阿部誠のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
佐藤雅彦さんの『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』を読んで以来の行動経済学の本。この分野は面白いぞ、とは思っていましたが、またまた楽しい本を読むことができました。
伝統的な経済学は人が合理的に行動することを前提にして考えているのに対し、行動心理学は非合理的な行動をしてしまう実際の人間の行動を元に理論を形成する新しい学問分野です。心理学と経済学のハイブリッドでもあります。
この本では「ヒューリスティック」なんて難しい言葉を使っていますが、楽しい挿絵と一緒に読めばわかる、ちゃんと読んでしまう構成になっています。(もしかして、この本も行動経済学に基づいて構成されている!?)
その通り、と思った -
Posted by ブクログ
25.08.07
flierにて要約を読んだ。
物を購入する際、自分で選択して行動しているように思っていても消費者心理など人間の特性ある行動を元に手のひらで転がされていることがよくわかる。人間は合理的に考えることができる生き物なのになぜ非合理的な行動をとってしまうことがあるのかちゃっぴーにきいてみたところ、脳のシステムには直感的で感情的な判断をするシステム1(ファスト)と論理的で合理的なシステム2(スロー)の2つがありどちらも連動して働いているもののシステム2はエネルギーを使うため普段の選択ではシステム1を無意識的に使っているとのこと。自分にとって重要な選択だと感じるときはじっくりよく考えるチ -
Posted by ブクログ
行動経済学は新しい学問のため、分野がバラバラに存在する学問であると聞いたことがあります。
本書は途中で数式も出てきて私のスキルでは理解できない部分が多でしたが、利己的な人間と非利己的な人間を軸に、目の前の利益と数年後の利益といった時間的な流れの人の行動や割引率の話は、今まで知った知識と絡めて改めて面白いなと感じました。
一方で他人を気に掛ける社会的選好の話は経済的な活動に組み込みにくいとも感じるたり。
マーケティングの分野以外にも、マリッジブルーや投資家の心理など興味深く読むことができました。
SNSなど含めてAIにより一層、この分野なども伝統的な経済学を書き換えていく程に発展していくので