矢口高雄のレビュー一覧
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矢口高雄『幻の怪蛇 バチヘビ・シロべ』ヤマケイ文庫。
今月のヤマケイ文庫は矢口高雄2作、手塚治虫1作の漫画3作品を刊行。その中の1作である本作は『幻の怪蛇 バチヘビ』と『シロべ』を合本し文庫化した読み応えのある作品だった。
『幻の怪蛇 バチヘビ』。日本のツチノコブームに火を点けた傑作で、1974年の講談社出版文化賞児童まんが部門賞受賞作。矢口高雄自らがスタッフらと郷里秋田のバチヘビ捜索隊に加わり、幻の怪バチヘビを探すが……海外にはツチノコそっくりの蜥蜴がいるらしいが、真相は……
『シロベ』。奥羽山脈の山中を舞台にマタギ犬シロベの数奇な運命が描かれる。大熊コブダワラに瀕死の重傷を負わされた -
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購入済み
大人の釣りマンガ
磯釣り、最高でした!
次なるバーサスに入りつつ、魚紳さんの知り合いの近況を伝えつつ、ストーリーが進みます。
ゆっくりズムで楽しみたい人に、釣り好きの人には良いと思います。
ps(私は釣りをした事はありません。あしからず。) -
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昔の東北のど田舎で、決して裕福ではない環境のなか育った作者の思い出を綴るエッセイ。
昔から、田舎へ遊びに行くと決まって山へ連れて行かれた。当時は父親や祖父に連れられて山に入るのがおっくうだったこともある。
でも、こういう本を読んでその光景がリアルに思い浮かべられるふうに育ててくれたことに、今はただただ感謝したい。
すっかり山好きになった自分が、毎年田舎で楽しんでいる「カジカ突き」や「渓流釣り」。
これらの話では、思いきり深呼吸したくなる渓流の匂いまでが感じられて、ぐんぐん引き込まれた。
自然と寄り添った暮らしは厳しくもあり、豊かでもある。東京で育った自分にとっては、実りの多い読書体験だっ -
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子どもの頃にどんな漫画を読んでいたかと聞かれたら、僕は真っ先に「釣りキチ三平」と答えるだろう。「ブラックジャック」「がきデカ」「サーキットの狼」なんかも思い出すが、「釣りキチ三平」が少年時代の僕にとって、とても大切な漫画だったのだと思う。
もともと熱狂的な漫画読者ではなかった。いわゆる本屋と呼べるような店が生活圏にはなく、ジャンプとかチャンピオンを買ったことはなかった。こうした環境は今から思うと幸運だったかもしれない。ではどうやって漫画を入手していたかと言えば、1ヶ月に一度か2度、15キロほどはなれた町に買い物に行く時に小さな本屋で買ってもらうか、そうでなければ町役場で青年団の人たちが開催して -
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秋田を代表する漫画家、矢口高雄氏の釣りではなく、猫を題材にしたエッセイです。猫好き釣づきとして、これは読まずにはいられないってことでよんでみました。さすがは矢口氏、挿絵もマンガっすw
内容はというと、役立たずとサブタイトルにもあるように、猫はなんら人にとって生産性も有益性もないけど、愛玩動物(ペット)として関わる現代においては、大変支えられ、癒しを与えてくれる存在だという内容に激しく同意。もちろん、昔はネズミを良く採っていたし、そのために農家などで飼育されていた。
内容で、ネコまんまでは動物性蛋白質が少なかったために、よりネズミを狩ったというようなくだりがあったり、愛玩動物になったネコ -
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矢口高雄『激濤 ゲキトウ Magnitude7.7』ヤマケイ文庫。
1983年5月26日に秋田県能代市西方沖で発生した日本海中部地震による大津波被害の状況を被害者の調査に基づき、ドキュメンタリータッチで描く。
余りにも衝撃的な自然災害だったので、この地震についてはよく覚えている。当時はまさか日本海で、しかも秋田県沿岸で10mを超える大津波が発生するとは思っていなかったのだ。
その後、津波を伴った地震では、1993年には北海道南西沖地震、1995年には阪神・淡路大震災、2011年3月11日には東日本大震災、2024年には能登半島地震が発生しており、地震大国日本というだけに、いつ何処で地震や -
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矢口高雄『岩魚の帰る日 釣りバカたち【山釣り編】』ヤマケイ文庫。
矢口高雄の『釣りバカたち』から山釣り編12編と『岩魚の帰る日』を収録した合本文庫。
釣りの面白さと共に自然の厳しさと不思議、そしてその中に濃厚な人間ドラマを描いた矢口高雄の傑作の数々が楽しめる。
個人的には『移し岩魚』『枯尾花』『チライ・アパッポ』の3作が特に良かった。
『抱返り』『移し岩魚』『バチヘビ奇談』『カジカの卵塊』『毛バリの元祖』『Yのイニシャル』『S川の大ヤマメ』『イワナ酒』『枯尾花』『いろはトンボ』『いさご虫』『チライ・アパッポ』『岩魚の帰る日』の13編を収録。
定価1,320円
★★★★ -
購入済み
半世紀前の作品だが
今から半世紀も前の作品だが、未だにみずみずしさ 魅力を失っていない。まず水墨画を思わせる雪深い山村の風景描写が素晴らしい。人物描写は風景描写のタッチとは全く異なっていてかっちりとした時代を思わせるタッチであるが、背景の風景との好対照を描き出している。移り変わる四季の日常描写を主体としたスナップ写真のようなストーリーもなかなかである。