エアーダイブのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
マンガなので情報量は薄いですが、大きく2つのテーマ(入力チェックとロック)しか取り上げていないので、その部分の知識がピンポイントで必要な人間にとっては十分な情報量です。こういうマンガ形式は広くやろうとすると薄くせざるを得ないので、テーマを極狭にして専門的な内容かつマンガでわかりやすくしている点ですごく良かったです。
・業務トランザクションとDBトランザクションを意識した排他制御
・楽観ロックと悲観ロック、行ロックの組み合わせ
・オンライン処理とバッチ処理の組み合わせ
上記を意識した設計とそれぞれの問題がわかりやすく、実務で謎のロックが起こる際の原因箇所の想定、ロックのテストをするときのポイントがつかめて助かりました。
求めていた部分ドンピシャ -
Posted by ブクログ
エラー制御はどのようなエラーがあるかや、エラー発生時のエラーメッセージ、画面でのユーザーの誘導方法を体系的に押さえられた。
また、排他制御についても、体系的に抑えられた。OLとBTがぶつかるケースが現状あまりないが、要件として今後あがることは想定されるので、押さえられてよかった。
【エラー】
◆エラー制御
・単項目
・複数項目間
・業務チェック(DBや、外部システムとの整合性)
・その他(認証、タイムアウトなど)
◆エラーメッセージ内容
・何が起こったかだけではなく、何をすべきか(解決策)をメッセージに簡潔に詰める。
◆エラーメッセージ箇所
・ポップアップ(エラーを見ながら入力不可なのに注意)
・メッセージエリア(エラー箇所がわからないことや、メッセージが見えなくなることに注意)
・項目の横(項目が見えなくなる、レイアウト崩れに注意)
◆エラー後の誘導
・再入力させる(単項目とかはこれ)
・ある画面からやり直しさせる(タイムアウトとかはこれ)
・システムエラー画面を表示して問合せさせる(OOMとかはこれ)
【排他】
◆楽観ロック
・バージョン列やタイムスタンプ列の値の違いがあった場合に更新不可とする
・バージョン列を設けるのがおすすめ
・更新実行時に検知するので、あまり更新が発生しない場合に使用する
◆悲観ロック
・ロック状態列やロックテーブルを設けて、ロック中の場合に更新不可とする
・更新実行前に検知するので、更新が多発する場合に使用する
◆DBの行ロック
・SELECT FOR UPDATEのこと
ロックのときは必ず使う
・楽観ロック、悲観ロックどちらでも使う
※楽観ロックでは、バージョンの突き合わせ時
※悲観ロックでは、ロック状態確認時
◆ロックで気をつけること
・1テーブルにロックの種類が混在すると、整合性を取れなくなるケースが出るので、テーブルごとに使用するロックの種類は1つにする。(そういう論理テーブル設計をする)
・排他の期間は短ければ短いほどよい。
※楽観ロックだと、期間が長いほど更新失敗のケースが増える
※悲観ロックだと、期間が長いほどはなから更新できないケースが増える -
Posted by ブクログ
OracleやSQLを使っている人はもちろん、私のような別のシステムでデータベースを設計構築している人も抽象化して読めばかなり参考になる。NRIの画面設計やデータベース設計のポイントが詰まっている、しかも分かりやすくまとめてあると考えると、とてつもなくコスパがいい。
中身は、アプリで問題発生→解決方法の解説というかなり実践的な内容。マンガや図が多く視覚的に理解できるので、最後まで難なく読める。
情報システムに配属されたばかりの頃購入したが、使用するのが対象システムでなかった上に当時は抽象化できるほどのシステムの知識もなくあまりよく分からなかった。しかし、今はこの本を参考にして設計するイメージがかなり持てるようになり、あの頃何も分からないなりにも買っておいてよかったなと思っている。 -
Posted by ブクログ
コミックというと娯楽物というイメージがあり、実際に楽しむための読み物でもある。子どもの頃は「漫画番長」を自称するほど漫画やコミックが好きだったが、昭和40年代に少年時代を過ごした私にとっては漫画やコミックは「買う」のではなく「借りる」というのが一般的だった。
今でも見かけなくなったが、当時は私が生まれ育った九州の田舎にも「貸本屋」があって、子どものお小遣いでも借りられる値段で漫画や雑誌や小説が貸し出されていた。「貸本」の歴史は古くて今から300年以上前の江戸時代中期から始まったが、昭和40年代にはすでに激減しつつあったということなので、貸本屋に通ったのは私の世代が最後なのかもしれない。
昔の大人は(今でもそうかもしれないが)、つまらない出来事や可笑しい出来事を指して「まるで漫画だね」と言っていた。私が働き始めた昭和50年代後半は職場でもそういった言い方を上司や先輩方がしていたが、漫画好きの私はその言葉を聞くたびに少々カチンと来ていたことを思い出す。
「漫画がくだらないものの代名詞のようじゃないか」と一人憤慨したりしていたが、今でもその感覚は変わらない。漫画はけっしてくだらないものでない。
文字を覚える前の子ども達にとっては漫画は楽しく文字を教えてくれる媒体であり、成長してからもその年代年代でいろいろと考えさせてくれるもとでもあった。もちろん、文字どおり「くだらない漫画」はいくつもあったが、同じように「くだらない小説」もあるのだから一概に漫画だから内容が無いと思ってしまうのは早計だ。
今回読んだコミック「義男の空」は、とても感動的な内容だった。コミックという形をとっているからこそ伝わる感動があるということを、このコミックは教えてくれると思う。
北海道に実在する医師をモデルとしたこのコミックは、子を思う親の気持ちや、親を思う子の気持ちというものが表現されていて、読み進めるうちに目頭が熱くなってくる部分もある。
実在の人物をモデルとした作品の中には派手な展開や力みすぎた表現のものも時々見かけるが、この作品はある意味では淡々と事実をコミックという形で表現しているため、読んでいて肩が凝らないし白けるということもない。それだけ「事実」には重みがあるということだろうと思うし、「事実を淡々と伝える」ということの大切さも感じることができた。
コミックの最後の方にはモデルとなった医師と著者との対談も掲載されていて、他のコミックとは一線を画しているような気がした。出版社は札幌にある会社だが、地方に腰を据えているだからこそこういった思い切った物語を出版できるのかもしれない。
「義男の空」は「元漫画番長」の私としては読み続けたい一冊となった。