オリバー・バークマンのレビュー一覧
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自身の幸せを求めるあまりに躍起になって求める現代人に対して、警笛を鳴らすような内容となっていた。
幸せとは何か?という根本的な懐疑や、人間という生き物を生物的かつ精神学的現地から理解しにいこうとする姿勢が、世間一般では「スピリチュアル」として一部から爪弾きされそうなカテゴリーであるにも関わらず、なんとも論理的で繊細な印象を受けた。
幸福とは目指せば目指すほど手にする機会が少なくなるというパラドックス的な角度から物事をみる筆者の考え方は、一方的な視点を超えた多方面的、いわば無の境地であった。それゆえに、名だたる哲学者やブッダの言葉が引用されていたので、筆者の深い考えしかりそれを彷彿させた師事の言葉も読むことができて内容の詰まった一冊であった。
今現在、自分の信念に従って成功を夢に見る人は、ぜひこの本を読んで一度立ち返ってほしいと思う。 -
Posted by ブクログ
完璧を目指すほど、毎日が息苦しくなる。
どんなに効率化しても課題は一向に減らない。
完璧にできない自分を欠陥品だと感じてしまう。
でも完璧を手放すのは、自身の存在価値が揺らいでしまうようで怖くて出来ない。
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そんな効率重視、完全主義による焦りやプレッシャーを日々感じる人には是非読んでほしい一冊です。
自分の能力が有限であるという現実を受け入れるのは辛いですが、「完璧でなくても大丈夫」という安心感や癒しを得るためのアドバイスが数多く紹介されています。
day10のライフタスクの章で、
人生の岐路で悩んだ場合は、「自分がどうしたいか」ではなく、「人生が自分に何を求めているか」と問う。
という視点は面白かったです。 -
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まず、本書はネガティブ思考礼讃を掲げているものではない
原題のANTIDOTE(解毒剤)が示すように、行き過ぎたポジティブ思考信仰に警鐘を鳴らし、真の幸福に向かう道を「ネガティブ」を排除せず探索する試みがなされたものだ。
ありもしない「確かな」未来を手に入れるためにイマココの不確実性に蓋をするのではなく、不確実性と向き合う。
一度立てた目標を盲信しその達成に躍起になって人生を浪費するのではなく、ここでもイマココをみつめ判断していく。経験主義が息づいた考え方は、たしかに現実と向き合う勇気をもたらし、結果として私達を幸福へと導いてくれそうだ。 -
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ネタバレ著者は、ネガティブな思考を持つことで以下のような利点があると主張しています。
問題解決能力の向上:ネガティブな思考を持つことで、問題や障害をより深く考え、その原因を理解することができます。
リスク管理の強化:ネガティブな思考を持つことで、リスクをより正確に評価し、失敗を未然に防ぐことができます。
優れた判断力:ネガティブな思考を持つことで、情報をより正確に評価し、より正確な判断を下すことができます。
クリエイティビティの促進:ネガティブな思考を持つことで、常に改善する方法を模索することができ、創造的な解決策を生み出すことができます。
メンタルタフネスの向上:ネガティブな思考を持つことで、苦難や失敗に対処する力を強化することができます。 -
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『限りある時間の使い方』を読んで、時間を「効率よく使う」というより、限られた時間の中で何を選ぶかについて考えさせられた。
「他にも価値のある何かを選べたかもしれない」という事実こそが、目の前の選択に意味を与える、という考え方が印象的だった。
特に良かったのは「留まることで見えてくるもの」。
「分からないという不快感に耐えれば、解決策が見えてくる」という考え方は仕事にも通じる。効率を求めて分からないことを後回しにしているだけでは、本当の問題は解決しない。
最後の「それしかできないということは、それしかしなくていい」という言葉も良かった。
結局、限られた時間と、思い通りにならない自分を受け入れることが大切なのだと思った。 -
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特に印象に残ったのは、「効率化して、やるべきことをすべて終わらせる」という考え方を疑っている点だった。
これまでは、やるべきことを効率よく終わらせれば、その分だけ時間に余裕ができると考えていた。しかし実際には、一つ終わらせても次のやることが出てくる。そう考えると、すべてを終わらせることを目指し続けても、いつまでも終わりは来ない。「効率化しなくてもよい」という発想は自分にはあまりなかったので、新鮮だった。
また、将来のためだけに現在を使うのではなく、今やっていること自体にも目を向けるという考え方も印象に残った。例えば、読書を「知識を得るため」「本を読み終えるため」だけのものにしてしまうと、読んでいる時間は目的を達成するための手段になってしまう。しかし、読んでいる最中に考えたり、新しい考え方に触れたりする時間そのものにも価値がある。
これは「過程を楽しむ」という考え方にも近いと感じた。成果を目指すことは大切だが、成果が出た瞬間だけに価値があるわけではない。そこに至るまでの時間も自分の人生の一部である。これまで自分は効率化や成果を重視してきたが、それだけではなく、「今やっている最中をどう過ごすか」という視点も持ちたいと思った。
今後は仕事や生活でも、何でも早く終わらせようとするのではなく、本当にやる必要があることを選び、その過程にも意識を向けたい。限られた時間だからこそ、すべてをこなそうとするのではなく、自分が選んだことに時間を使っている最中も大切にしていきたい。 -
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この本を読んで一番感じたのは、「時間をうまく管理すれば、やりたいことを全部できる」という考えそのものを見直す必要があるということ。
人生には限りがあり、時間にも能力にも限界がある。だからこそ、すべてをやろうとするのではなく、「何を大切にして、何をやらないか」を自分で選ぶことが大切なのだと感じた。
特に印象に残ったのは、何かを本当に身につけたり、大きな成果を得たりするためには、一つのことに腰を据えて長い時間をかける必要があるという部分。
結果を急ぎすぎず、自分が選んだことを続けることの大切さを改めて感じた。
また、人生を豊かにするのは成果や効率だけではなく、今やっていることそのものを楽しむことや、人と一緒に時間を過ごすことも大切だという考えにも共感した。
SNSやインターネットによって、やりたいことや知りたいことがどんどん増える時代だからこそ、すべてを追いかけるのではなく、自分にとって本当に大切なものに注意を向けたい。
これからは、時間を無理に支配しようとするのではなく、限りがあることを受け入れながら、自分が大切だと思うことに時間を使っていきたい。
効率よく生きることよりも、
「自分はこの時間を何に使いたいのか」
を大切にしたいと思えた一冊。 -
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1. 人生はたった4000週間しかない
80歳まで生きても人生は約4,000週間しかない。人生には限界があることを受け入れることが、この本の出発点である。限界を認めることで、本当に大切なことを選べるようになる。
印象に残った言葉
「人生は有限だからこそ、選択には価値がある。」
2. 生産性の罠
ベルトコンベアの例え
仕事を速く終わらせても、その分だけ新しい仕事が流れてくる。効率化すると仕事は減らず、ベルトコンベアの速度だけが上がり、最後は自分が壊れてしまう。効率化は忙しさを減らすのではなく、忙しさを加速させることがある。
豊かになったのに忙しい理由
電子レンジや食洗機、ジェット機、インターネットなどによって本来は時間が増えるはずだった。しかし実際には、電子レンジで数十秒待つだけでもイライラし、重いWebサイトにも腹が立つ。便利になるほど人間の期待値も上がるため、時間が増えたとは感じられない。
時間はコントロールできない
時間を完全に管理しようとするほど、時間不足や焦り、ストレスは増えていく。時間管理を極めることではなく、「全部はできない」と認めることが重要である。
3. 全部やろうとしない
人生では、全部読むことも、全部学ぶことも、全部成功することも不可能である。重要なのは「何をやるか」ではなく、「何をやらないか」を自分で意識的に選ぶことである。
4. 成果主義の終わらないプレッシャー
仕事で成果を出せばさらに仕事が増え、その次は運動や子育て、保護者会、瞑想、趣味など、やるべきことが次々と増えていく。人生には終わりのないToDoリストが存在する。
5. 効率化では時間は余らない
どれだけライフハックや高性能ツール、AIを活用しても、空いた時間には新しいタスクが入り込む。効率化しても時間は余らない。
6. 不便には価値がある
便利であることが最善とは限らない。人と直接会うこと、手紙を書くこと、手間をかけて料理をすること、ゆっくり話すことなど、一見不便に思えることが人間関係や幸福感、思い出を深める。価値は効率だけでは測れない。
7. 手放す勇気
本当に大切なものに時間を使うためには、必ず何かを諦めなければならない。何も犠牲にせず理想の人生を実現することはできない。
8. 今日が人生最後かもしれない
この瞬間が人生最後になる可能性はゼロではない。「いつか」ではなく、「今この瞬間」を生きることが大切である。有限性を意識することは悲観ではなく、人生をより濃くする考え方である。
9. 人生は借り物
存在すること自体が奇跡であり、人生は与えられた時間である。選ばなかった人生を悔やむより、選んだ人生を大切に生きるべきである。
10. 先延ばしは悪ではない
先延ばしは必ず発生する。重要なのは、何を先延ばしにするかを選ぶこと。全部を今日やることは不可能だからである。
11. 妥協の重要性
理想を追い続けることも一種の先延ばしである。例えば恋愛では、理想の相手を10年間探し続けるより、ある時点で決断した方が人生は前へ進む。完璧を待つことには大きなコストがある。
12. 注意力にも限界がある
集中力は無限ではない。人間は赤ちゃんの泣き声や車、危険、夕日などに自然と注意を向けるよう進化してきた。そのため、常に集中できないのは欠点ではなく、人間として正常な状態である。
13. 今ここにいる
どんな高級料理でも、心が別の場所にあれば意味はない。誰かと一緒にいても、自分のことしか考えていなければ一人でいるのと同じである。幸福とは、「今」に注意を向けることにある。
14. 敵は自分の中にいる
時間を奪う最大の敵は、スマホや仕事ではなく、「もっとできるはず」と思い続ける自分自身である。
15. 子どもの目的
子どもの目的は「未来の優秀な大人になること」ではなく、「子どもでいること」である。将来役に立つかだけでなく、今その時間を楽しめているかも同じくらい重要である。
16. 最後だと思って過ごす
ほとんどの出来事は、それが最後だと気付かないまま終わってしまう。親との会話、子どもとの時間、友人との食事など、すべて最後かもしれないと思って大切に過ごしたい。
17. お金持ちでも幸せとは限らない
将来の幸福ばかり追い求める人は、現在を楽しめない。そのため、お金をたくさん持っていても満たされないことがある。逆に、今を生きる人の方が幸せそうに見える。
18. 宇宙はあなたを特別扱いしない
宇宙は自分の失敗を気にしていない。だから、失敗を必要以上に恐れる必要もない。
19. 「失敗すること」を決める
成功することだけでなく、「何については失敗してもよいか」を決めておく。そうすれば、失敗しても必要以上に落ち込まず、本当に大切なことへ集中できる。
この本から得た教訓
* 人生は約4,000週間しかない。
* 全部やることは絶対に不可能である。
* だから何を捨てるかを決める。
* 効率化だけでは幸せになれない。
* 今この瞬間を大切にする。
* 手間や不便にも価値がある。
* 完璧を待たず決断する。
* 「何を先延ばしにするか」を選ぶ。
* 人生は借り物であり、選べること自体が奇跡である。
* 今日が最後でも後悔しない時間の使い方を意識する。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大体の要約
人生はおよそ4000週しかない事実を受け入れよう。
生産性を上げれば時間を作れる、というのは幻想だ。生産性をどれだけ上げても上げた分だけ余分にシゴトがやってくる。本当にしたいこと、すべき事に使える時間は実は変わらない。
やりたい事25個書き出して、できるのは上位5個程度だと認めよう。
失敗する分野を決めてしまうしかない。
全部完璧になんてできるはずがない。
何故なら【時間がある】【時間をコントロールできる】と思う事自体が間違いだから。
時間はモノではない。見えない、扱えないものなのに、これを交換する資本主義が経済の主軸になった。しかもスマホが普及して【どれだけユーザーの時間(注意力)を奪えたか】によって莫大な経済が動く。
スマホは次々に時間を奪うシステムだから、スクリーンタイムや使わない工夫で自分の時間を取り戻すことは困難だ。この便利なシステム、スマホを覗いていれば問題に向き合うより簡単に逃避出来てしまう。
頭の中の完璧な基準に追いつくことは、どうしたって不可能だ。完璧な仕事なんて誰にもできない。
だから、肩の力を抜いて、まず始めてみたほうがいい。
有害な先延ばしは無駄だから、今始めるのだ。
思い切ってひとつを選び、無限に広がっていた可能性を封印する。多数の選択肢を捨てるからこそ、選び取ったものに価値が生まれる。
選んで進むしかない。
選ばないうちは失敗しないし実力不足とも向き合わなくていい、自分は可能性の塊でいられる。だがどんどん時間はなくなってる。その現実と向き合って、無限の可能性はないと認めよう。成し遂げる事を選んで失敗の可能性を受けれるしか進む方法はない。どうせ完璧なんて無いのだ!
【今】を未来の準備期間にしてはいけないし、準備が整うのを待っていたらいつまで経っても取りかかれない。時間はないのだ。
※以下、抜粋しつつの要約
なぜ僕たちは、自分が本当にやりたいと思っていることに集中できないのだろう。なぜやりたいことすらやらずに、やりたくもない気晴らしに逃げ込んでしまうのだろう?
もちろんある種の活動は本当に嫌だったり、怖かったりする。そこから逃げたいのは当然のことだ。でもそれより一般的なのは特に理由もなく感じる退屈だ。ものすごく重要でやりたいと思っていた活動が、なぜか急にひどく退屈に感じられて、一瞬も集中できなくなる。
この不可解な現象の答えは、僕たちの有限性にある。
僕達が気晴らしに屈するのは、自分の有限性に直面するのを避けるためだ。つまり、時間がかぎられているという現実や、限られた時間をコントロールできないという不安を、できるだけ見ないようにしているのだ。
重要な事に取り組むとき、僕達は自分の限界を痛感する。思い入れが強いからこそ、完璧にできない事がもどかしい。
デジタルデトックスが失敗するのは、嫌な現実から逃れたいという、僕達自身の欲求が原因だ。
僕達にできる最善のことは、不快感をそのまま受け入れることだ。
重要なことをやり遂げるためには、思い通りにならない現実に向き合うしかない。覚悟を決めるのだ。
有限性を受け入れる10のツール
1.「開放」と「固定」のリストを作る
固定リストは最大値10など決めてそれ以上増やさない。開放リストのタスクはすべてやる必要はないし、すべてやろうと思ってはいけない。固定リストが完了して空きができたら開放リストから固定リストに移動させる。日々の補完的な戦略としては、毎日時間制限を設ける事。時間の制約を意識しよう。
2.先延ばし状態に耐える。
本当に重要な事だけに取り組み、色々やらない。
3.失敗すべき事を決める。
全部に取り組むのは不可能だし完璧には出来ない事を受け入れて、あらかじめ失敗する分野を決めておく。たとえば掃除は毎日やらない、料理も完璧にやらない、メールはすぐ返さない、など。
4.出来なかった事ではなく、出来たことに集中する。
5.配慮の対象を絞り込む
友人、交友関係を選んで範囲を狭める。
6.退屈で、機能の少ないデバイスを選ぶ
7.ありふれたものに新しさを見出す
瞑想など
8.人間関係に好奇心を取り入れる
相手の話をよく聞く、思わぬ事態も楽しむ
9.親切の反射神経を身につける
親切な行動は自分自身を幸せにしてくれる
10.何もしない練習をする
瞑想のすすめ。
心を落ち着かせ、自分の限られた人生の時間をじっくりと味わおう。
急ぐ必要のないことを急いでやろうとしてストレスを感じたり、将来に役立つことをやらなければと思い込んで、楽しみや満足をいつまでも先送りにしないでいいように。
「周囲の人や出来事に干渉したい」という欲求を抑える練習でもある。