碇卯人のレビュー一覧

  • 杉下右京の多忙な休日

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    初期の作品はそれほど面白く感じなかったが、本筋のドラマが迷走しているせいか思いの外すんなり読み進めることができて面白かった。第二話のように一筋縄ではいかない事件の真相がいかにも相棒らしくて良い。

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    2016年09月17日
  • 杉下右京の多忙な休日

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    殺人の動機は様々。時には悪意の連鎖による動機無き殺人というのもある。そうした特色をうまく生かし、地域の自然と文化人類学的要素を融合させているところが今回の読みどころ。「熊」というキーワードで作品同士がつながっているのも面白い。真綿で首を絞めるがごとく、ジワジワと論理的に事件をひも解く右京の推理力は、いつもにも増して健在。それも自然の澄んだ空気のおかげ?

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    2015年12月31日
  • 杉下右京のアリバイ

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    TVドラマ「相棒」のスピンオフ小説、第4弾。中編、2作。

    時期は映画「X-DAY」からSEASON11の初回直前あたり?舞台はロンドンと香港。それぞれで、現地警察の刑事とコンビを組んでの捜査。2編とも事件のトリック自体は本格モノではあるけれど易しめで、途中で何となく分かっちゃった。でも、相棒ワールドはちゃんと成立していて、ファンには楽しめるハズ。というより、最近の公式より右京さん像がしっかり描かれてあるんじゃ、、、(え?)下手な回より、こちらの方の映像化を見てみたい、、、とブツブツ文句を垂れてみる。

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    2015年04月16日
  • 杉下右京のアリバイ

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    一定水準以上の面白さはあるが「相棒」の肩書きが影響しているのは確かだと思う。新しい発見やワクワクを得ることはできなかった。もし映像化されているなら見てみたい。

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    2015年04月09日
  • 相棒 season6 上

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    複眼の法廷
    陣川警部補の災難
    蟷螂たちの幸福
    TAXI
    裸婦は語る
    この胸の高鳴りを
    空中の楼閣
    正義の翼
    編集された殺人

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    2014年11月15日
  • 杉下右京のアリバイ

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    相変わらずキレッキレの右京さんを堪能できる一冊。
    時期的にはカイトくんが着任する前のひとり特命係の頃かな。
    同時期にX-DAYの事件とseason11初回の香港領事館の事件が被ってる。

    2作収められていて、2作とも容疑者扱いな感じが相棒らしいというかなんというか。
    ロンドン編のゴツい刑事さんは
    ちょっとビジュアルを想像しにくいのだが
    右京さんに似たマジシャンとか見応えありそうな面々とか
    トリックの面白さとか(イラっとするところも含めて)
    ぜひ本編で観たい内容だった。
    香港編のぶっ飛んだ女刑事さんはキャラとしては
    本編の正月スペシャルでもいけそうな感じ。
    ちょっとだけ苦言をいうとすれば、香港編

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    2014年08月29日
  • 相棒 season4 下

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    ギリシャハネムーン中に読書。

    「アゲハ蝶」
    これはテレビ再放送で最後のほうだけ見たことがあった。
    環境問題と標本コレクターのマニアックさが出ていてよかった。

    「天才の系譜」
    杉下右京の姪が出てくる。
    姪の写真はまだまだだと言っていた右京だが、
    角田に姪のカメラの才能をダメだしされると、
    (以下、抜粋)
    「いまいちじゃありませんよ。奇をてらわないシンプルな構図こそ、実はもっとも難しいんです。一見なにげなく撮っているように見えますが、これは実にバランスよく被写体を切り取ってあり…」
    ここで右京は薫がにやにやと笑っていることに気づいた。咳払いをひとつすると、
    「とまあ好意的な見方もできなくはあり

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    2014年08月20日
  • 相棒 season3 上

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    前のシリーズを読み終わってから、2ヶ月程経ってから読み始めたが、すぐにペースを取り戻した。
    衝撃的だったのが、薫の恋人の浮気発覚!
    しかも相手が、文章のイメージからは政界のスキャンダルを嗅ぎ回る嫌な感じのおっさん。ショックだわぁ。。

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    2014年08月20日
  • 相棒 season2 上

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    解散した特命係が復活!
    薫の親友で平成の切り裂きジャックとして投獄中の死刑囚から、
    「あいつは殺人鬼の香りがする。捕まえてくれ」
    という依頼から始まった。

    事件は解決したけど、上の面目を潰しがちな2人は、「首より島流しにしましょう」
    という小野田の粋な計らいで特命係に舞い戻った。

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    2014年08月20日
  • 杉下右京のアリバイ

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    『相棒』の杉下右京を主人公にした、
    オリジナル小説の第4弾です。

    本作品は、
    中編1本、短編1本の2本収録です。

    本シリーズは…、杉下右京が、
    出張やプライベートで訪れた旅先で、
    事件に巻き込まれるのがパターンで、
    舞台も、イギリスが多く、本作品も、
    ロンドンと香港が舞台となりました。

    また、ドラマでの相棒は登場せず、
    現地警察の旧友を即席の相棒として、
    謎を解いていくパターンですので…、
    杉下右京どっぷりのお話となります。

    本作品では、タイトルの通り、
    お話のカギは、アリバイトリック…。
    所謂、
    不可能犯罪を解き明かす内容でした。

    まぁ、種明かしをすれば、
    単純なトリックではありま

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    2014年07月11日
  • 相棒 season11 下

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    名作であったり、新境地であったり、
    なかなか読みごたえのある1冊だった。

    1シーズンにひとつかふたつはある子供が主役の話が
    『バレンタイン計画』と『BIRTHDAY』の2編も収められている贅沢。
    特に『BIRTHDAY』はseason8の『フェンスの街で』に並ぶ名作だと
    個人的には思っているので嬉しい限り。
    あれほど幽霊との邂逅を願っていた右京さんが
    ようやく出会えたという事実がさらっと流されている辺り
    逆に面白かったりもして(笑)。

    そして英語を駆使して事件に挑むグローバルな面が見えた『ビリー』。
    この回では芹沢くんの『女心判らないブラザーズ』という名言も飛び出したのが感無量。
    放映当時

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    2014年04月27日
  • 杉下右京の事件簿

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    ひとつめのお話は、ちょっと状況とかがいまいち分かりづらくて、頭にはてなマークを浮かべながら読んでいました。
    でも、ふたつめのお話がとても面白かったです!
    奄美の警察の方から見た右京さんの図とかも面白かったです。

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    2014年03月23日
  • 相棒 season11 中

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    リアルタイムで見てたときには
    ずいぶんチャラくなっちゃったなぁと思っていたのだが
    文章で読むと細部まで凝った作りのseasonだったんだなぁと改めて感じた。
    脇を固める人たちがこんなに面白かったとは。
    中園参事官が内村部長にキレたのもこの辺だったんだなぁ…(しみじみ)。

    というか
    脇の人たちが面白いだけじゃなかった。
    米沢さんも角田課長もイタミンも芹沢くんも三浦さんも
    先に挙げた中園参事官や組対五課の大木さん小松さんコンビまで
    各方面で大活躍。
    陣川くんはだいぶキャラ崩壊してて笑ったけど。

    個人的にちょっと残念だったのは
    第十話『アリス』での国枝史貴に関する趣向は
    流石に文章では再現できな

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    2014年03月19日
  • 相棒 season11 上

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    相棒の年齢が下がったことで
    内容や台詞回しが一気に若くなったような気がする。
    米沢さんや角田課長が特命係に合コンをねだるなんて
    今までは考えられなかったし(笑)。

    この巻は敢えてカイトくんにいろいろ失敗させて
    その成長過程を見せていく、という手法なのかなと。
    薫ちゃんは兎も角、神戸くんの着任当時よりは
    明らかに未熟な感じがする。
    見方を変えれば最初っから感情が判り易いというか
    関係者に感情移入しすぎるところが人間臭いというか。
    だからなのか、前のふたりの着任当初は突き放し気味だった右京さんが
    カイトくんに関しては最初からこまごまと世話を焼いているところが
    なんとなくお父さんみたいに見えること

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    2014年08月06日
  • 相棒 season10 下

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    season10上巻のレビューにも書いたのだが
    放送当時は正直見るのが辛かったシーズンだった。
    改めてノベライズですべての回を振り返ってみると
    初回から一貫して『罪』とは何か、『贖罪』とは何か
    といったテーマが根底にあったように感じた。
    そして、このシーズンの神戸くんの行動原理が
    全て初回のエピソードに集約されているということが
    この下巻で色濃く映し出されていたように思う。
    今まではseasonでひとつのテーマが貫かれている、と
    感じたことはなかったので
    その意味では新たな発見だったのかな、と思わなくもない。
    そして、そこにまたノベライズを読む醍醐味を発見したような。

    終盤にまた腐女子心を擽

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    2014年02月12日
  • 相棒 season2 下

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    こちらは2004年1~3月をノベライズしたもの。12話『神隠し』はDVと児童虐待が背景にあって、とっても現代的。最後、ついに浅倉が死んでしまったのが残念。もっと面白いからみ方でくるかと思ってたけど、そうでもなかった。妖怪と呼ばれる次長検事を岸田今日子がやってたなんて、全くぴったりだ。

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    2013年12月22日
  • 相棒 season2 上

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    何とシーズン2は2クール続けてやったそうだ。さすが人気ドラマ。上巻は2003年10~12月分をノベライズしたもの。碇さんが自分の小説のトリックとかぶったと書いてたのは、この冷凍イカのやつだろうか。しかし冷凍イカでほんとに人を殺せるのかね。しかもそれを食べさせられちゃった、というのがね。薫だから気にしないだろうけど。4話目の『蜘蛛の恋』なんて、流行りの母娘共依存がテーマで恐ろしいわ。

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    2013年12月22日
  • 相棒 season1

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    連ドラとなった相棒のシーズン1、全12話の脚本を9話に再構成したそうだ。ノベライズ担当の碇卯人さんは別名でミステリを書いてるそうだけど、誰なんだろうな。右京さんの正義の追及にひるむ薫ちゃん、本当彼のタフで素直なとこが右京さんを癒しているんだろうなぁ。右京さんと過去に組んでいたという小野田官房長官も岸部一徳がやってたと思うと全くぴったりだ。

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    2013年12月22日
  • 相棒 警視庁ふたりだけの特命係

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    言わずと知れた「相棒」のノベライズ版。相棒が最初2時間ドラマ、土曜ワイド劇場で登場したとは知らなんだ。その3話が収録。面白かった。やっぱ右京さんは切れ者だ。

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    2013年12月22日
  • 相棒 season10 中

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    不穏な空気を感じさせるseason10の雰囲気が
    文章にそのまま映し出されていて、相変わらず読み応えがある。
    この巻は特に、似た印象の話が数話ずつ並ぶという結果になった。

    7話『すみれ色の研究』と8話『フォーカス』は読後が切ない話。
    特に『フォーカス』は、被害者のカメラマンの不器用さに涙が出る。
    9話『あすなろの唄』と10話『ピエロ』は犯人の狂気に震えがくる。
    特命係のふたりがいちばん危ない目に遭うのもこの2つの話。
    『ピエロ』は犯人の狂気に加えて抱える事情の悲しさも際立つ。
    そしてこの話を読むだに大橋のぞみちゃんの引退は残念だと改めて思う。

    11話『名探偵再登場』と12話『つきすぎている

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    2013年12月22日