阿賀沢紅茶のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1番好きな漫画。本当に尊い。
以下LLMにまとめてもらった感想
本作の最大の魅力は、登場人物のキャラクター造形にある。特筆すべきは、主要人物たちがいずれも「敵意」を持たず、他者に対して極めて誠実であろうとする点である。多くの漫画作品においては、成長とは他者との衝突や対立を通して描かれることが一般的であるが、本作はその構造とは一線を画している。登場人物たちは、他者との関係のなかで自分自身の行動や感情を見つめ直し、内省を繰り返す。その誠実さこそが葛藤を生み、やがて静かな成長へとつながっていく。
とりわけ印象深いのは、タイラズマである。彼は、山田や鈴木のように根本的にポジティブな性格を持ち、ある程度良好な人間関係のなかで悩みを経験するタイプとは異なる。彼らは、その出発点においてマイナスを抱えた人物であり、斜に構えたような不器用さや陰の部分がある。
その「斜めさ」は、単に個人の性格の問題ではなく、社会における悪意や冷たさに晒されてきた結果として生まれた、ある種の自己防衛でもある。他者の言動を素直に受け取れず、つい疑ってしまったり、曲がったかたちで解釈してしまったりする。そのような“歪み”を抱えた人物が、本作に登場するような、まっすぐで純粋に善意をもって人に向き合うキャラクターたちと出会うことで、少しずつ変わっていく。
現実においては、そうした変化が常にうまくいくとは限らない。むしろ、まっすぐな善意が歪みを刺激し、反発や拒絶を生むことも多い。しかし本作では、そうした理想的な関係性が、決して押しつけがましくなく、丁寧に、少しずつ人の心をほどいていく様が描かれている。それが読者にとって、どこか「こんな世界があったらいいな」「こういうふうに人と関われたら素敵だな」と思わせるのである。
重要なのは、その成長が決して劇的なものではないという点だ。感動的な一言で性格が180度変わるわけでも、人生が急激に好転するわけでもない。彼らは、変わったように見えてまた元に戻ってしまったり、期待を裏切るような振る舞いをしたりする。その反復と停滞、そして微かな前進の積み重ねが、8巻を通して丁寧に描かれている。それゆえに、最終的に得られる「少しだけの成長」に、読者は強い納得感と共感を覚えるのである。
また、3年という物語の時間軸が極めてリアルに感じられる点も本作の特徴である。人物同士の関係性や心情の変化が、短期的なイベントではなく長期的な積み重ねのなかで生じており、それが読者の感情に深く訴えかける。
総じて本作は、「いい人たち」のなかで、傷つきやすく歪んでしまった「わたし」がどう在るべきかを模索し続ける物語である。他者との対立ではなく、自分自身への誠実さこそが最大の葛藤であり、成長の源泉なのだというメッセージに、深く心を打たれた。 -
購入済み
感謝しかないっていう
1ページ開くごとに笑ってしまうぐらい面白いのに、同じぐらい胸キュンで泣かせにかかってくる怪物みたいな青春漫画です。
滅多にお目にかかれない名作なので、もちろんブックライブのコンテストにも一票入れています。
最終巻まで潔良過ぎる流れでお見事としか言いようがない!きっとタイラズマの続きが気になる方も多いと思うのですが、きっとまた会えると信じて今はおめでとうと感謝を伝えたいです。たくさんの元気を貰いました。
やっぱもう一回言うと、タニミユと見せて実はタイラズマの物語だった気がします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらずキャラクター達の服装と、モブキャラ達の平和でのほほんとした雰囲気が可愛すぎる漫画…
お気に入りは水族館のイルカショーの時に山田西の前の席に座っていたポンチョ集団と、テェラズマがファミレス勉強会してた時に、かき氷のデカさに感動していたっぽいおじさんです。
愛し過ぎる。
文化祭のスタンプラリー、7組以外にもコスプレしてる人多そうなので案外判別するの難しくて良い企画なんじゃないかと思いました!
天使ナベむちゃくちゃしてそうで可愛い…!!って第一印象で思いましたが、山田に堕天使言われてましたね笑
「さて…下界で暴れてくるか」って台詞大好きです!!笑
侍、警官、でかたぬ、他校コスっぽいの…みんなみんな可愛い…!!
今回はテェラズマのターン!と思っていましたが、最後…最後…!!!平はまだスタートラインに立ってない感ありますけどアズーーーーー!!!!あんたは強い子だぁ……!!!
そうだよ鈴木が言うようにアズはピュアだよ!!!応援してるよ〜〜〜〜〜〜〜!!!!! -
Posted by ブクログ
コミックの3巻頃のお話ということですが、最終巻まで読み終わってから読んだので、なんだか懐かしい感覚です。
ノベライズって、ものによっては本編とのずれを感じたりするのですが、この作品は遜色ない。
それぞれのキャラクターがちゃんと見えるというか、あの頃こんな風なことがあったんだなと素直に入り込めて楽しめました。
もっといろんな場面を見てみたい。
山田くんと西さんの本のやり取りとか、ほんと微笑ましくて素敵。
活字読んだら秒で寝そうな山田くんが、西さんのことをもっと知りたくて頑張って本を読むとか、可愛すぎますね。
それを見守ってるホンちゃんの表情も目に浮かびます。
良い意味で作り物感がないというか、全部全部がお決まりのような綺麗な結末じゃないところがいい。
そういう部分も原作を大事にしてる感じがして、楽しめました。
ジャンル分けするならライトノベルになるんでしょうか?
活字が苦手な人であっても「正反対な君と僕」が好きな方なら読んでみてほしいです。
とても読みやすい文章でした。