とみ新蔵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
画力が凄い。一本一本の描線が美しい。武道を研究し尽くしたアクションが素晴らしい。これほど絵に見惚れてしまう漫画もそうないんじゃないかと思うほど。
これは好みが分かれるだろうが、剣劇シーンの要所要所に書き込んである「解説文」が面白くて勉強になる。とにかく「本物」だなと唸らされるばかり。
柳生といえば一に十兵衛、二に宗矩……の印象が強いが、本作はそちらではなく「柳生本家」をしょって立つ天才・柳生連也斉の天才ぶりと苦難の人生を描いている。
十兵衛も宗矩も登場するが、従来柳生ものとはかなりかけ離れた描写に驚く方も多いはず。
近年はコンビニコミックになったり、忘れたころにそれが復刊されたりして、コンビニ -
購入済み
第一集よりもいい
この「初期名作選」というシリーズは時系列で古い順に作品を集めているのだろうか?第一集よりもストーリー展開がいい作品が多い。武士階級の非条理さを描いた作品に印象に残るものが多い。「主君に対する忠義」というよりは、藩.お家大事 失業したら困る という動機で動いているような気がする。現在のサラリーマンの会社に対する忠誠と合い通じるものがある。
-
Posted by ブクログ
巻末あとがきを読んで、本作に描かれる奥義の数々がなんたら流に属するものでなく作者自身が真剣を振るって会得したものであると知ってシビれました。
「漫画で描く剣術奥義書」であるところの本作。その剣理を描くために気楽にタイムスリップしたりして異国他流ドリームマッチ組んだりするノリ含め、本作は「剣術版『刃牙』」みたいなものなのかもしれないなぁ、と思ったり。
また、所々読者の予想(セオリー)を超える描写が入ってきてギョッとすることも多かったです。しかし、倒されたモブ侍たちが、傷を負ってどう逃げたか、あるいは彼らは何故悪役の下で働いていたのか、その死に際にどんな走馬燈を見たか等まで描かれるあたりには本 -
購入済み
片鱗を見せている
本格劇画時代漫画の代表的作家といえる とみ新蔵の初期の作品集とのことである。中には本当に稚拙な作品もあるが、全体的には将来の代表的作家となる片鱗を見せている作品が多い。ストーリー展開も、その時代の特徴をピックアップして印象的な作品に仕立て上げているものが多い。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。