樋口泰行のレビュー一覧
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著者は、ボスコン出身でHPの元日本社長であり、ダイエー復活劇を一番最初から
支えた人です。現在は、マイクロソフトの執行役員。本書は、そのダイエー復活の
過程で著者が得た「リーダーシップとは何か」について、記されたものになっています。
内容は、人を動かすには、熱い思いしかない。その思いにプラスして、現場を大切にする
現場力、現場を軸にしつつマクロ的な戦略力、そのためのキャリアプランを大切にしろ。
最後の三つ目として、「軸がぶれない」「超実行力」の二点を兼ねた変人力が大切だ。
この3つが次世代リーダーシップである。
いかがでしょうか?さすがコンサル出身、三つにまとめてきましたね。ただ、これ以 -
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開始:20071214、完了:20071214
元ダイエー社長(現マイクロソフトジャパン
CEO)の樋口泰行氏の2冊目の著書。ダイエーのおける499日を詳細に綴った内容。直近の出来事、そして身近な企業の内容ということもあり、とても価値があるものだといえる。スポンサーに対する恨み節もあり、ダイエーの惨状もありのままに書いており、本当に正直に書いたものだということがよくわかる。そして、読んでいて涙が出てきた。たぶん自分は企業再生に携わりたい、ということが自己認識できた。以下メモ。「チェンジリーダーの資質はサラリーマン的な働き方をしている間は身につかない」「組織の内側に身をおくと昨日の風景も今日の -
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ネタバレ帯:プロ経営者の成り方は置かれた環境で努力し、挑戦すること!
要約:
樋口さんの信念は「どんなに厳しい環境でも、必死に努力して自分の存在価値を示せば、次のステップが見えてくる。」
1、T型人間になれ
キャリアは強みとなる領域の深掘りと幅広い知識や人脈が大事
*人脈づくりはリードホフマンのスタートアップ!へ
長く存在する会社は社員全員が共感できる思い、社会から認められる企業でありたいという思いが組織の風土として根付いているかどうか。
ビジョン、ミッションの明確さ
HPウェイ 良き市民たれ、人間と社会に貢献する
パナ 社員一商人なり 事業は顧客がいて初めて成立するものであり、全ての社員の全て -
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パナソニックで取り組んだ企業改革の経緯をまとめた本。カルチャー&マインド改革、ビジネスモデル改革、事業立地改革の3つの改革に並行して取り組むことで、実際に高い収益性を実現できている。
カルチャー&マインド改革については、社内外から改革の効果を認める声が多く聞こえており、大いに参考になると思う。よく新入社員に対して組織に新しい風を吹き込んでくれることを期待するといった言葉を目にするが、全くもって無責任な丸投げとしか思えない。やはり経営トップの継続的なコミットが必須であると思う。外部から新しい血を入れることにも取り組んでいるが、大きなハレーションを起こさずに従業員のマインドセッ -
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ネタバレ樋口氏の人生を振り返りつつ、経営について考える、熱い良著。
示唆多し。
メモ
・自分の大切な時間と人生を注いでいる仕事が自分にとって満たされたものにならない限り再生もない。マネジメントの根幹は従業員の生きがいをいかに創造するかにある。
・大規模な設備投資を必要とする産業や業態ではビジネスモデル崩壊時同業と合掌連合して再編するしかない。
・外資系企業の日本法人では日本的なウェットな関係性とアメリカナイズされたタフネゴシエイトと両方が必要になる。
・マネージャーはルーターのようなもの。
遅延するかすぐつながるか。
・上司の立場では失敗を恐れるなと発破をかけるならば、自分も絡んで連帯責任と言い切る -
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研修で企業訪問をすることになったため、事前学習のために購入。経歴は、阪大工学部→パナソニック(溶接機→サーバー→MBA(ハーバード)→映画)→BCG→アップル→コンパック、HP(事業統合)→ダイエー→マイクロソフト→パナソニック。HP時代から社長を務め、複数の企業で事業再生を牽引してきた。本書執筆時点ではマイクロソフトの会長。華々しい経歴の割に、目の前の目標を一つ一つ達成していく愚直な姿が共感できる。
本書のメインテーマは、事業の変革を牽引する「プロ経営者」について、事業変革の方法や経営者の要件を深堀している。叩き上げやオーナー経営者とは、良し悪しではなく役割の違いであることに注意したい。 -
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36ページ
他社との協業の状況、他者へのインパクト、他部門への協力などいずれも1口ですぱっと表現したり評価しにくいものだが、難しさはあってもそのような評価を確立していこうとしている
41ページ
若い人にとって魅力的な職場でなくてはならないし、若い人に対して民主的な職場にならなくてはならない
54ページ
今求められているのはマクロでもミクロでも構造的に起きている変化に対応するための基礎的なリテラシーとしてのリーダー論であり、誰もが共有して自身の資質として身に付けなければならないリーダー論だからだ。
ここの従業員が変革のリーダーとしての自覚と資質を備えて環境の変化に向かい合わなければ、個人にも -
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自分自身、34がはじめての転職。
もがけ、もがいて、経験をつめ。
幅広い人と、幅広い仕事を。それが将来につながる。
t字型(強み領域の深掘りと、広い人脈や知識)で成長する。
ダイバーシティアンドインクルージョン。価値創造へつながる。変化への対応でもある。
素と演技が半分半分。素とは自身の好奇心ままにうごくこと。メッセージを浸透させるために、意識的なコミュニケーションがひつよう。
完全なる自由裁量のないなかで、社員にどのような夢を与え、実績を創造するか。
社員にめざすべき状態と、そのための具体的な仕事を用意して、リーダーとしての姿を見せながら一緒に実現する
プライオリティを考えろ。経営者 -
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◎転職をすることが重要なのではない。
きちんとスキルを身につけ、多様な経験を積んで、1つの閉じた世界だけでなく、普遍的に周囲から評価される「市場価値」を高めることが大切なのだ。
◎実は本当に危機だと思っていない経営者たち。
経営者も社員も、「長い間、自分で考えることをやめていた。考えずに済んでいた。」
そのために変革が難しい状況に日本の会社は陥っている。
それほど、高度成長期からの成功体験は強烈だったのだ。
滅私奉公・長時間労働・年功序列・終身雇用という”生態系(エコシステム)”から抜け出せない。
こうして、ある特定の生態系でずっと生きてくると、別の生態系が存在することすらなかなか理解でき -
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ネタバレ過去のお高く止まっていて馴染みにくい印象のあったマイクロソフトから、現在の馴染みやすい雰囲気のマイクロソフトに変革するに至ったのは、樋口さんの影響なのではと考え手にとった書籍。
ダイエー社長時代の再建からコンパック社長時代のHPとの合併、日本マイクロソフト社長時代までの実体験が記されている。
樋口さんは社長という職位にありながら現場や現場の社員を第一に考える現場主義者であり、またそのような方としっかりと会話や議論などのコミュニケーションを行う。結局はたらいているのはヒトであるため、そのヒトにフォーカスする必要があるという。そのため、それらのヒトを先頭に立って導けるようにビジョンを示して実行し、 -
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元マイクロソフト社長の樋口さんが、HP社長時代に描いた本。もともとエンジニアだったという話をNewsPicksで興味を持って読んだ。MBA取得、コンサル経験という経歴から、社員6000人の社長になる直前まで、Compaqのコンシュマー向けパソコンの部門長(部下30人くらいで)、OEM先の生産管理表を一緒に作るなど、開発・マーケティング・営業まで全てを見るスタイルでやっていて、役職よりも、現場や自分でプロジェクトをドライブすることにやりがいを感じていたらしい。留学先、コンサル時代、Apple時代、自分で決めたことを徹底的にやりぬいた話から、ハードワークする事のすごさと価値が伝わる。理屈抜きに実行