矢口高雄のレビュー一覧
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1973年から1975年まで週刊漫画誌に連載された作品。高度経済成長期の東北地方の中山間地域が舞台。第一次産業に従事する人たちが大半の農村地域、冬には雪に閉ざされ農作業もできず、東京に出稼ぎに出る男性が多い。上京も夜行列車という時代。春の訪れとともに故郷に戻り、農作業をし、家を支え、長男は家を継ぎ、...続きを読むPosted by ブクログ
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1975年に打ち切りになった前作『マタギ列伝』。出版社を変えて新たに書きおろされたのが本書『マタギ』。前作の主人公や登場人物に加えて、新たな人物も登場する。前作『マタギ列伝』と比べて、人間や猟師の無知や欲、希少動物の絶滅、自然破壊、動物の親子愛や習性など、扱うテーマのさらなる拡がりを感じる。高度経済...続きを読むPosted by ブクログ
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磯釣り、最高でした!
次なるバーサスに入りつつ、魚紳さんの知り合いの近況を伝えつつ、ストーリーが進みます。
ゆっくりズムで楽しみたい人に、釣り好きの人には良いと思います。
ps(私は釣りをした事はありません。あしからず。) -
「ディスカバー・ジャパン」とか、今でも余裕で言われていることが昭和中期を描いた作中に出てきて、まったく世の中進歩してないのを思い知った。
俺は田舎が好きだが、基本は東京住まいでホントの田舎の感覚を知らずに生きてきたクチなので、このマンガを読んでいて都会の人(ちょっと批判的に描かれたりする)が出てくる...続きを読むPosted by ブクログ -
日本史上最悪の獣害である「三毛別羆事件」。これを知ったのは、「百姓貴族」の検索すんなだったかなぁ。
で、検索してみて悲惨さに戦慄。文章だけのウィキペディアでさえ、そうだったのに漫画として読むとさらに。
恐怖と悲劇な事件。犠牲者の方々の冥福と共に、同じ事件を起こしてはいけないと強く思います。その一念で...続きを読むPosted by ブクログ -
秋田を代表する漫画家、矢口高雄氏の釣りではなく、猫を題材にしたエッセイです。猫好き釣づきとして、これは読まずにはいられないってことでよんでみました。さすがは矢口氏、挿絵もマンガっすw
内容はというと、役立たずとサブタイトルにもあるように、猫はなんら人にとって生産性も有益性もないけど、愛玩動物(ペ...続きを読むPosted by ブクログ -
クニマス発見のニュースを聞いて三平くんを思い出しました。
矢口先生の描いたドラマでは
釣り大好き三平君に発見されたクロマスは
現実世界では魚大好き「さかなクン」に発見されました。
「吊りキチ三平」は釣りマンガとしてのドラマはもちろんですが
釣りという自然を相手に遊ぶ三平君が地球環境について
三平く...続きを読むPosted by ブクログ -
戦時中生まれの作者が書いた、故郷秋田の田舎の風景。その自然や暮らしぶりは変わっただろうが、人間関係と閉塞感は今も変わらないと思わせられる。
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1000ページ超えのボリュームたっぷりです。
対等に描かれていて、読み進めるにつれて
人と動物の共存とは、何かということを考えるきっかけになりました。Posted by ブクログ -
六線沢への羆襲来。記録小説「羆嵐」に描かれた事件を今度はコミックで読む。絵になっている故、イメージは固定化はされてしまうが、想像はつきやすい。住民主観での物語の展開。創作部分の多さを感じるが、実感は持ちやすい。羆を擬人化しての思考描写。動物の感情理解は容易くない。当たらずとも、考えるきっかけにはなる...続きを読むPosted by ブクログ
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【きっかけ・目的】
作画が、矢口高雄先生だったから。
羆嵐の実在の話については、何も知らずに読んだ。
【感想】
大正期の北海道の開拓時代に起きた羆による開拓集落を襲う惨劇を題材とした物語。
劇画調としているが実話がベースとあってとてつもなく迫力がある。
同時に構成力が非常に良く、時系列に羆が人...続きを読むPosted by ブクログ -
ちいかわと東リベのコラボの表紙が凄く可愛いです。ちいかわのマンガは相変わらず食べ物が美味しそうで見ていて楽しいですね。
猫奥も面白かったです。 -
ちいかわの描きおろしがあるときいて購入しました。大好きなキャラの栗まんじゅうの登場が嬉しかったです。栗まんじゅうはお酒飲みでよく酔っ払ってますが優しくて気遣いが出来て素敵です。今回努力家な面も見られて良かったです。