樋口泰行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
友人から勧められて読んだ.樋口泰行さんの会社生活を振り返っての自伝.すごい経歴の持ち主だと思うが,平易な文章でつづられており非常に読みやすい.人柄が文体から色濃く感じられる.同じ企業出身ということから根底に持っている価値観が似通ったところがあるのか,シンパシーを感じながら読み進められた.
キャリアアップしていくにつれて発揮するスキルのレベル感も変わってくるが,ビジネスに取り組む姿勢には一貫性がある.転職はあまり考えていないが,身につけていきたいスキルや考え方が似ているところもあり,今後のキャリアビジョンを描く上でプラスになった.
個人的に参考になったのは以下.
・事業全体を俯瞰する視点の大切さ -
Posted by ブクログ
読んで良かったです。この本では著者のスコープ(視野)の広がりが読み手としても実感できます。
MBA取得の話はとても感動しました。MBA取得の流れも細かく書いてありながら、著者の取得までの苦しみ、特に英語が聞き取れないことに対する苦しみが伝わってきました。留学するまでの厳しい審査や授業の厳しいシステムを知ることができただけでもこの本を読んだ価値がありました。MBA取得がここまで難しいことを初めて知りました。
その他にも戦略的コンサルタントの仕事の業務も少し分かり、著者が倒れるほどしんどいものであること、海外だからか3年で辞める風習があるなども知りました。
著者は努力の塊であり、数々の困難 -
Posted by ブクログ
元ダイエー社長であった著者がダイエー再生に携わった約1年半の月日の中で自らの「リーダーシップ論」を確立し、それについて語っている。
実際に破綻した企業を再生するにあたって、モチベーションの低下した社員たちに生気を戻すためには世間一般で言われる「リーダーシップ論」は通用せず、それとは異なる「真のリーダーシップ」が必要であるということが説明されている。
それは、限られた時間の中で迅速に、一つ一つの問題を正しく解決するべく、猛烈な勢いで変革を行うために経営者がコミットメントしていくということであり、「時間」の観点以外は通常時に求められるリーダーシップと遜色ないということが本書の論旨である。
フ -
Posted by ブクログ
[○09/01/03完読]2009年の初完読書になった。新幹線の中や帰省先で読んだ。書籍としては若干のマンネリ感もあるけど、うわべのリーダ論ではなく根本的な所が語られていると感じた。情熱的で、やはり立派な人だ。現場力には感銘を覚える。一見するとクールな人間にみえていたけど、まったく逆だと思った。このような社長は社員にも良い影響を与える気がします。この方の他の本はまた読みます。日本のソフトウェア業界やそこで働く社員に対してはどのように感じているのだろうか?IT業界に戻ってきたようなのでその辺りの考えを聞いてみたい。腹落ちという言葉を本書を通じて知ることができた。「修(習)破離」についても触れてい
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Posted by ブクログ
ダイエー再生のために社長就任。熱いリーダーシップ論が結構好きです。
※抜粋
どうすればできるかを考えるよりも、できない理由を探し始める。
失礼な言い方になるが、失敗が続いたために「負け癖」が染み付いていたのではないだろうか。
つらい現場には行かない、きつい仕事はできないということでは、誰一人としてリーダーに従わないのではないか。
リーダーに必要な三つの能力「現場力」「戦略力」「変人力」
現場力とは、現場の創意を最大限に引き出す力。
戦略力とは、人と組織を正しい方向に導く力。
変人力とは、それら二つの能力を根底から支える力、すなわち変革を猛烈な勢いでドライブする力。
経営者が簡単に頭を -
Posted by ブクログ
ネタバレパナソニック入社後にボスコンやダイエー、マイクロソフトを経てパナソニックコネクトに出戻りしてきた樋口さんの書籍。リーダーに必要なのはとくに日本においてはEQであり、この人のために頑張ろうといかに思ってもらえるかが重要。ビジネスでいけばポートフォリオマネジメントによる選択と集中。過去の偉大な遺産であっても現在収益を伴わないのであれば痛みを伴っても整理していく、その際、それに携わってきた人たちとは丁寧に接することが肝要。組織風土を変えていくためにフリーアドレス、社長室や役員室、役員専用会議室、部長以上の良い椅子などの撤廃。ビジネスカジュアル導入など古き良き日本を排除していった。これも、一定以上の反