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従来の経済学では理論構築の前提として、人は、「超合理的にふるまう」、「超自制的にふるまう」、「超利己的にふるまう」、という「ホモエコノミカス=経済人」を仮定しています。しかしながら、実際の人間は必ずしも超合理的ではなく、ほどよく合理的で、ほどよく自制的で、ほどよく利己的な存在です。従来の経済学で見落とされていた生身の人間行動を心理学で解き明かし、伝統的な経済理論を拡張することによって新たな知見を見出そうというのが「行動経済学」です。
本書は4部で構成されています。
第1部では、行動経済学の基本的な考え方を説明するとともに、超合理的、超自制的、超利己的なホモエコノミカスが、現実の人の行動とどのように違うのかを、様々な例を用いて紹介します。
残りの3部は、学問としての行動経済学の潮流である(1)現象の描写、(2)メカニズムの説明と理論、(3)実社会への適用、にそれぞれ対応しています。
Posted by ブクログ 2024年03月03日
行動経済学は新しい学問のため、分野がバラバラに存在する学問であると聞いたことがあります。
本書は途中で数式も出てきて私のスキルでは理解できない部分が多でしたが、利己的な人間と非利己的な人間を軸に、目の前の利益と数年後の利益といった時間的な流れの人の行動や割引率の話は、今まで知った知識と絡めて改めて...続きを読む
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