あらすじ
国本八彌の家には雷神丸といわれる一振りの太刀があった。これは八彌の亡き父、国本鬼左衛門が大阪の役でめざましい働きを立てた時、前城主・間部直正より賜った名刀である。それ以来雷神丸は国本家の誇りとされ、家宝とされてきた。間部藩主二代目を継いだのは直正の嫡男正次であるが、正次は父が国本鬼左衛門に与えたといわれる雷神の太刀を八彌に一度見せてはくれぬかと、これまで再三に申し付けたことがあった。しかし、奇怪なことに八彌はその度にあれこれと口実を設けては断っているのだ……。(拝領刀始末記 鬼葬より)
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第一集よりもいい
この「初期名作選」というシリーズは時系列で古い順に作品を集めているのだろうか?第一集よりもストーリー展開がいい作品が多い。武士階級の非条理さを描いた作品に印象に残るものが多い。「主君に対する忠義」というよりは、藩.お家大事 失業したら困る という動機で動いているような気がする。現在のサラリーマンの会社に対する忠誠と合い通じるものがある。