樋口泰行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
友人から勧められて読んだ.樋口泰行さんの会社生活を振り返っての自伝.すごい経歴の持ち主だと思うが,平易な文章でつづられており非常に読みやすい.人柄が文体から色濃く感じられる.同じ企業出身ということから根底に持っている価値観が似通ったところがあるのか,シンパシーを感じながら読み進められた.
キャリアアップしていくにつれて発揮するスキルのレベル感も変わってくるが,ビジネスに取り組む姿勢には一貫性がある.転職はあまり考えていないが,身につけていきたいスキルや考え方が似ているところもあり,今後のキャリアビジョンを描く上でプラスになった.
個人的に参考になったのは以下.
・事業全体を俯瞰する視点の大切さ
・MBA留学先の比較
・ハーバードビジネススクールでのスクールライフ
・コンサル会社の実態
・外部コンサルタントと社内の立場の違い
汗をかかずして成長はないと改めて感じた.さて,がんばるか! -
Posted by ブクログ
読んで良かったです。この本では著者のスコープ(視野)の広がりが読み手としても実感できます。
MBA取得の話はとても感動しました。MBA取得の流れも細かく書いてありながら、著者の取得までの苦しみ、特に英語が聞き取れないことに対する苦しみが伝わってきました。留学するまでの厳しい審査や授業の厳しいシステムを知ることができただけでもこの本を読んだ価値がありました。MBA取得がここまで難しいことを初めて知りました。
その他にも戦略的コンサルタントの仕事の業務も少し分かり、著者が倒れるほどしんどいものであること、海外だからか3年で辞める風習があるなども知りました。
著者は努力の塊であり、数々の困難を乗り越えてきたことが分かりました。そしてその困難を乗り越えるときの心構えや、考え方など見習うべき点は非常に多かったです。 -
Posted by ブクログ
元ダイエー社長であった著者がダイエー再生に携わった約1年半の月日の中で自らの「リーダーシップ論」を確立し、それについて語っている。
実際に破綻した企業を再生するにあたって、モチベーションの低下した社員たちに生気を戻すためには世間一般で言われる「リーダーシップ論」は通用せず、それとは異なる「真のリーダーシップ」が必要であるということが説明されている。
それは、限られた時間の中で迅速に、一つ一つの問題を正しく解決するべく、猛烈な勢いで変革を行うために経営者がコミットメントしていくということであり、「時間」の観点以外は通常時に求められるリーダーシップと遜色ないということが本書の論旨である。
ファンドが介入し高いリターンを目論むことが多い日本の(世界中どこでも?)企業再生において最大の敵である「時間」に対してナーバスでいなければならないこと、そして現場主義を重視せざるを得ない小売業の復活のためのエッセンスが知れたことで非常に意味のある読書ができた。 -
Posted by ブクログ
[○09/01/03完読]2009年の初完読書になった。新幹線の中や帰省先で読んだ。書籍としては若干のマンネリ感もあるけど、うわべのリーダ論ではなく根本的な所が語られていると感じた。情熱的で、やはり立派な人だ。現場力には感銘を覚える。一見するとクールな人間にみえていたけど、まったく逆だと思った。このような社長は社員にも良い影響を与える気がします。この方の他の本はまた読みます。日本のソフトウェア業界やそこで働く社員に対してはどのように感じているのだろうか?IT業界に戻ってきたようなのでその辺りの考えを聞いてみたい。腹落ちという言葉を本書を通じて知ることができた。「修(習)破離」についても触れていた。「T字型人間を目指せ」と書かれていたがこれが目下の私の目指したいことろかもしれない。
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Posted by ブクログ
ダイエー再生のために社長就任。熱いリーダーシップ論が結構好きです。
※抜粋
どうすればできるかを考えるよりも、できない理由を探し始める。
失礼な言い方になるが、失敗が続いたために「負け癖」が染み付いていたのではないだろうか。
つらい現場には行かない、きつい仕事はできないということでは、誰一人としてリーダーに従わないのではないか。
リーダーに必要な三つの能力「現場力」「戦略力」「変人力」
現場力とは、現場の創意を最大限に引き出す力。
戦略力とは、人と組織を正しい方向に導く力。
変人力とは、それら二つの能力を根底から支える力、すなわち変革を猛烈な勢いでドライブする力。
経営者が簡単に頭を下げてはいけない、自分を落としてはいけないと言う人もいるが、
恥も外聞もへったくれもなかった。自分の気持ちをストレートに伝える以外に、
彼らに納得してもらう手立てが見つからなかったのである。
人生をどれだけ見通せるかは、その人生経験の厚みと長さによって決まる
様々な仕事を経験し、様々な人たちと接することで、多面的な価値観が身につくようになる。
プレッシャーを乗り越えた経験が、その人の胆力を鍛える。
それらの積み重ねがすべて戦略の糧となる。
修破離
ともかく習いたての頃は師匠の教えを徹底的に吸収して型を覚える。
やがてその型を破り、さらに修行を積んで自分独自の型を創り上げていく。
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Posted by ブクログ
著者の樋口氏は1957年兵庫県生まれ。
80年大阪大学工学部電子工学科卒業。
2003年日本HP代表取締役社長就任。
2005年ダイエー代表取締役社長就任。
2007年3月マイクロソフト代表執行役兼COO就任。
この「変人力」は樋口氏がダイエー再生に挑んだ499日間をつぶさに振り返りながら、企業再生の現場でつかみとったリーダーシップ論を展開する。
「変人力」とはもちろん「変な人」のことではない。
揺るぎない軸を持って社内の固定観念を打ち破る力、サムライにも似た気概で修羅場をくぐり抜ける力、熱き言葉で信念を伝え続ける力を総称して「変人力」としている。
いわば変革を導く人の力が「変人力」なのである。
大企業病に蝕まれ、従業員の士気が大きく低下している再生会社のダイエー社長に就任後、稀有なリーダーシップにより見事立ち直らせた手腕は大いに見習うべきである。
これからの時代に求められる変革型、チェンジリーダーとは何かを知り、学ぶためのお薦めの一冊だ。
本書のポイントは以下のとおり。
・再生に求められるリーダーシップは、平時のリーダーシップとは明らかに異なる。調整型や改善型のリーダーシップではなく、目の前のどんな課題も突破していく変革型のリーダーシップが必要となる。
・「なぜ安定を捨てて、わざわざ火中の栗を拾いに行くのだろう?」と疑問を感じることが多かった。しかし、今ならその理由が何となくわかる気がする。それは、敬さんを超えた、誰かのために貢献したいという純粋な使命感だろう。
・これからのリーダーやマネージャーには少なくとも三つの能力が必要だと私は考えている。その能力とは「現場力」「戦略力」「変人力」である。
・現場力とは、現場の創意を最大限に引き出す力。戦略力とは、人と組織を正し方向に導く力。そして変人力とは、それら二つの能力を根底から支える力、すなわち変革を猛烈な勢いでドライブする力である。
・言うまでもなく、企業の売り上げを稼いでいるのは現場である。
・経営トップからパート社員に至るまで、企業で働くすべての人々は顧客志向を備えなければならない。
・現場主義の出発点となり、同時に背骨ともなるのが、顧客志向である。
・マニュアルはやはり大切には違いないが、それ以上に大切なのは、現場の社員がその基本動作の意味をどれだけ腹落ちできるか、それが組織の文化としてDNAとして刻み込まれるかにあるのだと思う。
・ビジネスにおいて「戦略」という言葉は実に幅広い意味で使われているが、一言でいえば、「ある目標をどうやって達成するか」である。
・戦略力を鍛えるために何より重要なのは、リーダ-自身が現実のビジネスにどれだけ真剣に向き合ってきたか、どれだけ格闘してきたかにある。
・自社を取り巻く環境をどれだけマクロに捉え、社内の経営資源を考慮した上で、自社ならではの適切な戦略が俊敏に打てるか。それしだいで戦略の有効性が大きく左右される。
・社員一人一人にその戦略を納得してもらい、その戦略に向かって自発的に行動を起こしてもらうことである。
・修羅場のリーダーには、オペレーションの能力以上にエモーショナルな能力が必要だということである。すなわち、周囲が何を言おうとも自分の信念を貫き通す力、底知れない執念で変革をやり遂げる力。
・変人力の二つの資質
第一の資質「ぶれない軸を持つ」
第二の資質「異様なほどの実行力を持つ」
・営業、財務、経営企画といった一つの領域に精通しているだけでなく、それ以外の様々な領域の知識も広く身に付けている必要がある。言わば「T字型」の人材であることが、チェンジ・リーダーには求められている。