真門浩平のレビュー一覧

  • ぼくらは回収しない

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    ネタバレ

    【街頭インタビュー】
    私には藤原さんも十分怖い人に思えたけどね。
    途中でコイツ…って気付いたんだろうし。
    それでも真相解明のために利用して、
    解決したら相手の罪を暴露して追い詰める。
    「前から苦手だった」とまで伝えて。
    多方面から考えるという術を得た代わりに
    彼はもう前のような観察眼を失うだろう。
    それこそが復讐なのかもしれないけど。

    【カエル殺し】
    人生のピークとはなんなのか。
    もしそこが分かったとして、その後どう生きるか。
    少し前に流行った『蛙化現象』と重ねた話。
    陳腐な感想だけど、
    手に入れたものの大切さに気付けないといけないね。

    【追想の家】
    …いい。
    核家族は楽だけど、やっぱりじ

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    2025年09月30日
  • 本格王2025

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    白井智之の作品が入っているので購入!
    読んでみると、他の作品もそれぞれ話の切り込み方が違っていて面白かった。
    一部読んだ事のある話が混ざっていた気はするけど、
    個人的には潮谷験の話も読みやすかった。
    潮谷先生の作品は他の本も一度読んでみたい。

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    2025年09月08日
  • 本格王2025

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    ネタバレ

    【収録作品】
    序 本格ミステリ作家クラブ会長 麻耶雄嵩
    「速水士郎を追いかけて」真門浩平(『ぼくらは回収しない』所収)
    「概念探偵」潮谷験
    「スティームドラゴンの奇走」霞流一
    「縄、綱、ロープ」青崎有吾(『有栖川有栖に捧げる七つの謎』所収)
    「放送部には滅ぼせない」坪田侑也
    「誰も読めない」白井智之(『もの語る一手』所収)

    単行本収録の三作は既読。
    鉄道物は苦手なので、「スティームドラゴンの…」は面白さがよく分からない。
    「概念探偵」はシリーズ化希望。主人公のメンタルの強さが面白い。そして、まだこの手があったかという驚き。
    謎解き場面の絵面を想像するとシュール。
    「放送部には…」は素直な学園

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    2025年08月17日
  • ぼくらは回収しない

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    東大大学院生が書いたという状況に納得するストーリー。単純に帰結するのではなく、一捻りが効いている。
    淡々として読みやすいのだが、感情移入できず俯瞰したような立ち位置で読んでいた。書き手のスタンスに同期したか??

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    2025年04月20日
  • ぼくらは回収しない

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    若者達が遭遇した日常の事件や殺人事件を描く、独立したミステリーの短編集。
    蛙化現象やHSP等、現代的なテーマやキーワードが盛り込まれている短編も多い。

    現代で話題になることが増えてきたテーマをミステリーに組み込んでいるのが印象的で、時代性を感じる面白さがあった。
    またどの短編も若者達がメインの登場人物で、若さゆえの未熟さや過信、視野の狭さといった心情が丁寧に描かれていて良かった。そういった意味で、個人的には日常系の謎の物語のほうが楽しめた感覚がある。
    一方で、伏線回収が好きな自分はタイトルのインパクトに惹かれたけれど、タイトルは最後の短編にのみ関わっていた印象だったため少し拍子抜けした感じも

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    2025年03月30日
  • ぼくらは回収しない

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    2022年の「ミステリーズ新人賞」を受賞した作品を含む5つの短編集。
    いわゆる日常の謎を解く作品が3つ、殺人事件が2つだけど、前者の方が圧倒的に面白い。2つの殺人事件の犯人の動機は、どちらも狂気じみて後味も悪い。
    「街頭インタビュー」は、最後のとひねりが効いているし、「追想の家」は“ゾウの時間、ネズミの時間”を題材にした謎解き。
    1番好きなのは、敏感すぎる高校生がその敏感さを生かして謎を解く「速水士郎を追いかけて」。対照的な性格の友達一之瀬が、士郎を理解しようとしていく姿がいい。

    この作品集のタイトルが表す意味が明らかになる最後の話は、ミステリとしてはトリックはいまいちだけど、「人生の伏線は

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    2025年02月25日
  • ぼくらは回収しない

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    ここ最近読書できてなくて、時間が無いというより本を読む気力が落ちてる感じ。
    そこで、ほんタメ!で読書初心者向けと紹介されてた本作を手にとりました。こういう時はミステリの短編集がちょうどよい。
    「ぼくらは回収しない」の表題作が無かったので、各短編が最後に繋がってタイトルを回収するのかなとか思ったら特にそういう仕掛けもなくほんとに回収しないというね。いやしないんかい笑

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    2025年02月05日
  • バイバイ、サンタクロース~麻坂家の双子探偵~

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    6話の連作短編集です。小学生の双子が主人公で、舞台は学校や彼らの生活圏とくれば、ほんわか日常の謎的なやつを想像していたのですが、普通に人死ぬんだ!という…。個人的には兄の圭司に全く感情移入できなかったし、ラストも好きではない。うーん、期待しすぎたのが良くなかったのかなぁ。次作積読してるけど、しばらく読まないかも。

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    2024年12月29日
  • ぼくらは回収しない

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    「街頭インタビュー」言葉の裏を読まれるのって怖い。私も身近な人がそんな人だったら嫌かも。それが描かれているのが面白かった

    「ルナティック・レトリーバー」謎解きは置いておいて、「人生の伏線を回収しないでいい」の言葉が印象に残った。思わぬ時に回収されて、ニヤリとなるよね

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    2024年11月08日
  • バイバイ、サンタクロース~麻坂家の双子探偵~

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    ネタバレ

    【収録作品】
    最後の数千葉
    消えたペガサスの謎
    サンタクロースのいる世界
    黒い密室
    誰が金魚を殺したのか
    ダイイングメッセージ

    双子の小学生探偵ということで、ほのぼの系…… というわけではない。小学校低学年の俺様探偵にはついていけないなと読むのがしんどくなる。内容もだんだん鬱々としていき、どんな事件が起こるかはわからなくても結末が予想できてしまう。
    双子の関係性や圭司の態度、ダークな内容は、麻耶雄嵩を思い起こさせるが、こっちはなぜか読みづらかった。

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    2024年10月25日
  • ぼくらは回収しない

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    短編集。なのに読みごたえあり。
    そして、読みやすい。
    謎が解けそうになってからが面白かった。
    印象に残ったのはカエル殺し。主要登場人物3人の心境を思うと頭がぐるぐるする。

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    2024年10月18日
  • ぼくらは回収しない

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    5篇を収録した短編集。
    ミステリ作品なのに伏線は回収しない、という斬新さ。回収しないというよりも、伏線だと思ったら伏線じゃなかった、と言った方が正しいかもしれない。でもミステリなのできちんと筋を通して解決にたどり着く。伏線回収が当たり前のミステリに対して「あまりにも伏線を回収しようとしすぎていないか?」という疑問を投げかけているようにも感じた。
    また事件を解決した先に、現代人へのメッセージが込められているような展開になっていたのもよかった。

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    2024年09月23日
  • ぼくらは回収しない

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    whoやhowに目新しさはなく、恐らくそこではないんだろう。どの回も解決後にwhyが語られ、祖父と仲直りの話と、カエル化現象の話は、印象深い。

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    2024年09月15日
  • ぼくらは回収しない

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    ほんタメ文学賞大賞の作品とのことで読みました。
    短編集となっており、伏線回収かと思いきやもうひと展開あり、面白かったです。
    どの作品も読みやすくて、割と明るめ青春系な舞台なので、ミステリ初心者の方におすすめかなと!

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    2024年08月28日
  • バイバイ、サンタクロース~麻坂家の双子探偵~

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    登場人物がみんな大人っぽい。小学生とは思えない。
    双子探偵は特にすごい。キレッキレの頭脳にはコナンくんもびっくりすると思う。
    最終話『ダイイングメッセージ』がいきなり物騒な話で驚いた。

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    2024年08月06日
  • ぼくらは回収しない

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    ネタバレ


    姉のインタビュー動画が、悪い方にバズって批判されまくった女の子に頼まれて事実を観測する。質問と回答内容を編集されていた。探偵が批判に加担してたこともわかり、気まずくなる。

    漫才コンビ、苦節の果てにM1優勝するが、バラエティで苦戦。中良い先輩芸人もR1優勝。祝賀会で殺人。タバコは吸わなくてもネタ用にマッチを持っている。R1優勝の今が最高で、この後バラエティで苦戦するから、いいところで終わらせた。

    死んだ祖父の家の遺品整理。昔見た本だらけの部屋。ふと、それから15年経ってるのに、変わらず本だらけなのに疑問。別の部屋に移動してた。今際の際の祖父が発した、こないだ伊集院先生から聞いた、はこないだ

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    2024年08月04日
  • ぼくらは回収しない

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    色々なミステリの入ってる短編集。
    日常の謎、殺人、イヤミス…

    1話目の炎上のやつはイマドキのやつだな…怖っ!と感じた。1番好きだったのは速水くんの話でした。

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    2024年07月25日
  • ぼくらは回収しない

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    「カエル殺し」が面白かった。

    全て悪くないのだが物足りなさも感じた。

    自分は、ミステリーや謎解きものは長編でじっくりと読みたい派だと気がついた。

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    2024年07月20日
  • ぼくらは回収しない

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    割と雑多な印象の短編集。一応ミステリではあるけども。日常の謎だったり殺人事件だったり。さわやかな話だったりイヤミスよりだったり。
    なんというか、話が薄いというか軽いというか・・あんまり好みではないかな。とにかくいろんなタイプの話があるんですが「この作家さんのこんな感じの話をもっと読みたい」とまではならなかったかな。いろんな話が書けますよというサンプル見本みたいな一冊でした。

    しかし、自分を害そうとする人物から逃げて粘着テープで目張りって・・・悠長すぎませんかね。その間に犯人がボケっとまってる情景が思い浮かんでちょっと笑ってしまいました。

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    2024年07月10日
  • ぼくらは回収しない

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    ネタバレ

    『ぼくらは回収しない』というタイトル回収が素晴らしかった。
    どの短編も謎の先にあるものがしっかり描かれていて心をつかまれた。『街頭インタビュー』と『ルナティック・レトリーバー』が特に好き。

    『ルナティック・レトリーバー』伏線回収はミステリ好きなら憧れるが、それを逆手に取った展開が鮮やか。さらにドラマに繋がるのがとても良かった。
    これまでの人生、これまで自分がやってきたことの延長線上に今がある。誰しもそう思いたい。人生に迷うのは何も就活前の若者だけではない。どんなことがあっても、たとえ挫折や涙を呑むようなことがあっても、大橋さんのセリフを思い出したい。

    著者の他の作品もぜひ読んでみたい。

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    2024年05月26日