去と戦っている間、ラビサは、自分が使者の旅でもたらした世界の変化の波の一端を見ることになる。少女らしい潔癖さと素直な言葉は、周りの大人をも動かし歴史の大きな転換を迎える。
光が大きければ影もまた大きい。新たな火種の存在が明らかになるなど、沙漠の世界はまだまだきな臭いけれど、そこは次のお話ということで。
ゆっくりとお互いを意識し始めたラビサとジゼットの大切な「約束」
もう二人から目が離せません!
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