宮本哲也のレビュー一覧
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とても面白かった。
ーどんな人生送りたいかではなく、結果的に自分が生きてきた人生を自分でちゃんと引き受けて、そこに意味づけをできる。そんな子どもになっていればいいんじゃないか。
ー子供は結果を見られるより自分が踏んでいるプロセスを見られると安心する。褒める必要はない。頑張りを評価するわけでもない。頑張り評価はポーズ評価。見せかけだけ。どう学んでるかではなく、時間をかけてやるとか量をやったとか、そこを評価してきるだけ。子どもは評価されたいので、頑張ることが評価のためのポーズになっちゃう。
ー子を信用してないから不安になる。親から心配さらると、子どもは自分が信用されていないことに気づくから嫌にな -
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ネタバレ
お受験とか、つい子供にいろいろ習い事させたり、自分の夢をおしつけたりしちゃう親こそ読むべき。
男子校にしか当てはまらなそうなところもあるけど、子供そのものを見よ、というのは共通する。
コスパ、タイパとかパフォーマンスがあることが前提になってる社会で、子供の教育にもパフォーマンスを求めてしまう。でも大切なのは結果、成果ではなく、その子自身。
大人が、インプットすればアウトプットがでると信じ、子供にアウトプットを求めてしまうのは、現代の社会がそうだから。現代社会に送り出すために教育も現代的になってる。野人の子供は、いつ変身して、現代社会に対応できるようになるんだ?それとも、対応しないまま -
Posted by ブクログ
反抗期は「自立期」がすごくいいね。日本人は勘違いしている。この時期は子供を自立させなきゃいけない時期なんだ。
ゆとりは将来に利息を後回しにするというのも納得がいく。
脳味噌は筋肉と同じで超回復理論が適応される話もごもっとも。負荷をかけて、栄養と休息を与えなければ成長しない。
ミスは自分に実害が無いと本気でなくそうとしない。それをどう演出できるかが大人の腕の見せ所だな。
この本を読んでいて、教育とは「教え育てる」じゃなくて「教わり育つ」というものなんだと改めて強く思った。
子供が主語の教育、それを実現するのは、熱血先生じゃない。冷血先生だ!!
世の中で熱血先生が活躍す -
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パンチの効いたタイトルですが、内容は至極真っ当です。
子どもの健やかな成長のためには、食事、睡眠、運動が大切なこと。
自分(母親)の不安の解消のために子どもに学習を無理強いしてはいけないこと。
困っている人や苦しんでいる人をその人の立場に立って助けられる人は、自らも困難な局面に直面し、それを乗り越えたことのある人だけであること。
そういう人のことを「強い人」といい、そういう強さのある子どもに育てていくこと。
子育て中の私の心に響く言葉がたくさんありました。
読んでよかったです。
わが子の成長を妨げない親であれるよう、本書のアドバイスを取り入れていこうと思います。 -
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おっしゃっていることが素晴らしい。感動するくらいに素晴らしい。素晴らしいんだけれども、その通りに子育てしていこうとなかなか思えないのはなぜだろう。そんな思い切ったことできない、と思ってしまうのはなぜだろう。それができたらどんなにいいだろう、と思ってしまうのはなぜだろう。
教育の成果を数値化して、数値化しやすい価値にばかり教育が吸いよせられてしまい、どんどん子どもたちの実存がおきざりになります、ということ。高い偏差値、難関校合格、自由研究で表彰など、表面上は評価されているけれど、その裏にどんな実態が隠れているのかは、実は外からは見えない。あそこのお子さん優秀ですごいね、が実は、大きな爆弾を抱え -
Posted by ブクログ
強育論の続編。算数パズルの作り方とかより実践的な話に言及している。考える力を教える。親が読むべき本。
親が「若いうちの苦労は買ってでもしろ。」の諺を妨害する最大の足枷になっているというのは、染みた…。
計算力が高いことを自慢している奴は、忍耐力が無い奴でもあるということだとわかった。
最近の難関校は計算の速さを求めない。つまりは、計算の速い奴は本当に頭の良い奴じゃない。世渡りの上手い奴なだけなんだなって。
コレステロールよりも、善玉ストレスと悪玉ストレスのほうが大事な問題だということが良くわかった。
総じて子を持つ親には耳が痛い話ばかりかもしれないが、本当に考える力 -
Posted by ブクログ
言い方含め、ちょっと極端かも。
でもその方法でここまで成功している方だから、やはり学ぶことは多い。
そして著者のいままでの教育歴も参考になる。
裏付け、経験があって行きついた手法なので、究極と言えば究極。
ただやっぱりある程度場所を選ぶかなぁ、と。
中学受験、算数という科目にフォーカスしてるので
応用の幅は限られてくるかな、という印象。
結局、いろんな教育系の本読んで思うのは、
芯はある程度同じであとは教育の場所とその人の経験に沿った手法が
肉付けされていくという感じか。取捨選択ですね。
どちらにせよ、良書です。
大いに参考にさせていただきます。