真門浩平のレビュー一覧

  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初読みの方。学生たちが中心のミステリー短編集。殺人から些細で身近な事件までバラエティ豊かでとても読みやすかった。個人的に好きだったのは速水士郎を追いかけてかな。繊細で引っ込み思案な子と、友人思いなサッカー少年のバディがとても良かった。それ以外にもギャル探偵とかお笑い芸人とか、あまり探偵役にならなさそうな人たちがメインになっていて個人的には新しくていいなーと思った。

    0
    2025年06月18日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第7回ほんタメ文学賞大賞受賞したので読んだ。

    「街頭インタビュー」
    他人の身なりやちょっとした行動、言動から悪人だと決めつけてしまうことの愚かさに改めて気付かされたのと同時に、それが周りの人にとって無自覚な暴力になっている可能性があることを知った。
    自分もこういうところがあるので気をつけたい。

    「カエル殺し」
    夢を追い続けると現実が見えなくなって、今ある現実のありがたみを感じられなくなる経験は、自分の過去にもあったので共感できた。

    「追想の家」
    なりたい人物像にどうもがいてもなれない苦しさがあった。
    物語の内容を理解するのが少し難しかった。

    「速水士郎を追いかけて」
    この話は純粋に楽し

    0
    2025年05月19日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    読みやすく、ミステリー要素もあって楽しい。
    話ごとにメッセージが込められており、それらがとても共感できて自分には刺さった。

    0
    2024年10月26日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

     推理小説だから、逃さないぞと気合を入れて読んだのに、まさかの伏線を回収しないとは、、、綺麗にやられた感じにむしろ清々しくなる。タイトルを意識していればよかった。新しいタイプで、面白い。

    0
    2024年09月08日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    おおー!これ面白い。ざっくり言えば青春ミステリーにカテゴライズされる短編集だが、なかなか凝っている。トリックや謎解き部分も悪くないけれどそれ以外の部分が冴えわたる。トピックスをうまくストーリーにしているところが良いし、何よりどこか風刺が効いた作風がある意味どんでん返し的驚きをもたらしてくれた。お気に入りは『街頭インタビュー』→動画の炎上を鎮めよう。謎解きはささやかながらもサプライズはバッチリ。『カエル殺し』→まさか蛙化現象を取り上げるとは。動機に呆然だがお笑い好きには楽しめた。これはバッチリ回収してる!

    0
    2024年08月09日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    人が死なない日常の謎から、しっかり殺人事件が起きるものまである5篇のミステリ短編集。おもしろかったー!単にトリックだけに力を入れたものではなくて、人間の心の複雑さ、身勝手さ、人間関係から発する痛みなどが描かれていて面白かった。

    0
    2025年11月09日
  • バイバイ、サンタクロース~麻坂家の双子探偵~

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白い。本格ミステリの構造的な部分を揺さぶってくるのが好みだった。

    光文社による本格ミステリ作家の新人発掘プロジェクト〈カッパ・ツー〉第三弾作品。警察官の父親を持つ双子の小学生探偵が事件の謎を解く全6編の連作ミステリ。
    特筆すべきは、主人公である双子の対照的なキャラ造形。論理的思考を重視し、時に冷酷とも取れる推理をする兄・圭司と、人間心理や感情に寄り添い、優しさをもって事件に向き合う弟・有人。この二人の対比が、各話の謎解きに厚みを出しており、より物語的な仕掛けにも多角的な視点を与えている。全編を通じて二人の推理対決(のような構造)がそのまま双子の関係性や、成長、探偵としての在り方

    0
    2025年11月02日
  • 本格王2025

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    それ目的で買い、彼の短編と解説部しか読んでいないため、白井智之の「誰も読めない」だけのレビューです

    作品自体は先行して
    「もの語る一手」講談社刊 アンソロジー
    に掲載済みだが、購入を迷っていたところだったので安価なこちらは有難い

    ストーリーは
    プロ棋士が対局中に拉致され、ある男に冤罪を証明して欲しいと頼まれる
    彼の正体は、弟子を取らないポリシーがかつて一度だけ揺らいだ、将棋イベントで出会ったことのある家庭環境の思わしくない少年だった

    現在と過去の対局シーンや駒の動きが本気めで描写されているし、ミステリー要素にもゆるく絡んでくるので将棋が全くわからないという方には読みにくいかも

    有名な戦

    0
    2025年06月13日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    ほんタメで紹介されていたので。
    ミステリーとしては普通でしたが、物語として良かったです。さらっと読みやすいので寝る前とか電車で読むのに最適。
    1番最初のが好きだったなぁ。

    0
    2025年03月02日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    ロジックと謎解き後の余韻が冴えわたる青春本格ミステリ短編集。今年はやっぱり、短編集の当たり年だった。

    「街頭インタビュー」
    観察眼に優れた高校生が、SNS被害に遭ったクラスメートの困り事解決に挑むが…。個人的には本作が一番好き。人の内面を推し量る難しさに唸る。

    「カエル殺し」
    祝勝会の最中で起きた芸人の殺人事件。タイトルに繋がる動機にゾワつく。逃げていくものは輝いてみえる。でもいざ追いつけば…
    相方を想い続けることって大切よね。

    「追想の家」
    他界した祖父を追想する孫。あの時のあの言葉の意味は…。時間差で和解するダブルミーニングにほっこり。

    「速水士郎を追いかけて」
    サッカー部で盗難さ

    0
    2024年12月28日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    一気に読みました。最後の短編「ルナティック・レトリーバー」は、秀逸でした。
    お互い推理し合う過程と明かされるトリックが非常に素晴らしくて、圧巻でした。

    0
    2024年10月26日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    5つの短編集。ミステリー。
    どれもひねりが聞いていておもしろい展開だった。すこしイヤミスっぽい、登場人物に心移せない感ありなのが個人的に★減で、ミステリー読みの人には完成度高いと思います。
    「街頭インタビュー」
    人を観察するのが好きで得意だという評価も得ている僕は、街頭インタビューでSNSに叩かれてしまった藤原さんの姉を救済するために依頼を受け動く。世間の誤解は解けるのか?その後の藤原さんからのぼくの評価は?ことの真相は?
    「カエル殺し」
    美妃は昔話ネタでトークする井の中のかわズのファンで、知り合いから紹介されメンバーの省吾と親密な仲になり、井の中のかわズもお笑いコンテストを勝ち進み、そして蛙

    0
    2024年10月15日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    日常の謎から殺人事件まで幅広く扱いながら、どの話もキャラが活かされたテンポで展開されており面白かった。

    0
    2024年10月13日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    5つの話から成る短編小説。
    『追想の家』と『ルナティック・レトリーバー』がとくに好きだった。
    場面描写とセリフ回しがちょうどよく読みやすかった。

    何もかも鮮やかに繋がり回収される出来事なんていうものはないのかもしれない。けれどもふとしたときに、報われる思いもきっとあるんだろうな。

    0
    2024年10月06日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    ミステリィ短編集。動機などに、現代人特有の、いや人類共通の、というべきの「物語に取り憑かれる」ことが見てとれた。後味がいいのと、悪いののバランスもよかった。

    0
    2024年09月12日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    解決かと思いきや、もうひと転がりある短編集。

    思い込んだことが、事実とは限らない。「こういう人は〇〇だ」「こういう場合は〇〇なんだ」こんな考えを巡らせている時、私達はきっと、回収しなくても良い伏線に引っかかっているだけなのかもしれません。

    0
    2024年08月19日
  • ぼくらは回収しない

    Posted by ブクログ

    ぼくらは回収しない。なるほど。

    伏線回収でそうなるよね?ってところから
    またひっくり返される感覚。

    短編集だけど長編で読みたい。
    短編で終わるキャラとしてはどれももったいない!

    0
    2024年08月16日
  • バイバイ、サンタクロース~麻坂家の双子探偵~

    Posted by ブクログ

    麻坂家の双子の小学生・圭司と有人は一見そっくりだが、性格は正反対。論理を重んじ傍若無人で辛辣な圭司と、人間の心理を重んじる優しさを持った有人は、それぞれの観点から事件の解決に挑む。なんとも言えない読み心地の連作ミステリです。
    小学生が主体のミステリなので、穏やかな日常の謎ミステリだろうな、と思っていました。実際最初の二話はそうなんですよね。日常の謎だし、解決してからもほっこりゆったり。ところが三話の「サンタクロースのいる世界」では、なんと殺人が起こってしまいます。だけどこの解決はある意味優しさを持っていました。「時限爆弾」として真相を残すところがとっても素敵です。
    ただ、その後も人死にが続く…

    0
    2024年03月17日
  • バイバイ、サンタクロース~麻坂家の双子探偵~

    Posted by ブクログ

    双子の小学生のロジカルぶりに驚愕! 二重三重にも展開される濃密ミステリ #バイバイ、サンタクロース

    ■きっと読みたくなるレビュー
    双子の小学生である圭司と有人が中心となり、学校の友人たちと日常の謎や事件を解決していく連作短編集。学園モノのふんわりとしたミステリーと思いきや、ロジックガチガチの超本格モノです。

    館、密室、死体消失、ダイイングメッセージ、雪の足跡など、ミステリー好きが泣いて喜ぶ素材もたっぷり。特に双子の主人公の議論のやり取りは、多重推理を思わせるほどの論理展開です。

    謎解き以外では、やはりキャラクターが推しどころ。小学生とは全く思えないほどの推理がエグいんですが、性格や特徴が

    0
    2024年03月02日
  • バイバイ、サンタクロース~麻坂家の双子探偵~

    Posted by ブクログ

    小学生の圭司と有人の双子の兄弟。頭が良く、父親は刑事で身近に起こる謎を解決することを楽しんでいる。小学校で起こる出来事に込められた謎から殺人事件まで。勝ち気で誰に対しても遠慮しない圭司と、周りを見て冷静に優しく振る舞う有人。この真逆のコンビがとても面白い。少し強引な展開もないわけではないけれど、謎解きの面白さと事件に対して小学生が受け止めることとかこの作品ならではのような物があるのもいい。ラストの事件は特に興味深く最後まで気を抜けない。この先が楽しみな作家さん。

    0
    2024年01月30日