安堂ホセのレビュー一覧

  • DTOPIA

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    不思議な作品
    人種、臓器摘出、性差別など
    テーマが沢山ある、気がする。
    わかりやすいような、
    海底が見えないくらいの奥深さがある、
    ような… 不思議さ
    現代アートや現代音楽を聴いた時の
    不思議さに似ている

    読み終えてから、賞受賞作と知った。
    よく訳がわからないけど
    魅力がある作品だとは思う

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    2025年08月03日
  • DTOPIA

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    第172回芥川賞受賞作。
    ということで、安堂ホセ作品を初読み。

    恋愛リアリティショー『DTOPIA(デートピア)』新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。ミスユニバースを巡って10人の男たちが争う…

    のっけから過激な展開でこういう感じなのか〜と思っていたら、人種やジェンダーについてなど、話が複雑になっていく。さらに主人公と語り手の再会から物語は2人の過去に遡り、とんでもない経験を明かされつつ裏の世界の話など急速に展開して行き、着いていくのがやっとだった… いや、着いていけていないか。苦笑

    『自分にとって』『あたりまえの欲求が』『他人にとって』『暴力になるとしたら』どうする?

    暴力から暴を取って

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    2025年07月11日
  • DTOPIA

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    読書備忘録929号。
    ★★★☆。

    なるほど!と分かった気になっている自分。
    でも分かっていない。間違いなく。

    でも、まあ良いや。表面的に分かった気になれば。
    最近の芥川賞だから難解でしゃあない!

    舞台はDTOPIAと呼ばれる恋愛リアリティショーの場面。ポリネシア領タヒチ。ボラ・ボラ島で繰り広げられている。
    ミスユニバースを巡って、10人の男たちが競う。
    その中にMr.東京こと井矢汽水(いやきすい:通称キース)がいた。
    恋愛ゲームは、初日から荒れる。ミスユニバースからの提案でいきなりの性交合戦が始まったのだ。
    そして壊れ始めたゲームは、ミスユニバースが召使役の現地スタッフ、マルセルと逢瀬を

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    2025年07月08日
  • ジャクソンひとり

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    ジャクソンひとりのはずなにの
    ジャクソン何人もいて誰が誰だかわからなくなる
    それでも誰でもよくなってくる
    本のタイトルはよく聞いてたので買ってみたけどこんな内容だったとは
    ハードゲイはなんかすごい世界だなあ(多分論点は違うと思う)
    とても面白かった

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    2025年07月04日
  • ジャクソンひとり

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    面白いアイデアだけど、章の中で視点人物が前触れなく代わるのと、ラスト近くの残酷なシーン似てるついていけない

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    2025年05月21日
  • 迷彩色の男

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    小野講堂の対談に向けて。ページを繰る手が止まらず2時間ぐらいで読んでしまった。自分と他人、愛と憎悪、地上と地下、「仲間」と「恋人」、青と赤…様々な2つの言葉が並べられ、その概念同士の境界はひどく曖昧に描かれる。短い段落が淡々と繋げられながらも、映画的な視覚情報が丁寧に書き起こされた言葉の連なりには、何もかもが不確かな語り手が確かに持つニュアンスが散りばめられてはいる。が、決定的なことは霞がかっている。語り口には浮遊感をかんじることもあれば、水中に深く沈んでいくような感覚を覚えることもある…。繰り返し登場する青色の空間は、バリー・ジェンキンスの『ムーンライト』を想起するし、スリラーとしての見せ方

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    2024年10月10日
  • 迷彩色の男

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    文章なのに色彩のコントラストがすごい。
    全作みたいに主人公と被害者と加害者と無関係な人が最後にはみんな混ざって一つの感情の塊の様になってストーリーは分かりやすくはないけれどおもしろかった。
    この色彩感と独特の雰囲気は唯一無二。

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    2024年03月06日
  • 迷彩色の男

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    ちょっと難解でしたが、ヘイトクライムにとても関心があるので面白かったです。日本ではなかなか珍しい内容だと思います。新しいと思いました。

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    2024年02月03日
  • 迷彩色の男

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    170回芥川賞候補作
    安藤ホセさんの『迷彩色の男』
    ブラックミックス、ホモセクシャル、そしてヘイトクライムの事、自分がそうではないからと言って、理解出来ない事は無いと感じさせてくれる、更にそんな人々の事も理解して欲しいと訴えてくる作品だったと思います。
    共感は出来ないけど、理解する事は出来る。
    そもそも、我が国日本は、弥次さん喜多さんの物語、東海道中膝栗毛の頃より性に対して大らかな国民性なのだから・・・
    などとも思ってしまいました。

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    2024年01月06日
  • 迷彩色の男

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    自分は性的マイノリティの差別主義ではないと思っていても、誰しも心の奥底に大なり小なり色々な事に差別や偏見が隠れている。そんな自分を自覚して、認める。昭和の私はアップデートしていかないと、無自覚に人を傷つけているかも。
    乾いた文章だけど、お店の雰囲気や主人公のバレないかという焦燥感、ラストの現場が鮮やかに伝わってきた。

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    2024年01月03日
  • 迷彩色の男

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    性におけるマイノリティであること、人種におけるアイデンティティの揺らぎなど複合的な要素がセルフスティグマとなり、こんがらがっているのか。文体が読みにくく、何か引っ掛かってしまう所はあるが、現代的な語彙力で固い文体にアクセントを効かせ読ませる力がある。作中描写される
    色彩とむせかえるような匂いの中、物語に引き込まれ、現実を忘れた。読後の後味は決して良いものではないが、しばらくは残っていく痣を残したのは確かだ。

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    2023年12月27日
  • 迷彩色の男

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    モノクロの文章から暗闇に色彩が浮かび上がるようだった。セクシュアルマイノリティを題材にした小説はいくつか読んできたが、そのどれとも似つかないインパクトだった。

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    2023年12月11日
  • 迷彩色の男

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    前作も今作も芥川賞候補。今回もブラック ミックスの肌を持ち ホモセクシャルな青年が遭遇する猟奇的な事件とその顛末。読む人を限定しているような作品。 日本人の女性でノンケの私には作者の言いたいことの 十分の1もわかってあげられないのかもしれない。

    でも本が好きで、あらゆる本に興味を持っている読書人なら、彼の世界の(日本人生まれでブラックミックスの肌を持つホモセクシャルな青年の)視点や、湾曲したヘイトクライム)のニュアンスを知るには良い機会となる作品だと思う。R指定のような内容だが、淡々とした筆致に救われる。

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    2023年12月08日
  • 迷彩色の男

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    何を伝えたいのかよくわからなかった。
    虚しさなのか、悲しみなのか
    怒りなのか、憤りなのか…
    表現がくどくて難しすぎたけど
    でも、最後まで
    読ませてしまう力みたいなものは感じた。

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    2023年11月26日
  • 迷彩色の男

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    著者の前作「ジャクソンひとり」のときのような読んでいる間の爽快感はないが、世界を知らない自分にとって、新しい世界を垣間見れたような気分。

    クルージングスポットで、男たちが互いに品定めし、気に入れば個室でセックスする。
    そんな場所があるのだろうか。
    それが異性の組み合わせだったら卑猥と思うのに、男同士だとあまり卑猥に思わない私の感性はいかがなものか。
    主人公は肌の色が黒く、いぶきも同じく黒い。2人が一緒にいると、目をひくだろうと思う。なぜ日本人の一部の人はブラックという言葉を使うのだろう。彼らの方が目鼻立ちもはっきりしており、手脚も長く、外見的に優れていると思うのだが。

    主人公は職場では「N

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    2023年11月05日
  • 迷彩色の男

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    読んでいて文章が心地よいかと言われると難しい。感情を削いだ詩的な文が続く。良い経験だった。迷彩色の男は誰か?

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    2023年10月31日