フィリッパ・ペリーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子供の気持ちを代弁してあげることの大切さ、イライラや鬱憤を言葉にしてあげることの大切さ、そこに一度共感することの重要さは多分色々な本で書かれているが、自分の親にされたことを、人は自分の子供が(その当時の自分と)同じ年齢の時に思い出して繰り返してしまうという点はとても心に響き、断絶したいものだなと強く感じた。
世の中、よくも悪くも親の教育をなぞって子育てしている人は多いなあと思う。自分は〇〇を買ってもらえなかったから子供に買うことに抵抗がある(お母さんだってそんなの子供の頃食べたことないわよ。贅沢ね)、雨が降った時に傘を持ってきてくれなかったから子供も濡れて帰ればいい…そんな話よく聞く。半分はそんな子育てをされて自分は(しっかり)育ったのだからその育ち方が正しいと思いたいのだろうけれど、果たしてそうなのだろうか。子供時代の自分がひょっこり顔を出して「私も本当は買ってもらいたかった。買ってって騒いだ時無視されて辛かった。雨の中びしょ濡れで帰ったのは寂しかった」気持ちが溢れてイライラしちゃうんじゃないか。本書はそこのパンドラの蓋を開けてくれる本で、とても面白く、自分の心の深淵を覗かなければいけないようでもあってなかなかチャレンジングな本でもあった。
私は三人称で話す人が苦手で、なんで自分の気持ちで喋らないんだろうと不快だった。「そんなことしたら子供がかわいそうよ」「お隣さんがどう思うかしら」等々。身の回りにいないだろうか。道で公園で、先輩ヅラして話しかける「先輩ママ」にいないだろうか。自分がそんな「先輩ヅラ」引っ提げてないだろうか。
(カトチエさん風に言うならば「あなたの言葉で喋ってよ!」だ笑)
だから、「子供の気持ちを決めつけるのではなく(これをやればあなたは良くなる等々)、自分の気持ちを素直に伝える…」後半のこの部分を読んだ時にこれだ!と思えた。これならば自分にもできそうだし、負の連鎖を断ち切れる気がした。
(関係ないが子供の習い事見学の席で、毎週ものすごく自分の子供を怒鳴りつけている保護者がいる。先週は同伴している乳児に「そこ座れ。うるさい。うるさくするならこの菓子食え。おい食えよ」競技している上のお子さんには「前みろ、こっちみるな。足遅い」と犬のしつけみたいだった。この人こうやって育ったんだろうなあというのがダダ漏れだったが、もし次も同席して同様だったら「隣の私が怖いからやめて」って言えばいいのかも(言わないし言えないが笑)。世の中の全ての負の連鎖が断ち切れましように)。 -
Posted by ブクログ
子供にまつわることであなたが怒りを感じたり、過度に感情的な他の反応が怒ったりするのは、自分が子供と同じ年齢だった時に抱いた感情から自分を守るための手段。子供の行動が過去の自分の失望、憧れ、孤独、嫉妬、欲求の引き金となるのを無意識のうちに恐れている。その結果子供の感情に寄り添うよりも、一足飛びに安易な選択をして怒ったり、ストレスを溜めたりパニックに陥ったりする。
赤ちゃんから親への要求が少ないことを「手がかからない」とか「育てやすい」とか「良い子」と言われる状態を良いこととみなす人もいます。しかし、赤ちゃんが大人の生活に最低限の影響しか与えないようにコントロールするのは人間性を否定する行為です。親は赤ちゃんからの影響を受け入れる必要があります。そうしないと子供は過剰に適用して、自分を親の付属物と感じるようになり、自意識や人間性の1部を損なってしまいます。赤ちゃんはまだ言葉を知りませんが、私たちは観察することで赤ちゃんを理解できるようになります。観察のスキルを磨けば、子供が何歳であろうと子供を理解し、より良い関係を築く助けになる。
感情の受け皿になる
乳児は100%感情だけで生きている。生まれて最初の数年の間、親が子供の感情に向き合い、共感を示し続けていれば自分の感情をうまく扱えるようになる。それには子供が何かを感じたら、それがどんなに不都合な感情でも、親がどんなに否定したいと思っても、子供の感情を言葉にして正しく理解できているかを確認してありのままに受け入れる必要がある。
誰かの気持ちになってみる
共感を持つのは案外難しいことです。自分の物の見方を捨てるのではなく、他の人々がなぜ今のように感じるのかを心から理解しようと努め、その人たちと同じように感じてみることです。
気をそらすと言うのは、子供が体験していることから、他へ目を向けさせるために親が好んで使う戦略です。しかしあまり良い方法とは言えません。気をそらすのはごまかしであり、誠実さのない小手先のテクニックです。子供の知性への侮辱でもあります。大人が冷静に子供の感情の受け皿になれば、子供も自分の感情を受け止める方法を覚えます。感情や体験から気をそらし続けていると知らず知らずのうちに子供の集中力を注ぐことにもなります。子供が困難な事態に向き合うのを邪魔することにもなります。
子供は成長する過程で、感情を全て受け入れ支えてくれる人が必要。大人も自分自身の感情を否定せずに、受け入れよう子供のあらゆる感情を受け入れるためにもそれは欠かせない。どんな感情でも適切に表現できる方法を身に付ける必要がある。
子供を上手に遊ばせるには
・集中している子供の邪魔をしない。
・幼い子供があなたと遊びたかったら、子供がやりたいことに最初にしっかり付き合う。子供が遊びに没頭して、あなたは必要としなくなったらそっと身を引く。
・少し大きい子供の相手をする場合、子供が何をして遊んだらいいかわからずにいても、毎回親がリードしようとしないこと。子供が退屈していたら、子供を信頼し「きっと何か楽しいことを見つけられるよ」と伝える。退屈は想像に不可欠。
・様々な年齢の子供と遊ばせること。
子供に必要な4つのスキル
ストレス耐性
柔軟性
問題解決能力
相手の視点で物事を捉えられる力 -
Posted by ブクログ
自分が親からされて嫌だったことや言葉がけを自分の子どもにはしないためにどうすれば良いのか、というのが本書のテーマ。
ざっっっくりとしたまとめは、子どもにネガティブな感情を抱いた時、叱る前に一呼吸置いて、その感情と向き合おう、そしてそれをそのまま端折らず言葉で素直に伝えようというもの。
例示も多く、主張は一貫性があるが、もう少し科学的な根拠も見れれば尚良かった。
また、全体的に少し同じ話が多く、くどく感じた。
特に良かったのは、子どもの理解力を侮らずに接しようというアドバイス。また時間を置いて読み直したい。
疑問に感じた点としては、繊細な子に親の感情を伝えすぎると却って負担になるのではないかと思った。自分自身が繊細で他人からの見られ方を過剰に気にしてしまう性格なので。できれば我が子は少し鈍感気味に育って、自分のやりたいことを実現していってほしく、そのような育児書があれば読みたい。 -
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本書には、子どもがのびのびと育つために必要な親の心得が様々な観点から記されている。当事者のエピソードを交えた子どもの思考描写は解像度が高く、多くの示唆に富んでいた。
終始一貫しているテーマは、子どもの立場に立って接することの重要性であると解釈した。子どもの考えを決めつけず、放置もしないという当たり前のことが大切なのだ。これらは大人同士であれば当然配慮しあうものだが、相手が子どもになると、つい一人の人間としての尊重を欠いた態度になってしまう人が多いように思う。
子どもの人格形成において、周囲の大人が与える影響は計り知れない。今後、子どもと接する機会があれば、本書で得た心得を胸に、誠実に向き合っていきたいと強く思った。 -
Posted by ブクログ
親がやや毒親寄りなので「自分の親に読んでほしかった」ことを読むことで自分が癒されたいと このタイトルに飛びついたわけです。でも結局読むべきは親でなく自分だった。本書にあるように「子どもは親にされたことをする」「母親を通して自分自身を見る(ミラーリング)」ーー親に読んで欲しかったこと 親にして欲しかったことを 自分が再生産して子どもにしてしまっていると自覚し 落ち込む(苦笑)
大部分は子どもが幼いときの親の葛藤や つい子どもにしてしまうことについて書かれていて。うちはもう少し大きいので、早く読みたかったと言うのはあります。ただ親子関係は続くので まだやり直しが効くといいな。
「親に子どもがうそをつく時」「子どもが親にうそをつくとき」も耳が痛かった。子がとても幼い時 彼を義実家に置いて仕事で帰らなければならなかったことがある。朝早かったこともあり お別れのグズグズを省略したい気持ちもあり おばあちゃんとなら絶対楽しく過ごしてくれるだろうというのもあり 本人に言わずに帰ったのです。2日後帰宅したら 彼はものを投げてとても怒っていて びっくりした。
言わない(省略)ことも含めてうそであり 自分がそういうことをする以上 子どもに嘘をつかないでほしいと望むのはおかど違いと言われて はっとさせられました。
全ページにわたり ダメ親ぶりを突きつけられた1冊でしたが 子どもとの関係において 遅すぎることは無い。ここから!と思って残り少ない人生を励みます。
354ページ 読破するのはなかなかの苦行 苦笑
子ども小さかったら読めなかったな。 -
Posted by ブクログ
●気を逸らすというのは親がよく使う戦略。他方でこれは誤魔化しであり、長い目で見れば、子供が自分で幸せになる能力を培う助けにはならない。まずは子供の気持ちを汲み取って言葉にしてあげることが重要なのではないか。
●子育てを効率よく捌くことができる仕事のように捉える人がいるが、これも長い目でみて、子供と良好な関係を築くことはできない。正直にかれらと向き合うことでしか絆はできない。
●たまには赤ちゃんの気持ちになってみることも重要なのでは。言葉も話せない、寝返りも打てない、心と体だけがただある状況は、かなり苦しいはず。解放してあげる必要があるのでは。
●アタッチメント理論において、赤ちゃんの頃に親密さや支えを求める気持ちが一貫して満たされていれば、周囲の人はだいたいいい人だと思いながら生きていけるはず。(安定型アタッチメント)
●赤ちゃんが生活に入り込んできた時の気持ちや状況は記しておきたい。また、友人に話すこともいい。そうして気持ちを消化することで、自分にとっても子供にとってもいい効果がある。
●「手がかからない」「育てやすい」ということを聞くこともあるが、こういうふうに意図的に育てることは人間性を否定することに。子供は大人の付属物ではないし、自意識を損なってしまう。
●言葉がわからない段階では、次にやることを話してあげるといい。「次はご飯を食べにいくよ、車にのるからね、危ないからチャイルドシートに乗ろうね」など。言葉以上に、子どもとのやりとりが重要。
●十分に関心を向けられてきた子供は、安心感があり、無理に人間関係に気を取られすぎることもなく、無理に気を引こうとすることもなくなるはず。
●子供が人を困らせるのは親が甘いからだという人がいるがこれは明確な誤り。単に4つのスキルである、ストレス耐性、柔軟性、問題解決能力、相手の視点で物事を考える能力を身に付ける早さの問題
●察してほしい、ではなく明確に問題を言葉にするように。子供に嘘をつくようなことはNG
●癇癪などを起こす場合も、子供に関心を向けてあげて、安心感を与えることも重要。不満を受け入れてあげたい。
●子供は母親を通じて自分を見るため、親が子供を見て嬉しそうな顔をしていれば、自分は価値のある子だと気づくことができる。
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Posted by ブクログ
この本を読んで1番響いたことは、幼少期の孤独だったことや親からされて不快だったことなどのネガティブな経験は、たとえ覚えていなくても、物心ついた頃、大人になった頃、そして親になった時、自分自身の行動に影響を与えてしまうということです。
自分が親からされて嫌だったことは、絶対自分の子にはしないと気をつけていても、自分の奥底の潜在記憶から、同じことを繰り返してしまう可能性がある。
その事実を知ることができたのは大きかったです。
そして、子ども大人に関わらず、冷静に対等な立場で対話することの重要性を改めて感じました。
子どもだからといって自分の思うようにしたい、などと思ってはいけないです。自分の子どもでも、別の人間ですからね。