真門浩平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
真門浩平さん初読みです。「ミステリーズ!新人賞」受賞作に書き下ろし4編を加えた、5編の(連作ではない)独立した短編集です。5編の中に表題作はなく、タイトルの意味が気になります。
短編だけに、ミステリーの要である解決シーンが直ぐにやってくるのを、不満と取るか魅力と取るかは好みの問題でしょう。こじんまりまとまっている感じは否めませんが、構成や展開が巧妙で、極力無駄を削ぎ落とした筆致という印象です。
また独立した5編とも、主たる謎解きと別に一捻りの工夫があり、その多彩な設定を準備した著者の多才さに、今後への期待が高まる気がしました。個人的には、冒頭の1編「街頭インタビュー」の多重解決が一番好みでした。
著者自身が若い世代なので尚更でしょうが、若者の失敗や苦悩の繊細な内面心理も上手く描かれています。"余さず全て解決"を目指さず、余白を残して余韻をもたせている気がしました。これは、本書タイトルの意図するところでしょうか…。
真門さんは1999年生まれで、まだ20代なんですね。連作短編集も出しているようですが、物語の設定にどっぷり浸かれる長編に、今後ぜひチャレンジしてほしいと思います。雑味があっても、よい味になっていく気がするのですが、どうでしょう? -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
序 本格ミステリ作家クラブ会長 麻耶雄嵩
「速水士郎を追いかけて」真門浩平(『ぼくらは回収しない』所収)
「概念探偵」潮谷験
「スティームドラゴンの奇走」霞流一
「縄、綱、ロープ」青崎有吾(『有栖川有栖に捧げる七つの謎』所収)
「放送部には滅ぼせない」坪田侑也
「誰も読めない」白井智之(『もの語る一手』所収)
単行本収録の三作は既読。
鉄道物は苦手なので、「スティームドラゴンの…」は面白さがよく分からない。
「概念探偵」はシリーズ化希望。主人公のメンタルの強さが面白い。そして、まだこの手があったかという驚き。
謎解き場面の絵面を想像するとシュール。
「放送部には…」は素直な学園もの。