安堂ホセのレビュー一覧

  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    近未来の東京を舞台に、AIとの恋愛を“擬似体験”できる「デートピア」で繰り広げられる人間模様が描かれていて、恋愛×AI×リアリティショーというユニークな組み合わせで、恋や感情の本質に鋭く迫っています。
    テクノロジーと感情のズレや、便利さの裏で失われるリアルな関係性など、現代社会に通じる問題提起があり、SF設定ながら妙に生々しく感じました。
    また、AIの完璧さと、人間の不完全さの対比が切なくもあり、読み進めるほどに胸に迫る場面も多かったです。
    恋愛という普遍的なテーマに未来の視点を重ねる構成は今どきで、「恋とは何か」を問い直すきっかけになる一冊でした。

    0
    2026年07月22日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    物語の構成が面白かった。冒頭部のインパクト大。全部が恋リアについてだと思いきや、物語の半分ほどは実は違う。多少生々しいが、それでも重すぎずに読めてしまうのが安堂ホセだなと思った。ジャクソン1人もそんな感じだった。個人的にはジャクソン1人の方が、友情物語でもあって、好きだったかな。

    0
    2026年06月28日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    タヒチ島()のリアリティーショーという設定で、序盤は結構楽しく読んだ。
    バチェロレッテをイメージしてたけど、テラスハウスか!どっちも観たことないから詳しくはわからないが…
    汽水とモモの過去場掘られるところも最初は良かったが、ダイモンのスタジオな話などが途中からまどろっこしく感じてきて、最後まで読み切るにはだいぶマンネリから打開できていなかった気がした。
    純文学っぽく、これこれ!って感じで、アカデミー賞映画の造形というか、小ネタを色々挟んでいるのは軽妙であった。
    芥川賞の選評を読んでも概ね納得。攻めたテーマとか奇抜性は良いけど、プロットがちょっと粗雑?
    でもそういうところを踏まえても将来性を見込めば今はまだ発展途上でも受賞に値する気がした。
    この会はゲーテとダブル受賞ということで、私は両方そこまで納得してないけど、他の候補作も読んでみたいと思う。

    0
    2026年06月10日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ


    賛否両論が多いと噂の。
    肌の色や男か女かで固定概念が決まる現象に杭を打つ作品。
    今流行りの恋愛リアリティショーに絡めるのはとても現代的で全く明るくない。

    皮肉も効いてグロ要素もあり確かに挑発的な展開だったな。
    無知のまま読み進めてやっぱり不発で終わってしまい無力な自分が嫌になる、、
    そして純文学の難しさが沁みる、、

    0
    2026年06月09日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    南の国で男たちがミス・ユニバースを奪い合う恋愛番組が舞台で、物語は想像もつかない方向へ加速した。
    ミックスルーツや性別の問題、差別が形を変えて残る今の社会のリアルが突きつけられていた。
    「多様性」という言葉で綺麗にまとめられている裏側の不気味さや、アイデンティティの深い悩みが剥き出しで描写されていて、そこに勢いを感じた。
    自分の無意識な偏見に気づかされる面もあった。
    ただ、自分の中ではまだ解釈しきれない消化不良な感覚が残る本だった。

    0
    2026年04月27日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    リアリティショーを舞台とした冒頭から物語が始まり、途中から登場人物たちのマイノリティ的アングラ世界で育った生い立ちが挟まれる構成で、それぞれは独立した筋書きとして面白く読めるが、そのバックグラウンドがあるからいったい何なのか?という疑問が浮かび、話の終わり方に際しても、その意図や繋がりが自分はあまり見出せなかった。

    0
    2026年04月13日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

     芥川賞受賞作。恋愛リアリティ番組という、実際には作られて放送されている、あまり知らない部類の話を舞台にしていて、その男女を巡る色恋沙汰な話なのかと思いきや、むしろそれは単なる舞台であり、明らかにそこに登場する人物を通して、現代における人種、戦争、性、社会、世界などの捉え方に疑問を投げかける作品である。
     三人称的に文章は描かれながら、『 』の使い方で、明らかに登場人物が「話している」ように、だがそれはテレビでよく見る字幕で正しくは伝えられておらず、敢えてミスリードを誘うように多用され、このデートピアという番組が本編、追跡版などであると同様に、その一部としてしか理解させてもらえないようで、まさにモニタなどを介しているような、別世界を感じさせる。
     とは言うものの本来の恋愛リアリティの主ではないところが、実は文量的にも主であり、それは別世界でなく、明らかに今の世界への問題提起なのであろう。
     なかなかに一読しただけでは理解はできなかったというのが本当のところかな。
     この作家の他の作品も見てみるか。

    0
    2026年04月02日
  • ジャクソンひとり

    Posted by ブクログ

    最初の印象を言わせば、読みづらい、複雑すぎると思ったけど、読み続けると印象が徐々変わっていった。

    どう変わったかというと、黒人はモノリス(一体化)じゃないというテーマがアツくて、自分自身を深く刺さったのだ。

    自分はブラックミックスの人として、こんな本が売られてるのがありがたい。

    現代の世界の情勢に関して、ステレオタイプに頼りすぎると、人と人の間の距離が広がり、信頼・協力関係が崩れ、差別意識や怒りが次々と湧き上がり、社会が崩れてしまうことになると思う。

    ステレオタイプって仕方がなく人間的な現象である。

    そのような一般化された見方を真実として受け入れるかどうかは、個人の判断による。

    0
    2026年03月16日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    恋愛バラエティというのは実際テレビでもネット配信でも見かける。南の島で開かれた「デートピア」そこに参加した1人のヒロインと10人の男。それぞれ国籍も人種も別、が、黒人はいない。
    集められた島で、モモとキースは再開する。2人は10代の頃、親や国に言わせれば、加害者と被害者と呼ばれるような因縁があった。

    いわゆる社会問題と言われるような、いくつかの情勢を交えながら、途中から話が時系列に語られる。モモという人物が、一人称なのか三人称なのか、私には理解しづらいまま、過去が紹介される。

    全く別の世界の話のようでもあり、身近な話のようでもあり、読み慣れない物語に当惑しながらも、惹かれるものを感じて、何とか最後まで読み通した。結構、疲れた。

    0
    2026年03月08日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    南国のリゾート地の波際のように人種、戦争、ジェンダーと様々なトピックが満ちては引いていく。内容もリゾートの日差しのように暗いところをスカッと照らしてくれる爽快さもあれば、肌を焼くように熱く、痛くもある。そんな本だと思いました

    0
    2026年03月04日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    歯切れの悪い言葉だが、理解できそうな部分もあれば、全く理解の及ばない部分もある、自分にとっての稀有な作品であると言ってもいいかもしれない。
    デートピアという地点から物語が始まり、いくつかのポイントから物語が大きくステージ移動する。
    それでもまたデートピアに戻る。
    デートピアに始まり、デートピアに戻るということだ。
    エンタメ小説を読んでいる時には味わえない感覚だった。

    0
    2026年02月28日
  • ジャクソンひとり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    登場人物の名前以外の情報が少なくて、途中で誰が誰なのか混乱してしまったけど、ほらあなたもブラックミックスの人たちを見分けられないでしょ、と読者に突きつける目的でわざとこうしてるのだろうか?

    他にも基本的に情報量が少なくて、だからこそ客観性や諦念、軽やかさを感じた。

    パーティの最後にみんながわーって逃げるシーンが、全然爽やかな状況じゃないのに爽やかで、私には鮮やかな色がたくさん見えた。色とりどりの風船が一斉に空に放たれたみたいなイメージ。

    島本理生さんの解説の、「本来、小説とはたった一人に向けて書かれるものでもあるのだ。読書中は誰もが一人きりで、共有できない孤独と共有しなくていい自由がある。」
    という文章が刺さった。

    0
    2026年02月15日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    正直ぶっ飛びすぎてて、これが刺さる人いるの?いるとしたらどんな天才?と思ってしまう。
    確かに文章は読みやすいし、先が気になって読み進めるんだけど、あれ?今私何のどんな部分を読んでるの?と迷子になる。
    文体も内容も新しすぎて、深くまで潜れなかった。他の人のレビュー読んでみよーっと。

    0
    2026年02月07日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    【2024年下期(172回)芥川賞】
    再読したら理解度は増すか?
    比較的短編で思いのほか読みやすい。
    訴えたいことが分かるような分からないような、、

    0
    2026年01月26日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    途中から世界情勢や国際問題、犯罪、人種の話が混ざってきて、なんだかよく分からなくなった。
    最初の恋愛リアリティショーの面白さとの落差が大きい。やっぱり芥川賞作品は難しいなと感じた

    0
    2026年01月22日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    ほかの作品より読みやすかった。それが良いところかな。恋リアから話は始まるんだけど、この設定がなんか浮いてるというか、この作者の持ち味であるアイデンティティに関わってくるから大事なんだよな、と言い聞かせて読んでいた。なんかピースがバラバラな感じがしてまとまりないような気がする。

    ネタバレになるから注意だけど、若い頃に性転換して後悔する人は現実にいるから、そのリスクを伏せて記載する作品は若年層に悪影響かと思う。

    0
    2026年01月14日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    日比野コレコの『たえまない光の足し算』には、浮かぶ映像の強い印象や、詩的な表現の美しさとしての、「ずらした比喩の言葉」が多くあった。デートピアもまた、「ずらした比喩の言葉」によって文章が難しくなっているが、その性質は『たえまない光の足し算』とはかなり違っている。
    デートピアにおける「ずらした比喩の言葉」は、圧縮された思考を引き受けるために生まれたのだと考えた。

    例えば、
    「おまえは物々交換の国で暴力から暴を取るサイクルを発見したのに、うかつにも元の国のルールでまた暴を冠せられた。」
    「直球の差別発言っていうのは、当事者よりもむしろ非当事者にこそ、善意で処方されるものだと思う。」
    「地球上の殺傷現場と、ひとつづきの同じ酸素を介しているのに、自分がとうとう立ち会わなかったこと。私には場面がない。」

    筆者がある事象について経験を元に考え続けて現れた形を、そのままに文章にしたために、同じ強さでその事象に向き合っていない読み手(私)は、初読でその文を理解できないのだと思った。
    「ずらした比喩の言葉」の他にも、2つの作品の文章は少し似ているところがあるように感じたけれど、うまく言えない。読んでいて、毒入りの水を飲んでいるような感じがする。

    また、金原ひとみの『YABUNONAKA』朝井リョウの『正欲』のように、現代的な問題を多く絡めて書かれている。SNS・ジェンダー・人種・ウクライナ戦争などの問題とその世情を正確に色濃く反映し、俯瞰に俯瞰を重ねて皮肉っぽく書いている。私はそういう問題について浅い知識しかないため、読み進めながら皮肉に攻撃されないように、ぐっと力を入れて立っていなきゃいけないような緊張感があった。

    0
    2026年01月14日
  • DTOPIA

    Posted by ブクログ

    題名だけ見ると、最初「マッチング」を主題とした小説かなとも思ったが、読み初めてみると数ページまでは「女王様とマッチョ系美男子」の逆ハーレム小説かなと思ってしまった。感想が変わったのは、「キース」の幼馴染みである「モモ」が登場してから。ここからの展開でまず感じたことは、まず読み辛さ。書かれている「おまえ」が、たぶん「キース」だろうと思うが、もしかしたら「モモ」かも知れないと思ったり、或いは他の誰かなのかも知れないとも思った。また話している人、行動している人も「キース」視点なのか「モモ」視点なのか、もしかしたら「ファイヤード」かも、或いは「ダイモン」か。比較的分かり安いのは「マルセル」と「ミスユニバース」くらい。何より、この小説が何を描きたかったのだろうかさえよく分からなかった。
    まぁ、私に読解力がなかったせいだろうと思うが、芥川賞受賞作は私のような頭の悪い人間には理解出来ない作品が多いのかも知れない。特に読んでいて腹が立ったのは「親が子供に大きくなれと言うことも暴力ではないか」と言うところがあった。何を言ってやがると思った。また、ガキが一丁前に屁理屈言ってんじゃあないよと思ったところもあった。
    最後の方で文中に「そうして加害者と被害者を強制的に引き分けにするための仕組まれた子供たちが島に多く生まれた。」とある部分があり、2~3ページ後に「仕組まれてない命なんてないのかも」と言う台詞があった。確かに、親や兄弟、親戚などに、或いはクラスメートや上司、教師、警察さえにも運命を左右されることがあり、その時点で「仕組まれていない命なんてないのかも知れない」と思ってしまうかも知れない。ただ読み終わって、たぶんこの小説の登場人物はみんな「自分の命は仕組まれてない」と思っているのだろう。とそう思う。DTOPIAに仕組まれても、自分たちは抵抗出来ると思っているかも知れない。
    ただ、それさえも誰かに仕組まれた運命かも知れない。
    しかし、「キース」や「モモ」には、「仕組まれた、仕組まれてない」など関係無い自分だけの命があるように思われる。
    単なる私の浅読みによる感想だけれども。

    0
    2025年10月13日
  • ジャクソンひとり

    Posted by ブクログ

    ジャクソンひとりのはずなにの
    ジャクソン何人もいて誰が誰だかわからなくなる
    それでも誰でもよくなってくる
    本のタイトルはよく聞いてたので買ってみたけどこんな内容だったとは
    ハードゲイはなんかすごい世界だなあ(多分論点は違うと思う)
    とても面白かった

    0
    2025年07月04日
  • ジャクソンひとり

    Posted by ブクログ

    面白いアイデアだけど、章の中で視点人物が前触れなく代わるのと、ラスト近くの残酷なシーン似てるついていけない

    0
    2025年05月21日