碇卯人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「相棒」スピンオフ作品。例の長期休暇を利用してあちこち旅に出る右京さん。やはり事件に出くわします。今回はアラスカを舞台とした「哀しきグリズリー」と、北海道を舞台とした「天空の殺意」の二本立てです。
どちらもそれぞれに読みどころがありましたが。「天空の殺意」は映像化もできるのでは? という印象です。とにかく誰も彼もが怪しく、引っかかる要素もあちこちにあって。それが全部生きてきたうえでのこの真相! これは細かいことが気になる右京さんでなければ解けない謎だったのではないでしょうか。……しかしそれにしても、スーツに革靴で山に登っちゃう右京さんって(笑)。 -
購入済み
そうさねえ
設定にかなり無理があるけどこの辺りのドラマは見ていないので面白かった。
強いてケチをつけるなら「蜘蛛女の恋」の密室のトリックは実際にやってみたほうがいいなあ。右京さんの言うようにはうまくいかない。「消える弾丸」も腕利きの鑑識である米沢さんがその被害者のDNA以外のDNAを砕けた骨細胞から見逃すとは思えないなあ。余りに不自然でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこんなに続きが気になってどんどん読み進めたのは久しぶり。
眠いのに無理やり読んで、逆に進まないくらい…(笑)
「バベルの塔」
さすがお正月スペシャルでやっただけある!
囮があって翻弄される場面もあり、最終的には解決するだろうと思いつつも、ハラハラした。
「イエスタデイ」
誠実な青年が好きな女性が殺人を犯してしまったところを見てしまい、昨日の記憶を失ってしまう。
結果的にその女性は殺人を犯していないんだけど。
昨日の記憶の欠片を一つずつ拾い集めていくような少し不思議な感覚。
「女王の宮殿」
アルジャーノン探しをしながら、招待客をじっくり観察していく右京さんがすごい!
右京さんを男性として見 -
Posted by ブクログ
「相棒」オリジナル小説第4弾。タイトル通り、テーマは「アリバイ」です。「奇術師の罠」「シリアルキラーY」の二作。イギリスで、そして香港で右京さんが活躍します。ああ、あの時期ね、とドラマの時系列と併せて楽しむのもファンならでは、かも。
「奇術師の罠」は、事件の様相がなんともインパクト大。奇術師がテレポートで殺人って、それすごすぎでしょ! でももちろんきっちりと謎は解けます。
「シリアルキラーY」は、逆に地味に思えた事件がとんでもない謎をはらんでくるところが魅力。犯人はなんとなくわかるけど。過程を楽しみたい一作です。右京とにわか相棒のコンビも魅力的。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本放送当時はまだ発表されていなかった(筈)が
今では神戸尊卒業のseasonだと判っているので
『警察官としての神戸尊のアイデンティティ』だったり、その覚悟だったりが
映像で見るより文字で読むほうがよりくっきり浮かび上がっている気がした。
例えば1話目のラスト、神戸くんと大河内監察官とのワインバーの遣り取り。
放送時は単に腐女子心を擽る(爆)シーンに見えていたが
神戸くんが警察庁に戻った今となっては全く違う意味を持つように見えるから不思議だ。
そういうところがノベライズを読む醍醐味だと思うし、
今回はそれを思いっきり堪能させてもらったような気がする。
season9くらいから世相を映した重い -
Posted by ブクログ
ネタバレseason9は水曜9時でがっつりリアルタイムで見てたので
このノベライズで映像を補完する感覚で読み進めていた。
ドラマを見てたときにも感じていたことだが
このシーズンは全体的に居たたまれない終わり方の話が多かった。
この上巻は特に、コミカルな話と社会問題を内包した重い話が交互に来る。
特にズシリと来たのが『暴発』と『ボーダーライン』なのだが
『暴発』の前に置かれた『運命の女性』と
重たい2編に挟まれた『9時から10時まで』が
ちょっとだけ息抜きできるコミカルな運びの話だった。
(とはいっても『9時から~』の結末は結構重たいんだけど)
『暴発』と『ボーダーライン』の2編は孕んだ問題の根深さ