矢口高雄のレビュー一覧
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購入済み
この昭和のかほり
矢口高雄さんが亡くなられる直前にマタギを読みました。この独特の世界観に興味を持ち、あらすじから自分好みのこの作品を購入してみました。発表は70年代ですが、矢口さんの若い頃の時代がモチーフなのですね。あの頃の昭和中期の田舎の喜びと苦しみが感じられ、スピンオフ作品や続編も読みたくなりました。
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購入済み
日本海中部地震…
…というのが、この作品で描かれている地震の正式名称だが、「秋田県沖地震」でも検索に引っ掛かる。
東日本大震災の津波被害とリアルタイム映像を見てしまった後では、規模の違いはあるが、心に響くものがある。特に、作者が秋田県内陸部出身で、津波というものに全く予備知識が無かったらしいのが、逆に同様な読者に発表当時、響いただろう事は、容易に想像出来る。
特に大袈裟な描写は無い。だから、良かった。 -
ネタバレ 購入済み
秋田沖地震が題材だが…
読んでみて、日本海での津波被害は歴史的に珍しいだけに、多くの油断があったのだな、と気付かされる。著者が秋田県の内陸部の出身だけに、この「油断」の表現が逆に迫力があるのだ。
これは、全巻読み通さねばなるまい。 -
Posted by ブクログ
(01)
残酷さがある.残酷はしかし,動物たちの世界に置かれたとき,とりわけマタギが駆け巡る山の哺乳類たちの生殺の関係に置かれたとき,やや残酷味は薄まる.
殺すのも当然,殺されるのも当然,突然死んでしまう偶然もどこか必然となるような山に向かってマタギは生きている.村人たちの日常をよそに,マタギたちは非日常を生きてるかのようでもある.地形に起伏があり,気象や植生も激しく迫るような場所を獲物を求め,さまよい,歩き,走る姿は,それだけでファンタジー(*02)でもある.
山の麓の村には電気もガスも水道も見当たらない.本書に収録された漫画が雑誌に連載されたのは1975年前後であったが,その頃の読者にして -
購入済み
なんだか懐かしい。
釣りキチ三平は自分が小学校1年生の時の漫画でした。
漫画見て、自分もやりたくてつり竿握った記憶があります。
ただ、魚紳さんの目が釣り針で見えなくなった場面がなんとも幼心にトラウマになって
とうとう針が怖くてやめてしまった記憶が・・・・。
あっ!!!漫画は面白いですよ。懐かしくて・・・。VSっていうのがいいです。 -
購入済み
ついに完結
釣り漫画の金字塔、釣りキチ三平もついに最終編です。今までの明るくほんわかしたふいんきと1線をがし、シリアスな内容ですがそこはキャラクターたちの力で湿っぽくなりすぎず、今まで出てきた話を上手く纏めながら読み応えのある内容になっています。
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Posted by ブクログ
コミックながらズッシリとくる...!
ただ楽しい、素晴らしい、ではなく残酷で切なかったり、複雑な思いなエピソードもあったりと、読者に色々考える機会を与えてくれる一冊でした。
狩りとは何か、、、。物が溢れスーパーで普通に肉が売られている現代に生きていると、圧倒的人間が優位になる武器「銃器」使っての熊撃ちはひどく残酷であるといった錯覚に一瞬陥る。でもそれは重大な勘違いで当時の山の人間は普通に「生きる」という行動をしていただけで、自然に最大限の感謝を払い、自然の恵みをそれはそれはとても大切にしていた。
マタギの文化、知恵、思想、北東北の自然を教えてくれる一冊でした。 -
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Posted by ブクログ
奥羽山脈の山里で、様々な野生動物と対峙するマタギたちの物語。
これまでにアイヌの熊打ちに関する書籍はいくつか読んだことがあるんですけど、東北マタギのツキノワグマ狩りの事はほとんど何も知らなかったので、とても興味深く読みました。
単なる狩猟技術の継承にとどまらず、「流派」や「信仰」の域にまで達しているマタギ独自の精神性……すごいなあ、もっと詳しく知りたいなあ。
全9章が収録されていますが、やはり「野いちご落し」が圧巻。次いで「オコゼの祈り」が切なくて切なくて。そして「樹氷」に度肝を抜かれました。
【目次】
章之壱・野いちご落し
章之弐・怜悧の果て
章之参・オコゼの祈り
章之肆・勢子の源五郎 -
Posted by ブクログ
単に「猫可愛い」というペット好きな方にはオススメできないエッセイ。
理由は著者が幼少時に体験したネズミ捕りや祖母の猫にまつわる話が残酷さ。
ただ、当時の東北、しかもドがつくほどの田舎の農村ではそもそもペットという感覚がないのが当たり前なので、決して著者が残忍な訳ではもちろんない。
あえて人間と生き物の共存をしっかりと伝えたかったからこそ、このエピソードを描いたのだと思うが今の時代は万人受けはできないだろうなぁ。
自分も東北の田舎出身で、そういうことが普通だったのだと教えられてきたから別段驚きもしなかったけれど。
飼い猫ナッコの死に姿を描いた絵が一番印象的だった。
矢口先生らしい、漫画家らしいお -
Posted by ブクログ
白水社から1987年に刊行されたものに「オーイ!!やまびこ5」より「百日咳」を加えた形で刊行。
中学校の頃に一度呼んだことがある。確かお茶の水の丸善で椎名誠の本と一緒に買ったのを覚えている。あとがきにも書いてあるとおり、教育界に反響を呼び、その後教科書にも一部が掲載された。非常に悔しかった。釣りキチ三平の著者でもある、人の文章で勉強がしたかった。
当時、釣りキチ三平の連載が終わり、3~4年が経ち表立って新作品が出ない著者がエッセイという形で読めるということは意外なうれしさがあった。
少年時代を描いたエッセイ集である。戦後間もない秋田の山奥の子がどのような生活を営んでいたか、遊び、 -