高木和子のレビュー一覧

  • 源氏物語を読む

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    源氏物語の全体のストーリー、主要人物の相関と心理、物語の構造などを、とてもコンパクトに、しかも現代的でわかりやすい文章で要約してくれている。キーとなるシーンは、原文とさりげない意訳?が流れるように配置されていて、お勉強感覚に陥ることなく、楽しい読書であった。

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    2021年07月18日
  • 男読み 源氏物語

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    視点が新鮮なせいだろう、とてもおもしろかった。

    「一見恋愛物語の形を取りながら、……じっと目を凝らしてみると……騙し絵のようなたくさんのストーリーが透けて見えてくる」と、独特の切り口から源氏物語を分析している。

    まず、こういうふうにも読めるのかという驚きがあり、なるほどなあと納得できる。さまざまな刺激を受けた。雑誌掲載がきっかけで生まれた本らしく、読みやすい。

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    2009年10月04日
  • 源氏物語入門

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    別に源氏物語に特別興味があったわけでもなく手に取りましたが、さすがは岩波ジュニア新書、入門に最適な内容に仕上がっています。
    一度読んだだけではなかなか人の名前は覚えられませんが、源氏物語の何が面白いのかがよく分かります。

    源氏物語が二部構成で、『幻(まぼろし)』巻までは光源氏の、それ以降は光源氏没後の薫と匂宮の話になっているということすら知りませんでした。DEATH NOTEのLが死んだあとの物語を思い出しました。

    古典をただ楽しむ心を身につけるという意味で、こういうのを夏休みの宿題で読ませる、というのはどうでしょうか。

    しかしこういうのは少し下品に読まないと人物を覚えられない気がしたの

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    2024年08月13日
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 源氏物語

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    源氏物語の込み入った人間関係が整理できた!
    ずいぶん狭い世界で恋愛してるんだねぇ。ビバヒル的だ。

    こういう解説本を読んでは分かった気がするけど、時間があくと誰が誰の子なのか、妻なのか、因縁の人物なのか分からなくなってしまう。
    この本はわりと薄いけど、桐壺の更衣から浮舟まで網羅している。
    系図と照らし合わせながら読むと理解しやすかった。

    タイトルにある「人はなぜ恋に落ちるのか」だけど、現代の恋とは全く異なるものだ。
    貴族の男にとっては恋かもしれないが(しかもかりそめの)、見初められた女にとっては一族が生きるか死ぬかに直結するギャンブルのようなものに感じた。
    そしてなぜ恋に落ちるのかはわからな

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    2024年05月19日
  • 紫式部(学習まんが 世界の伝記NEXT)

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    ジュニア向けのため、良い人しか出てこないし、きれいごとしか書かれていないのだとしても、紫式部のことを大雑把には掴むことができて大人でも結構楽しめる。「光る君へ」では登場しない「姉」がいたのは知らなかった。それと、このあとの紫式部の周りの悲しい出来事や苦労を知ってしまったので、「光る君へ」でどう描かれるのか注目したいところ。

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    2024年05月01日
  • 源氏物語入門

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    源氏物語について、研究を重ねた作者が作品の概要を俯瞰しつつ解説した入門本。
    基本的に現代語訳された上で中身の解説が為されているため、初心者でも受け入れやすく興味深く読むことが出来た。
    作者・紫式部の意識や当時の異文化に触れつつも、いつの世も変わらない男女関係について確認している。直前に牛車についての本を読んでいたため、平安時代の貴族意識などもあまり突っかからず読むことが出来た。
    源氏物語は登場人物がとても多く分かりにくいという印象が強かったものの、今作で時系列を追ってそれぞれの関係性に触れたため、案外と個性が目立ちわかりやすい人物像となっているのだなと思った。男女関係が主題だと思っていたのだが

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    2024年04月22日
  • 源氏物語入門

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    岩波ジュニア新書にしては意外と重厚である。源氏物語の翻訳系譜を述べるなど大学1年生向きである。源氏物語を読まなくてもこれを読んだだけで大体あらすじが理解できる。

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    2024年01月04日
  • 源氏物語を読む

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    『源氏物語』の全54帖について、適宜原文を引用しつつ、研究史上の通説的理解や著者の個人的な見解を踏まえ、その内容を丁寧にたどる。
    良質な『源氏物語』の入門書である。自分は、『源氏物語』については、高校の国語で「桐壺」と「若紫」の一部を習ったのと、『源氏物語』は漫画版で大体の内容を知っているくらいだが、本書を読んで、ストーリーのよいおさらいになったし、理解が深まった。

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    2023年04月25日
  • 源氏物語を読む

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    源氏物語全体を丁寧に辿りつつ、時には原文を引用し、当時の世相や文化を踏まえながら解説。登場人物の心情の解釈等もなるほどと勉強になる。

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    2022年09月24日
  • 源氏物語を読む

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    源氏物語のあらすじを始めから一通り解説していく本。新書なので飛ばし気味に説明していくが、それはそれでわかりやすい。研究者の解釈を所々解説したり比較したりしていて、読み方が広がった。

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    2022年05月24日
  • 源氏物語を読む

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    源氏物語の書かれた時代、紫式部の立ち位置、同時代の清少納言や他の作品との関係もわかります。ストーリーを把握しているひとむけの印象。

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    2021年11月13日
  • 源氏物語入門

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    ネタバレ

     大河の「光る君」を見ながらTwitterを眺め、いろいろな背景を知りながらドラマを楽しんでるのですが、源氏物語にしぼって知りたいなと思った時に、非常にわかりやすい本でした。
    時代や文化背景を織り交ぜつつ、文語の引用は最低限に、著者の解釈も交えつつ、絶妙な塩梅の読みやすさ。
    とはいえ、源氏物語初見だと楽しむには厳しいので、やはりここは、あさきゆめみしを通読後、再読しつつページをめくるというのが、一般人には一番楽しめるのではとおもう。

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    2024年12月15日
  • 源氏物語の作者を知っていますか

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    ちゃんとした学者さんの著作なのに読みやすかった。
    時代背景や歴史的見解もありつつ、源氏物語のあらすじもしることができるので、お得な一冊だと思う。

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    2024年08月06日
  • 源氏物語入門

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    ある程度知識があって初めて理解でき、楽しめる内容。
    ジュニア新書というには難しすぎるような気がする。入門というのは研究入門のことかな?

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    2024年04月06日
  • 光源氏(学習まんが 世界の伝記NEXT)

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    いつか源氏物語を読むだろうと思って予習。
    優しさ故に波乱を生む光源氏と彼を取り巻く女性たちのお話。
    大切な人を失う度に気づく思い。この思いは私達で言う家族を失う時のなんとも言い難い感情と似ているような気がした。
    十世紀近くも前に原作が書かれたのだから驚きだ。…いいや当時だからこそ書けた小説なのだろうか。
    さらに源氏物語の面白いところは光源氏が没してからも物語は続くところらしい。
    これは気になる…!一度現代語訳の原作を読んでみたい!

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    2024年04月05日
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 源氏物語

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    学生の時に古文を真面目に勉強しなかったため、完全なるフィクションだと思っていた。
    しかし一部フィクションではあれど、ある程度の歴史や当時の文化についてはノンフィクションでもある。
    古文の問題を解くには当時の日本の歴史的背景を知っておくことが役に立つと友人からアドバイスされ、読んでみた。
    古文を学ぶ際には日本史も一緒に学ぶのも面白いと気付かされた一冊。

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    2024年03月10日
  • 源氏物語入門

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     今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」を観る前にまず理解を深める必要のあった『源氏物語』。まずは入門書からと思い読んだ『源氏物語入門』。千年読み継がれてきたその魅力を平易に解説している。好色・多情で一面では不誠実にしか見えない光源氏だが、権力者が一夫一妻に生きないことで救われる女性がいたという当時の現実、決定的な身分差を前提にして光源氏をめぐり意識し合う女性たち。現代と大きく異なる当時の制度や慣習と、時代を超えて共通する人間心理を解き明かし、長く人々を魅了してきたその秘密に迫る。

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    2024年01月20日
  • 源氏物語入門

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    これまで何度も源氏物語にチャレンジしてきたけど、なかなか難しくて完走したことはなく。これも簡単ではないのだけど、かなり読みやすくて、あ、この人物ってこんな感じだったのねとだいぶ理解できました。

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    2024年01月07日
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 源氏物語

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    今年の大河ドラマの予習として読んでみました。女性の筒がなさの反面光源氏ってなんてなんて女好き。どのように大河にしていくのか楽しみ。

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    2024年01月05日
  • 男読み 源氏物語

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    「男読み」という言葉に引っ張られて途中まで著者が男性かと思っていた。本書も、当時の時代背景を踏まえた上での読み取り。字が小さめなせいか、ちょっと読むのに疲れたな。「恋は想いをたくさん傾けた側が分が悪い」って現代でも通じる考え方。まんま、「かぐや様は告らせたい」じゃないか。

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    2019年05月04日