かんざきひろのレビュー一覧
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俺妹コンビによる新作。
ところがどっこい、内容はまたもや妹もの。それだけではない、ふたりが共通の秘密を持つところ、主人公が妹を助けるために奔走するところまで、まんま俺妹である。
しかしそれでも面白いと思えるのは、やはり作者の力量、もといキャラメイクの上手さだろう。ラノベ作家、エロマンガ先生……ではなくイラストレーター、それにエルフ……ではなく天才ラノベ作家。面白い。
俺妹一巻に比べると、はじめから連載を視野に入れているためか、伏せられた謎が多く、また展開もやや冗長。あと、いくらなんでも行替えが多いよ!
それと、主人公よりも年下の作家。……これって、黒猫の末妹だったりするのかな、と思ったり。 -
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ネタバレ評価:☆4
主人公は高校生兼ラノベ作家の和泉マサムネ。
義妹の和泉紗霧は引きこもりなのだが、何やら秘密があるようで――?
『俺の妹』コンビで贈る新シリーズ!
というわけで始まったこのシリーズ。
とりあえず、伏見先生に何でこんなタイトルにしたんですかと小一時間問い詰めたい(笑)
このエロマンガ先生というのは絵師である妹の紗霧のペンネームなのですが(ちなみに由来はエロマンガ島かららしい。この設定いるか?w)、本人も恥ずかしがってるんですよね。兄貴も突っ込んでるけど、何でそのペンネームにしたよww
登場人物は高校生作家の主人公と、その担当絵師である妹、売れっ子のライバル作家がメインですね -
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アニメ1期の10~12話の原作。アニメの原作再現度の高さは相変わらず。
この辺から桐乃がやや普通のツンデレっぽくなり、黒猫を初めとする他のヒロインもキャラが立ち、ハーレムものの色が濃くなってきますね。
発売当初は、この4巻の読者アンケートの結果で翌5巻以降のストーリーが決まる「読者投票型のルート分岐シナリオ」だったとか。
でも、そんなことをしなくても、真のヒロインは黒猫で決まり、だと思いますけれど…。
そして、真のヒロインが存在感を増すのに伴い、桐乃のウザさが際だってくるわけですが…。正直、桐乃をウザくしすぎたのがこのシリーズの最大の難点だと思うわけです。桐乃、邪魔です。
あと、この巻の -
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アニメ1期の6~8話の原作。麻奈実の家に遊びに行くエピソードとか、「麻奈実回」のためのオリジナルエピソードかと思っていたら、きっちり原作にありました。
相変わらずアニメは原作をよく再現していて、最初からアニメ化前提で書かれたように思えるぐらいです。
ただ、今回の範囲では、アニメ8話では勝手に改変されそうになった桐乃のケータイ小説は、原作では盗作されそうになっています。アニメ化に当たって「盗作」から「改変」に改変したのは、盗作が生々しすぎるという大人の事情があったのか、それとも、「アニメ化に当たって原作の内容を改変する」という構造をメタ的に持ち込みたかったのか、どちらなんでしょうか。
いずれに -
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ネタバレ京介の一人語りは読みやすく会話はテンポがよく、最後まで面白かった。だが、それでいいの!?筆者の書きたかったことは本当にこれなの!?一周して迷走して変な着地しちゃった感じ。「俺」とエロゲーマーな妹のオタクな人生相談の日々じゃなかったのかと。兄妹でガチ恋愛だなんて、そんな物語じゃなかったはずだろ。決着をつけるってそっちじゃないだろ。
桐乃は前巻でお兄ちゃん大好きって過去が明かされたから、まだいい。京介は、夏には黒猫が好きだったんだよね。それが何がどうして桐乃を好きになったの。きっかけは。妹から恋心を寄せられていることに気付いたから?だから応えたの?妹が好きだ、と叫んでいることは分かったけど、きっ -
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ネタバレ読み終わってからしばらく考えましたが、これは京介と桐乃の間にあった恋愛感情の帰結を丁寧に描き続けた作品なんだろうなと思います。
はっきり言って、作中の登場人物たちは誰も2人を祝福していません。それは彼女たちがみなオタクである前に常識の中で生きる人間だということでしょう。そしてそれは作者自身の考えでもあるのではないかと私は思っています。
それでも感情を抑えきれず、結果的にタブーを犯してしまう2人ですが、結局は2人自身も最後は両親のこと、世間のことを考えた上で別れるという決断をします。元の木阿弥じゃないかと思うかもしれませんが、2人には気持ちの切り替えどころが必要だったのでしょう。
私自身は