あらすじ
孤高の老剣士・辻月探に弟子入りした青年・吾作は修業と異種武術戦を経て成長……仲間の無念を晴らすため仇敵の屋敷へ討ち入る!!奥義を駆使した最終決戦がついに始まるが――今もなお剣術稽古に没頭する著者が真剣勝負を通して剣術を描く!!!
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Posted by ブクログ
巻末あとがきを読んで、本作に描かれる奥義の数々がなんたら流に属するものでなく作者自身が真剣を振るって会得したものであると知ってシビれました。
「漫画で描く剣術奥義書」であるところの本作。その剣理を描くために気楽にタイムスリップしたりして異国他流ドリームマッチ組んだりするノリ含め、本作は「剣術版『刃牙』」みたいなものなのかもしれないなぁ、と思ったり。
また、所々読者の予想(セオリー)を超える描写が入ってきてギョッとすることも多かったです。しかし、倒されたモブ侍たちが、傷を負ってどう逃げたか、あるいは彼らは何故悪役の下で働いていたのか、その死に際にどんな走馬燈を見たか等まで描かれるあたりには本当「雑兵という名の人間などいない」といった感じで、こっちの見識の浅さを思い知った次第であります。