安堂ホセのレビュー一覧

  • 迷彩色の男

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    前作もだったけど読解が難しく何度もページを遡った。自分の読解力では難しかった。でもつまらない、自分には合わないとはならず、わかるまでもう一度読んでみようと思わせる作品だった。細部は難しくでも物語全体の雰囲気がいいのだ。

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    2023年12月31日
  • 迷彩色の男

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    強烈な作品である。トラウマのように記憶に残りそうだ。ホモセクシャルで日本人と黒人のミックスである“私”は、ゲイが集まって乱交する店で、“私”の恋人であるいぶき(日本人と黒人のミックス)と楽しんでいる。いぶきは店で客に襲われ瀕死となる。なかなか表に出せないシチュエーションであり、“私”がクローズドな世界でいぶきの復讐をするのが、暗くて湿っぽくて臭くてドロドロしている。作者の詩のような文体は綺麗なのだが、世界観を色でたとえるなら汚れた黒である。世の中の闇を描いた感じは芥川賞候補にふさわしい。

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    2023年12月21日
  • DTOPIA

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    芥川賞受賞作。

    おせっくすから始まる恋愛リアリティショーとその出演者のお話(?)。

    いきなりの展開から始まり、その後また現れるグロめな過去、そしてその人や周辺の人の過去、人種やジェンダー、世界や裏世界の話についていくのがやっとでした。
    (ついていけてないかも。)

    中盤途中から、自分の中で人物の関係性がぐちゃぐちゃになり理解しづらくなってしまい、後半は流し読みのようになんとなくで読んでしまっていたかもしれません。

    再読したほうがよいかもしれない、とは思っています。

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    2025年11月29日
  • DTOPIA

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    第172回芥川賞受賞作

    ということで。

    恋愛リアリティーショー。
    一人のクイーンビーを、ミスター各国の代表が、
    奪い合う……

    途中までは意外と面白く読めたが、
    マイノリティ、多様性と
    暴力のカットインは食指気味。

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    2025年11月17日
  • DTOPIA

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    多様性や倫理観について、常識のように扱われている考え方は本当に正しいのか?と考えるきっかけにはなった。
    恋愛リアリティショーという設定に馴染めず、また話題があちこちに散る感覚があり、無知ゆえに受け取れるものが少なかったのかもしれないが、数年後に読み返したいというような意欲は湧かなかった。突然終わった印象があり、消化しきれず少しもやもやした。

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    2025年11月09日
  • 迷彩色の男

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    よくわからない!オチも自分が殺して配信したってことなのか???読解力の無さが悲しくなった。いつか再読したいな〜〜

    新宿三丁目を深夜1人で歩いていた時に恐怖を感じた感覚に近い。そこから一段階段を降りて覗いているよう感覚がする。

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    2025年11月03日
  • DTOPIA

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    オーディブルで最後まで聴きました。

    もう一度、本でも読んで、味わいたいと思います。

    二人称の使い方が面白かったです。
    恋愛ドキュメンタリーの視聴者である語り手が、出演キャストであり、幼馴染の「おまえ」を、「おまえ」と呼ぶのは、現代人にとって馴染みのある感覚で、二人称が急にしっくり感じました。

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    2025年11月03日
  • DTOPIA

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    ファンタジーかと思ったら現代のタイムリーな問題が出てきた。読み終わったときにいくつも問が生まれて変な気持ち。

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    2025年11月01日
  • DTOPIA

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    ネタバレ

    題名だけ見ると、最初「マッチング」を主題とした小説かなとも思ったが、読み初めてみると数ページまでは「女王様とマッチョ系美男子」の逆ハーレム小説かなと思ってしまった。感想が変わったのは、「キース」の幼馴染みである「モモ」が登場してから。ここからの展開でまず感じたことは、まず読み辛さ。書かれている「おまえ」が、たぶん「キース」だろうと思うが、もしかしたら「モモ」かも知れないと思ったり、或いは他の誰かなのかも知れないとも思った。また話している人、行動している人も「キース」視点なのか「モモ」視点なのか、もしかしたら「ファイヤード」かも、或いは「ダイモン」か。比較的分かり安いのは「マルセル」と「ミスユニ

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    2025年10月13日
  • DTOPIA

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    ネタバレ

    南国での恋愛リアリティーショーの進化版のような話かなと思って読んでいました。
    トラッキングシステムとか面白いなと思っていたのですがそれは全然本筋ではありませんでした。
    モモの登場あたりから(最初から語りとしては存在していたけれど実際に登場してきてから)
    全然違う話になってきて、人種の話やらLGBTQ的な話、思春期的な苦悩の話が
    入り混じってどんどんゴチャゴチャしてきて頭の中はパニックになり
    脱線のはずが脱線したまま全然戻ってこずに最終盤まで行ってしまうという何とも不思議な小説でした。

    文章中で印象に残ったフレーズ。
    「あらゆる芸術の中で最もキャンセルしづらいのは青春時代に聴いた音楽かもしれな

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    2025年10月03日
  • DTOPIA

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    …難しい。
    恋愛リアリティーショー…だよね。
    いろんな世界観がごっちゃになってしまって、読み終わるのに時間がかかってしまった。
    楽園はユートピア、その反対はデストピア。
    デートピアは…(^^)。

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    2025年09月07日
  • DTOPIA

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    変わっていた本だった。どこからが本当?ってゆうかデートピアってどこ?ポリネシアのフランス領の何処かなんだろうけど、。なかなか言い回しが難しいところもあって「えっ?」ともなりつつ聞いた。

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    2025年09月06日
  • DTOPIA

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    個人的には誰の物語か分からなかった。
    ずっと読んでいる中で考えたのは、
    Mr.東京はどうやったら魅力的になるのか、どうやったら主観としての葛藤は見えるのか、ということだった。
    メタ、出来事の並びで衝撃さを出すのは流行りだと思うけど、どこか他人事に見えてしまい、ギチギチに詰め込まれている印象を持ってしまった。

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    2025年09月04日
  • DTOPIA

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    ボラボラ島 デートピア 10人の男とミスユニバース1人 恋愛サバイバル 
    使用人マルセル 黒人 密会が見つかり暴行される
    Mr.東京 が選ばれる

    人種多様化の池袋
    身体だけ時間を止めたい
    モモ(鈴木百之介)中学生 の左睾丸摘出 キース(井矢汽水くん)=おまえ
    土沢の店 水晶の中に冷凍睾丸 10万円 富豪が購入  
    大野ファイヤード純 転売ヤー 抽象図形のアニメーション アッシュソープ
    ダイモン おまえを監督する オリンピア原宿 スタジオ

    ファイヤード スタジオでダイモンからキースを紹介 キーフレーム投薬
    虐殺投資家への尋問 世話係と実行係がおまえ 電気ショック 窃盗をし抜け出す
    暗黒人種=

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    2025年08月31日
  • DTOPIA

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    序盤、これが芥川賞という内容
    ところが、中盤以降は話が別物へ、序盤はつかみだったのかな?
    エンターテインメント性はあるけれど、テーマが絞り切れていないような感じで、受賞作としてはイマイチ

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    2025年08月24日
  • DTOPIA

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    内容の難解さは自分の無知によるものが大きい。それでも読み進めてしまう力のある作品でした。ボラ·ボラ島での恋愛リアリティショーで始まった物語が再びボラ·ボラ島に戻る頃には見方が全く変わっていた。
    芥川賞って純文学ですよね?なんと言うか、攻めてる!

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    2025年08月14日
  • DTOPIA

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    南国の恋愛リアリティショーを舞台に、縮図的に搾取構造や依存関係、また回想も交えながら登場人物を取り巻く社会の不合理、特にジェンダーやエスニシティといったテーマを掘り下げていくストーリー。
    美しい南国リゾートに似つかわしくないシリアスなテーマと筆致がコントラストを放っている感じ。村上龍「限りなく透明に近いブルー」を思い出した

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    2025年08月10日
  • DTOPIA

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    作者の伝えたかったことは中盤~後半に書かれていたことに凝縮しているのかもと文量と人物への書き込みで感じたけれどそこがすごく重たいしグロデスク。多分はじめに書かれていたら途中で読むのをやめてしまったかもしれない。けれど序盤からの設定や事件への興味から最後まで読み進められた。正直、読めたけれど理解できたか分からないし人にオススメする時どこを汲み取って説明していいか分からない作品です。ただ国単位でも個人のパーソナリティ単位でも共感できたり身近に感じるところは少なからずあるかも。

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    2025年08月08日
  • DTOPIA

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    恋愛リアリティショーの皮を被ったリアリティと言うかリアル。作者の作品を読むのは初めてだったけど、この「書きたいことがあり過ぎる。だが、全て作品内で書いてやる」な心意気は好感がもてた。全てを噛み砕くことは無理だったけど、無理矢理飲み込むことはできた気がする。

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    2025年08月03日
  • DTOPIA

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    難しかった。恋愛リアリティーショーをやるのかと思ったら、その出演者のひとりMr.東京がフィーチャリングされ、彼の素性が彼に睾丸を摘出された知り合いによって語られる部分が大半を占めていた。ショーは、世界各国の男10人が 1人の女に選ばれるというもの。この10人はいわゆる「先進国」の白人ばかり。ショーの舞台フランス領ポリネシアにある島の原住民であるショーの補佐役黒人男性とその女がセックスしたというのも含めて、人種に関して何かを伝えたい話か。終盤の会話の中の、ハーフは両親、両親の国どちらの方も持つためにかわいいこどもになる、というのが印象的だ。
    拷問尋問云々は何が言いたいの?Mr.東京の異質さを示す

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    2025年08月03日