エリザベスストラウトのレビュー一覧

  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    ネタバレ

    相変わらず、痛快!

    オリーヴ・キタリッジが身近にいたら、私はどんな態度をとるのだろうという問いにはまだ答えが出きらない。

    最後の「友人」は、いくつになっても友達って良いなとほっこりした。(当初はイザベルを、ネズミパンツ呼ばわりしていたオリーヴには笑った。)

    「心臓」に出てきた、政治思想の異なる介護士ベティが泣く姿を見て、二人の距離が近くなる場面も良かったな。

    「詩人」の中に出てくるジャックとの会話もたまらない。

    "もうちょっとオリーブを薄めてくれないか。”
    ...
    "結婚しよう"
    "なんで?"
    "そりゃ、オリーヴだからだ&q

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    2022年07月17日
  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    “「わからないことは、わからないままに受け止めて、心静かに耐えること」”(p.172)


    “人間はそもそもさびしい。そのことを軽く考えてはいけない。暗闇がぽっかり口を開けたようなさびしさから逃れたくて、人はさまざまな選択をする。その判断は尊重されるべきものである。”(p.287)

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    2021年04月06日
  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    あのオリーブ・キタリッジが11年の歳月を経て戻ってきた。すでに最初の夫を亡くし、老年の域に逹っしているとは言え、オリーブはやはりオリーブ。前作 "Olive Kitteridge" 同様、物語自体が彼女の一人称で語られることもあれば、彼女は道端にふっと姿を表すだけのときもあり、クロズビーという町とそこに住む人々が文字通り「織りなす」物語。

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    2021年04月04日
  • 何があってもおかしくない

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    読む順番として
    著者の前著「私の名前はルーシー・バートン」は
    今回の作品読後に読みたかったなと残念な気分になりました。

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    2021年02月22日
  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    ネタバレ

    11年ぶりにオリーヴに再会。
    すぐにオリーヴにまつわるいろんなことを思い出し、そっけないような、辛辣なような、でも時にとてもいい人だなぁと思い、その老境のまあまあ幸せじゃない?みたいな人生に触れられてとてもいい心持ちになった。
    物語の閉じ方も素晴らしい。

    普段はほぼミステリーしか読まないわたしですが、この作家さんは大好きで、特に『何があってもおかしくない』はいろんな方におすすめしています。

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    2021年01月20日
  • 何があってもおかしくない

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    人生について考えさせられる一冊。表面的なことでは、何も分からないし分かったつもりになる事さえ罪の様な気がする。

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    2020年04月25日
  • 何があってもおかしくない

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    何気ない日常
    どーってことない生活
    その中にあるちょっとしたこと
    ホントになにがあってもおかしくない

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    2019年05月23日
  • 何があってもおかしくない

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    しっかり二度読み返した。とはいえ難しい話ではない。各篇に一人の話者がいて、ほとんどモノローグで、自分とそのすぐ近くにいる人々について語る、ただそれだけの話だ。特に何があるというわけでもない。貧しい暮らしを送ってきた中西部、イリノイの田舎町の人々の話である。田舎町の常として、人々はほとんどが知り合いで、一族の昔のことまでよく知っている。中には、人に知られたくないこともあるが、田舎人の楽しみというのは、他人に噂話をすることだ。それもひとかけらの遠慮もなく。

    全九話。ひとつひとつが互いにどこかでつながっている。ひとつの話の中で話題に上る人物が、次の話の語り手を務めている。そうやって、多くの視点で多

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    2019年01月19日
  • 何があってもおかしくない

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    相変わらず良作。ひとつひとつの短編は、あまり気にもとめず、スラスラと読んでよい、そしてあまり心に残らないが、そうやって進んでいけば、最後の最後、ものすごく感動する。

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    2025年12月04日
  • 私の名前はルーシー・バートン

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    静謐な小説。様々な時期の出来事が、時系列にとらわれず浮かんでは消えていく。一人の女性の思考を一緒に慈しんでいる気分。

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    2025年05月27日
  • 私の名前はルーシー・バートン

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    私の母が愛しているという言葉を口に出せない人だったことを、読者にはわかってもらえないかもしれない。それでもよかったということを、わかってもらえないかもしれない。

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    2025年02月23日
  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    「わからないことは、わからないままに受け止めて、心静かに耐えること」

    どろり、じとり、とした読後感

    1作目から歳をとったけど、オリーブはオリーブだった

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    2024年03月11日
  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    ネタバレ

    キタリッジさん、いよいよ人生の終幕へ。
    前作でそうだった、いつも不機嫌を撒き散らしている態度に、少しずつ自覚が出てくるところがリアル。歳を重ねて、気付くことで変えられること、気付いても尚変えられないこと。
    息子の子育てに失敗、と思ったら優しい変化もあって喜ばしいが、その変化をもってさえ、理想の息子像には足らない。過ぎ去ってしまった時代の満たされなさは、埋めようがない。そこもまた、人のリアルさを感じた。

    全体として、前作より理解がしやすくなっている。でも、続きはもういらない。訳者あとがきにもあったが、キタリッジさん主人公お疲れ様、これ以上は酷だから、もうゆっくり休んでくださいと、自分も思った。

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    2023年08月23日
  • 何があってもおかしくない

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    私の名前はルーシーバートンの続編というか、2部の本の半分という 本。おかしな人たちがでてきて、貧困に育つということについて考えることになる。

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    2021年06月08日
  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    数学教師をしていたオリーヴ・キタリッジの続編。オリーヴを中心にした短編集という書き方は前作と同じ。中年のオリーヴは老年となり、夫に先立たれ再婚し、再婚の夫も先立つ。本作のテーマは「老い」といってよいであろう。かつての教え子たちも相応に年を取っていく。読みながら、年月を経ることについて考えていた。

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    2021年04月03日
  • バージェス家の出来事

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    「オリーブ・キタリッジの生活」と
    ガラッと違う登場人物たちの心理に
    最初は、入り込めずにいたけれど中盤以降の
    それぞれの思いが、じんわりと胸に来ました。

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    2015年01月23日