江崎貴裕のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
データ分析の良し悪しのほとんどはデータを取る前に決まっています。
「Garbage in, garbage out」
と本書には記されていますが,本書はその前提をおいたうえで,良質なデータから最大の情報を取るための基本的姿勢を伝えてくれます。
データを取っただけで最大の情報が手に入れられるわけもなく,どういう視点で分析すればいいのか,どういう視点で読み解けばいいのか,データ分析における「はじまり」から「おわり」までを丁寧に教えてくれます。
データの解釈は日々行なっているわたしですが,改めて大切なことに気づけたり,「そういう視点で考えることもできるのか」と新たな発見があったり,入門書でありながら(入門書であるがゆえに?)濃い情報を頂きました。
HARKingやp-hackingなどにも触れています。
本書だけを読んで「データ分析」「データ解釈」をすぐはじめられるわけではありませんが,「データ分析をしたことがあるけど,実はその基本を体系的に学んだことはない」場合や,「データ分析において注意すべき点は何か」などデータ分析を始めようとしている場合においては,かなりの味方になってくれる本であると思いました。
関連書として『データ分析のための数理モデル入門』もありますので,そちらも読んでみたいと思います。 -
Posted by ブクログ
世界はルールに溢れている。
憲法や法律だけでなく、ビジネスの戦略、制約条件などのルールと罰則、チーム働くうえでの決まりごと、家族内の暗黙のルール......
ルールに縛られ・助けられ、作り出しながら生きてるのでルール作りについて学ぶために読んだ。
以下学んだこと↓
・「何らかの目的を達成するために設定された、従わなければならない行動の制約を与えるもの」がルール
・ルールの4つの階層:ルールそのもの。個人。集団。環境。この全ての階層における事態を予測しないと失敗したルールになる。
・ルールが機能するための最低条件:目的が設定されている。効果のある介入方法になっている。ルールと目的達成までのロジックが成立している。ルールが持続的に運用、遵守されている。
・ルールは目的達成のための手段。ルールを守ることや作ることが目的になることはない。
・インセンティブも罰もどちらも逆効果や無視できない副次効果を生むことがある。
・ルールが目的になると数字に踊らされる。
・個人と集団は別物。personはpersonsではなくpeople.
・そもそもルールの前提や環境が外部環境の変化で変わることがある。
・ルールを遵守することにはコストが発生する。
・ルールがないことも、ありすぎることも目的達成を阻害する。
・絶対的に不変なルールは作ってはならぬ。フィードバックループが回り、ルール見直しが必ず入るようなルール設計をせよ。
-
Posted by ブクログ
ネタバレうまくいかなかった規制やルールを集めて考察した本。
内容的には社会科学系の話が多く、たぶん、ほとんど再現性がない話だろうし考察も正しくないものが多いんじゃないかとは思うがたくさんの例を集めており、眺めるだけでも楽しかった。個人的にはコブラの話がよかった。
デザインが素晴らしく、挿絵の威力を思い知らされた一冊でもあった。流行のフラットイラストレーションですごく理解が進むような気になった。
・植民地時代のインドで、コブラによる被害を減らすためにコブラ駆除を目的としてコブラの死骸を買い取るようにしたところ、コブラを飼育して繁殖させる人が多くなった。飼育の途中で逃げ出すコブラも多く、かえってコブラが増えてしまった