【感想・ネタバレ】ヤマケイ文庫 おらが村のレビュー

あらすじ

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漫画家矢口高雄の隠れた名作、堂々の復刊!
令和の時代にこそ読み返したい「昭和」の貴重な物語。
802ページの大ボリューム。

東北は秋田、奥羽の山懐に包まれ、半年は雪の下に埋もれる厳しい自然、それが“おらが村”。
寂寥、倦怠、不安、欲望、喧騒、期待、そして夢とないまぜのなかで過ごす村人たち。

ゆかいな高山一家を中心に、彩り鮮やかな四季を通して矢口高雄の精緻なタッチが描く極上のヒューマンドラマ。

遠く忘れさられていく昭和時代の貴重な記録集。

【内容】
囲炉裏の章 横座/狐棲む里/鱩/師走/寒春/福寿草の香/
メメンコ/蕗のとう こぶしの章 儀衛門のクマ/カタゴの花筵/
テル坊主の池/つばくろ/ヒデコ/雨あがり 桑の実の章 ホトトギス/
忘憂草/UFO飛来/はたおり 嫁ききんの章 律子/十三夜/渋柿/
末枯れ/神無月/忍華/白春/ふきどり/せせらぎ/土橋/帰去来/
春宵 段落の章 廻春

経済活動・開発・天災・人災による環境変化から現代人は逃れられない。
だが、「日本人として決して忘れてはいけないもの」を矢口先生は僕らに教えてくれる。――宮沢和史

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

辺境の田舎出身なので、冒頭からしみじみ共感した。心境や境遇がすごくリアルだと思う。絵ももちろん素晴らしい。

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2024年04月15日

Posted by ブクログ

昭和30年代の東北の山村を舞台、村会議員高山家が直面する厳しい自然と過疎の現実。民俗学的に貴重な一冊。

「釣りキチ三平」の作者の隠れた名作。ヤマケイ文庫で復刊。作者の出身の集落をモデルとした作品。詩情豊かな中にも出稼ぎや過疎、嫁不足などのリアルな田舎の現実が丹念に描かれている。

平成から令和、昭和はますます遠くなるばかり。今やおらが村は限界集落と化したか消滅しているかもしれない。

ヤマケイ文庫は独特のテーマで再版が多いのが実にありがたい。

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2021年08月08日

Posted by ブクログ

1973年から1975年まで週刊漫画誌に連載された作品。高度経済成長期の東北地方の中山間地域が舞台。第一次産業に従事する人たちが大半の農村地域、冬には雪に閉ざされ農作業もできず、東京に出稼ぎに出る男性が多い。上京も夜行列車という時代。春の訪れとともに故郷に戻り、農作業をし、家を支え、長男は家を継ぎ、女系姉妹は婿取りで家を継ぎ、家を守っていく。一方、冬に出稼ぎ、春は失業保険を収入の一部としつつ農業に勤しみ、冬に到来とともに再び都会への出稼ぎという生活。出稼ぎは、他方で失業保険をいう意味も持っていたとは、成る程、初めて気づいた。。。。

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2020年03月13日

Posted by ブクログ

「ディスカバー・ジャパン」とか、今でも余裕で言われていることが昭和中期を描いた作中に出てきて、まったく世の中進歩してないのを思い知った。
俺は田舎が好きだが、基本は東京住まいでホントの田舎の感覚を知らずに生きてきたクチなので、このマンガを読んでいて都会の人(ちょっと批判的に描かれたりする)が出てくると、「ああ俺こっちの人物だわ」と恥ずかしい気持ちになった。
あと、この人のマンガのおてんばキャラは相変わらず素晴らしいですね。完全にゆりっぺですけどね。

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2019年07月03日

購入済み

この昭和のかほり

矢口高雄さんが亡くなられる直前にマタギを読みました。この独特の世界観に興味を持ち、あらすじから自分好みのこの作品を購入してみました。発表は70年代ですが、矢口さんの若い頃の時代がモチーフなのですね。あの頃の昭和中期の田舎の喜びと苦しみが感じられ、スピンオフ作品や続編も読みたくなりました。

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2020年12月31日

Posted by ブクログ

日常の中で見逃してしまうかもしれないこと、一人一人の心の中でしか分からないこと、人生とは幸福とは何かを考え直せるように思う。

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2020年10月03日

Posted by ブクログ

矢口高雄『おらが村』ヤマケイ文庫。

またまたヤマケイ文庫から矢口高雄作品が刊行。しかも800ページもの圧倒的なボリューム。

奥羽山脈に囲まれ都会からは程遠い、矢口高雄の故郷・秋田県の小さな村が舞台に、村に暮らす高山家を中心にした村の人びとの生活を描いた物語。懐かしい山野の匂いが伝わるような風景の中に、意外にも深刻な村の人びとの暮らしが描かれる。

本体価格1,600円
★★★★

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2019年06月23日

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