あらすじ
ライトノベル大賞ルルル部門、大賞受賞作!
水をもたらす奇跡の樹の種子を預けるに相応しい町を広大な沙漠の中から探す使者に選ばれた少女ラビサ。旅立の直前、盗賊団にラビサの町が襲撃され彼女に危険が。謎の少年ジゼットに助けられ二人の運命の旅が始まる!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
全巻読んだ。
一番好きだったの風はさらうですね。
ところどころ書き足りない部分があり、それがすごい大切なとこだったりするので
残念でもあり、なんか悲しかったなぁ。
そして、なんか笑えるw
最終巻の挿絵良かった。サユンかっこいい。
Posted by ブクログ
ファンタジーで冒険もの。ライトノベルの王道だ。舞台や設定がしっかりしていて、デビュー作のわりに安心して読むことができた。
最初は表紙を見て男二人の冒険物語かと思った(笑)。でも、金色の髪の子は少女だ。かといって恋愛ものではない。おかげで全体的に読みやすかった。
久々にファンタジーを読んだ。ジンとかイフリートとかシャイターンとか…魔法系が出てくるが、そんなに苦を感じなかった。それらの説明がきちんとあり、理解できたからだ。感覚的にはRPGに似ている。砂漠という馴染みの無い舞台も情景描写がわかりやすく、焼けるような熱さやサラサラの砂漠、瑞々しいオアシスを感じることができた。
後半に描かれたカヴルの裏の歴史を知らされるという衝撃的展開や主人公ラビサとジゼットのそれぞれの苦悩など、物語の起伏もはっきりとあり、読み応えがあったと思う。ラビサが最後に下した決断にも自然で無理な感じがなかったので、共感できた。
最後の方でジゼットと砂嵐旅団の頭領カヤルの対決があったが、個々のキャラ設定が曖昧だったため、シーン自体は悪くないのに、それぞれの感情描写をサラッと終えた薄っぺらなシーンになってしまった。あそこはもっとページを割いて重いものになるべきだったと思う。また、あそこに行き着いて初めてカヤルとセウトの良い人間臭さが出てきたのに、セウトなんか全体的にはちょっとしか出ていない。正義が勝つというのは王道というか当たり前で、それはそれでいいが、悪の方ももっと描写すれば物語に厚みができたと思う。
続編が出るならば、キャラの厚みをもっと持たせてほしい。他が緻密で詳細な完成度の高い印象を受けたので、余計に足りない部分が目立って、もったいなかった。しかし、そこが補足されれば、かなり次回は期待できそうだ。ぜひ主人公二人の今後を描いてほしい。
Posted by ブクログ
読みやすいファンタジー。
このお話自体が種子のような存在。
この先続くお話の伏線がちりばめられていそう。
甘さ自体は薄いけれど、
この先濃縮されていく期待大!
Posted by ブクログ
第1回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門大賞受賞作。
ほんとに新人? と思えるくらいのレベルの高さ。
世界観の作り方も、たたみかけるように起る事件の数々も、キャラクター描写も、人生の切なさの描き方も。
これは、文句なしに大賞を取るよね。
すごいなぁ、こんな面白い作品書きたいよ。
砂漠の話はちょっと書いてみたいものの一つだし。
ジンという気のような魔法も面白いね、風水の気っぽくて。いいなあ、こういうの。
Posted by ブクログ
第1回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門大賞受賞作品。
特定の風習や仕来りから外れた者が選ばれ、歴史や運命を変えて行く──よくあるパターンだが、デビュー作としては読みやすく上手くまとまっていると思う。
まぁ、王道過ぎると思う人もいるかもしれないが、ザジ的にはオッケー!
特にジゼットが気に入りました♪
Posted by ブクログ
沙漠ものとしては王道かと思います。
けれど面白かった〜!!
確かにもう少し煮詰めて欲しいところもありますが、活きるキャラに楽しめました。
次回作にも期待します!
ドラマCD付きがあることを、通常版購入後に知りショックでした…笑
Posted by ブクログ
水をもたらす奇跡の樹の種子を運ぶ事になった少女。
しかしそれは、最初から大いに躓いた旅になった。
初っ端から街大混乱。
兄に怒られて出て行った妹は…非常に箱入りです。
とはいえ、素直なので聞きわけがいい。
自分しかできない! とか。独りよがりで
突っ走るタイプではないので、その点は安心。
どちらかといえば、事件が向こうからやってくる?w
公募の第1回という事で、後ろには評価も。
言われてみればキャラが非常に大人しい気もしますが
すんなり理解できて、読みやすかったです。
Posted by ブクログ
砂漠のどこかに、水をもたらす樹の種子を植える物語。
世界観や登場人物の生い立ち、全てが綺麗にまとまっていてすごく読みやすかったです。
ジゼットは一体何を企んでいるのか。これだけ彼に信頼を寄せているラビザがそれを知ったら傷付くのかな。砂嵐旅団と使者が顔をあわせたとき、一体何がおこるのか。
始終、ドキドキハラハラしながら読み進めました!
正義と悪。悪だからって、本当に悪だとは限らないお話。正義だからって、綺麗だとは限らないお話。