輿水泰弘のレビュー一覧
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ネタバレ筋を追う、という意味では
今までに読んだ相棒ノベライズの中でいちばん判り易く書かれていたと思う。
言い換えれば、ものすごく淡々と起こった出来事のみをなぞっていったような。
一応は神戸くん視点で話が進んでいるものの
彼の心の動きというようなものはあまり汲み取れなかったような気がする。
実際に映画を見てから2年ほど経つのだが
今回このノベライズを読むことは確認作業に近かったと思う。
ロープで滑り降りる右京さん、首にタトゥーがある男、
朝比奈圭子をエレベータから押し出したときの八重樫の表情、といった
映画での細かいディテールや映像は、読みながら目に浮かんできた。
(神戸くんのシャワーシーンがうやむ -
Posted by ブクログ
ネタバレ12話分を9話に再編成したノベライズ。
前後編を1話にまとめる形をとったのが1話、
1話完結の3話分を1話に落とし込んでるのが1話。
結末をいじらずに流れだけを変える手法が
小説家としてのプライドであり、チャレンジなんだろうなと思う。
ドラマをくまなく見てて違和感を感じる人も多いのかもしれないけど、
個人的には単純に並べるのではなく、絡めるように展開させた力技を買いたい。
読後感が薄ら寒いと感じた話が2つ。
ひとつは『小さな目撃者』。
10歳の少年が明確な意思を以って行動を起こしているということに
末恐ろしいものを感じた。
もうひとつは『特命係、最後の事件』。
決着のつけ方が小野田官房長らし -
Posted by ブクログ
ドラマ『相棒』season1のノベライズ版。
昔のを観たくなったのノベライズ版を読みました。
(いつでも好きな時に続きが読めると思ったので・・・)
ドラマ12話を9話の小説にしているので、ドラマを隅々まで覚えてる人には物足りないのかも・・・
でも、私は全然覚えてなかったので十分楽しめました(^^♪
右京さんと亀山さんもこんなぎくしゃくした時があったんだなぁ~って改めて気がつきました。
プレシーズンのノベライズ版を読んだ時も思いましたが、この筆者は活字にするのがうまいと思います。
(私は映像のノベライズが苦手なことが多いので・・・)
続きも読みたいですが、碇さんの表のペンネームの本も読んでみたい -
Posted by ブクログ
映画を観るまでは待とうと思っていたのに、我慢できず読んでしまった(苦笑)。劇場版1のノベライズに比べ、キャラクターの言動に違和感がなく、素直に楽しめた。お馴染みの人物たちが動き回っている映像が脳裏に浮かぶような、読みやすい文章で。また、大河内監察官が大活躍だったのがピルイーターファンとしては嬉しいかぎり。映画では結末が変わるとのことだけれど、かなり念入りに組まれていたように思われるノベライズ版をどう超えてくれるのか。今から映画館に行くのが楽しみだ。(その結果、大河内さんのおいしいシーンがすっぱり切られたりしないかどうかだけが、個人的に心配…。)