安堂ホセのレビュー一覧

  • 迷彩色の男

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    ネタバレ

    ゲイ向けのクルージングスポットで若者が刺され重傷を負う。主人公はその若者、いぶきと知人であり肉体関係にあった。主人公は同じ場所で別の男と出会い関係を深めていくが、男は次第に他者への暴力性を顕にするようになり、主人公はいぶきを刺したのも彼であると確信を抱くようになる。後半で男が将棋倒しを扇動するシーンが怖い。NPCとあだ名される主人公が終盤の行動に踏み切ったのはいぶきのこともあるけど犯行が続くのを止めようとしたのもあるんじゃないかと思った。巻き込まれた見知らぬ男性は気の毒だけども…

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    2025年03月22日
  • 迷彩色の男

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    色が見えてくるような表現、短い文章をたたみかけるような文体が印象的でした。かっこいい。性的指向や人種のミックス。マジョリティからのレッテル貼りと、それを逆に利用している主人公。アパートの郵便受けからいつも誰かに覗かれているような感覚。視覚的な印象に残るシーンが多かったです。

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    2024年01月14日
  • 迷彩色の男

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    前作もだったけど読解が難しく何度もページを遡った。自分の読解力では難しかった。でもつまらない、自分には合わないとはならず、わかるまでもう一度読んでみようと思わせる作品だった。細部は難しくでも物語全体の雰囲気がいいのだ。

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    2023年12月31日
  • 迷彩色の男

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    強烈な作品である。トラウマのように記憶に残りそうだ。ホモセクシャルで日本人と黒人のミックスである“私”は、ゲイが集まって乱交する店で、“私”の恋人であるいぶき(日本人と黒人のミックス)と楽しんでいる。いぶきは店で客に襲われ瀕死となる。なかなか表に出せないシチュエーションであり、“私”がクローズドな世界でいぶきの復讐をするのが、暗くて湿っぽくて臭くてドロドロしている。作者の詩のような文体は綺麗なのだが、世界観を色でたとえるなら汚れた黒である。世の中の闇を描いた感じは芥川賞候補にふさわしい。

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    2023年12月21日
  • DTOPIA

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    ネタバレ

    途中から世界情勢や国際問題、犯罪、人種の話が混ざってきて、なんだかよく分からなくなった。
    最初の恋愛リアリティショーの面白さとの落差が大きい。やっぱり芥川賞作品は難しいなと感じた

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    2026年01月22日
  • DTOPIA

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    ほかの作品より読みやすかった。それが良いところかな。恋リアから話は始まるんだけど、この設定がなんか浮いてるというか、この作者の持ち味であるアイデンティティに関わってくるから大事なんだよな、と言い聞かせて読んでいた。なんかピースがバラバラな感じがしてまとまりないような気がする。

    ネタバレになるから注意だけど、若い頃に性転換して後悔する人は現実にいるから、そのリスクを伏せて記載する作品は若年層に悪影響かと思う。

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    2026年01月14日
  • DTOPIA

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    日比野コレコの『たえまない光の足し算』には、浮かぶ映像の強い印象や、詩的な表現の美しさとしての、「ずらした比喩の言葉」が多くあった。デートピアもまた、「ずらした比喩の言葉」によって文章が難しくなっているが、その性質は『たえまない光の足し算』とはかなり違っている。
    デートピアにおける「ずらした比喩の言葉」は、圧縮された思考を引き受けるために生まれたのだと考えた。

    例えば、
    「おまえは物々交換の国で暴力から暴を取るサイクルを発見したのに、うかつにも元の国のルールでまた暴を冠せられた。」
    「直球の差別発言っていうのは、当事者よりもむしろ非当事者にこそ、善意で処方されるものだと思う。」
    「地球上の殺

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    2026年01月14日
  • DTOPIA

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    恋愛リアリティーショーが題材なだけに、読後感は恋リアの終わりみたいな「二人のこれからはどうなる?」といった具合に二人の取り巻く環境はどうなるか、モヤっとした感じで終わる。
    「おまえ」という二人称の登場人物がいるから「わたし」はどこにいるのかと読み進めるとやっと途中で出てきて、二人の(おまえの?)ダークな過去が暴かれていく過程でジェンダーとか人種とかの内容に切り込んでいく。はっきりいってグロテスクなシーンがところどころあり、読み飛ばしたくなるような場面が多々あったしここまで酷い表現にしなくてもいいのでは…と思ったりしたけれど、物語のダークネスさとテーマに厚さ深さを加えてくれたのかもしれない。

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    2025年12月26日
  • DTOPIA

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    恋愛リアリティーショーのお話かと思いきや、読んでいくとテーマがたくさん出てきて複雑になってきた。でもそれも現代社会が抱えてる課題を集めた感じで興味深い。人称が「おまえ」なのでちょっと視点がわかんなくなる、、、ざあっと読んでしまったが、ゆっくり読んだほうがいいかもしれない。

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    2025年12月20日
  • DTOPIA

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    えーなんかむずい!恋リアの設定とかストーリーはめっちゃ引き込まれるんやけど、テーマが今の私にはむずすぎるかも!何回か読み直してみたい本!

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    2025年12月13日
  • DTOPIA

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    ネタバレ

    国籍、性的嗜好など、ポリコレ問題が雑多に流れてくるような小説。それぞれのテーマが1つの主張や方向性に向かって行くわけではなく、私たち読者はそれぞれについて考えたようでいて、対して考えられていない状態で情報を受け入れ、流していくことになる。まさにTikTokやXなどのSNSを見てるような感覚。
    人々にとってそれぞれ重大であるはずの問題を、1情報として処理していってしまうような現代の空気感を再現していると思った。作中の本人たちでさえ、当人の問題を他人事のようにどこか冷めて捉えている節があって、今っぽいなぁと思った。
    私たち、世界は、めちゃくちゃ問題を抱えているのに、あまりに情報が多すぎて、どこか本

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    2025年12月07日
  • DTOPIA

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    芥川賞受賞作。

    おせっくすから始まる恋愛リアリティショーとその出演者のお話(?)。

    いきなりの展開から始まり、その後また現れるグロめな過去、そしてその人や周辺の人の過去、人種やジェンダー、世界や裏世界の話についていくのがやっとでした。
    (ついていけてないかも。)

    中盤途中から、自分の中で人物の関係性がぐちゃぐちゃになり理解しづらくなってしまい、後半は流し読みのようになんとなくで読んでしまっていたかもしれません。

    再読したほうがよいかもしれない、とは思っています。

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    2025年11月29日
  • DTOPIA

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    第172回芥川賞受賞作

    ということで。

    恋愛リアリティーショー。
    一人のクイーンビーを、ミスター各国の代表が、
    奪い合う……

    途中までは意外と面白く読めたが、
    マイノリティ、多様性と
    暴力のカットインは食指気味。

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    2025年11月17日
  • DTOPIA

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    多様性や倫理観について、常識のように扱われている考え方は本当に正しいのか?と考えるきっかけにはなった。
    恋愛リアリティショーという設定に馴染めず、また話題があちこちに散る感覚があり、無知ゆえに受け取れるものが少なかったのかもしれないが、数年後に読み返したいというような意欲は湧かなかった。突然終わった印象があり、消化しきれず少しもやもやした。

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    2025年11月09日
  • 迷彩色の男

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    よくわからない!オチも自分が殺して配信したってことなのか???読解力の無さが悲しくなった。いつか再読したいな〜〜

    新宿三丁目を深夜1人で歩いていた時に恐怖を感じた感覚に近い。そこから一段階段を降りて覗いているよう感覚がする。

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    2025年11月03日
  • DTOPIA

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    オーディブルで最後まで聴きました。

    もう一度、本でも読んで、味わいたいと思います。

    二人称の使い方が面白かったです。
    恋愛ドキュメンタリーの視聴者である語り手が、出演キャストであり、幼馴染の「おまえ」を、「おまえ」と呼ぶのは、現代人にとって馴染みのある感覚で、二人称が急にしっくり感じました。

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    2025年11月03日
  • DTOPIA

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    ファンタジーかと思ったら現代のタイムリーな問題が出てきた。読み終わったときにいくつも問が生まれて変な気持ち。

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    2025年11月01日
  • DTOPIA

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    ネタバレ

    題名だけ見ると、最初「マッチング」を主題とした小説かなとも思ったが、読み初めてみると数ページまでは「女王様とマッチョ系美男子」の逆ハーレム小説かなと思ってしまった。感想が変わったのは、「キース」の幼馴染みである「モモ」が登場してから。ここからの展開でまず感じたことは、まず読み辛さ。書かれている「おまえ」が、たぶん「キース」だろうと思うが、もしかしたら「モモ」かも知れないと思ったり、或いは他の誰かなのかも知れないとも思った。また話している人、行動している人も「キース」視点なのか「モモ」視点なのか、もしかしたら「ファイヤード」かも、或いは「ダイモン」か。比較的分かり安いのは「マルセル」と「ミスユニ

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    2025年10月13日
  • DTOPIA

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    ネタバレ

    南国での恋愛リアリティーショーの進化版のような話かなと思って読んでいました。
    トラッキングシステムとか面白いなと思っていたのですがそれは全然本筋ではありませんでした。
    モモの登場あたりから(最初から語りとしては存在していたけれど実際に登場してきてから)
    全然違う話になってきて、人種の話やらLGBTQ的な話、思春期的な苦悩の話が
    入り混じってどんどんゴチャゴチャしてきて頭の中はパニックになり
    脱線のはずが脱線したまま全然戻ってこずに最終盤まで行ってしまうという何とも不思議な小説でした。

    文章中で印象に残ったフレーズ。
    「あらゆる芸術の中で最もキャンセルしづらいのは青春時代に聴いた音楽かもしれな

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    2025年10月03日
  • DTOPIA

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    …難しい。
    恋愛リアリティーショー…だよね。
    いろんな世界観がごっちゃになってしまって、読み終わるのに時間がかかってしまった。
    楽園はユートピア、その反対はデストピア。
    デートピアは…(^^)。

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    2025年09月07日