樋口泰行のレビュー一覧
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『パナソニック覚醒』樋口社長
【購読動機】
樋口社長は、パナソニック出身です。
ダイエー、マイクロソフトなど多くの経営をされた上でパナソニックに戻る異色の経歴の持ち主です。
①なぜ、戻ったのか?何を志したのか?
②戻ったあとの経営戦略と実行とは何か?
これを知りたかったからです。
【本書の内容】
1.出戻り
樋口社長は当初戻る意思は無しでした。
しかし、当時の経営陣からの問いかけと期待の意図を理解して戻ります。
2.ビックピクチャー
樋口さんがパナソニックコネクト社の社長に就任して行ったこと、それがビックピクチャーです。
ビックピクチャーとは、パナソニックコネクト社の旗印です。
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Posted by ブクログ
松下電器の技術者からスタートし、いくつもの転職を重ね日本マイクロソフト会長という経験があるからこそ見えてきたものを読者に伝えてくれる。
当時は転職=ネガティブなイメージが強かったはずだが、現在容認されつつあるように、自分のキャリアを磨くために転職する。ということを積極的におこなっていた。
経歴を見ると、エリート中のエリートのような人物であるが、単純な天才でなく努力する天才だということが本書から読み取れる。
「決して現状に満足しない姿勢」「企業のポリシーや理念を尊敬し、自分に落とし込む」「リーダーとしてブレない軸」など、仕事で成功するための肝心なキーワードを教えてくれる。
転職に悩む人、これ -
Posted by ブクログ
パナソニックの技術者を出発点として、MBA取得後に外資系やコンサルティング会社、IT企業を経て、最近パナソニックの子会社の社長に戻られた。
そんな経緯を知りたくて読みたくて、パナソニックに戻る以前の時点までの内容だが、面白かった。
バリバリの理系の技術者の人が、経営者になるまでのたくさんの苦労談が参考になる。
いわく。
社長の仕事は皿回しのようなもの。
両手に数えきれないほどの皿を回し続ける。
1つの皿に固執すると、別の皿が落としてしまうので、すべての皿の動きを眺めながらバランスよく皿を回していく。
様々なタイプの人と上手に付き合うには何よりも経験がモノを言う。
そのためには、各タイプ -
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社員からトップが見える会社というのは、一体感が生まれ、社員のモチベーションアップにも繋がる。
私が以前所属していた職場では事業部長が遠い存在で、数ヶ月に一回行われる合同朝会等でお顔を拝見することがあっても、拠点が離れているためにスクリーン越しとなり、資料のプレゼンになるとお顔は見えなくなる。いつもどのようなことを考えておられるのか、どのような仕事をしておられるのか全く分からなかった。ただ、決してそのことが自分の仕事に悪影響を及ぼしていたわけではない。
その後、職場異動を経験し、新しい職場では、事業部長のスケジュールが全体に公開されていたり、一部の会議では、事業部長を含む経営幹部だけでなく、一 -
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日本人で有名な経営者と言えば、ソフトバンクの孫正義さんや、ファーストリテイリングの柳井正さんあたりになるのだろうか。
本書を書かれた樋口泰行さんは、前述の方々のような派手さはないが、如何にも日本人らしくコツコツと努力を積み重ね、トップまで上り詰めた日本有数の経営者のお一人だと思う。著書からも、その実直なお人柄がよく表れている。また、ご自身もまだまだ成長しなければならないと感じておられるところに、世間一般の会社員からも親近感がわくように感じられる。
しかし、やはりそんじょそこらの人とはキャリアが大きくかけ離れている。驚くべきは、30代後半からの数々の外資系企業でのご活躍である。お人柄は至って純 -
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日本HPからダイエーの社長に転身。最近はマイクロソフトのCOOになった著者。前作の『愚直論』に引き続き読んでみた。
変革を必要とされる企業では強力なリーダーシップを発揮し、人からおかしいと思われたり孤立したり(ここが「変人力」というタイトルの所以)しても己の信じる道を突き進むという資質が必要であるというのが著者の考えで、まさにそれは変革すべきダイエーの経営で必要な資質であった。
今までの日本企業は調整能力に長けた経営者が重視される傾向にあった。現代におけるグローバル競争、マーケットの急激な変化、経営戦略におけるM&Aやアライアンスの活用という企業経営のスピード感の上昇を考えるとどの